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プリンスの甘い罠 三つのティアラ I【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】

プリンスの甘い罠 三つのティアラ I【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・プレゼンツ 作家シリーズ別冊三つのティアラ
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 ルーシー・モンロー(Lucy Monroe)
 アメリカ、オレゴン州出身。姉の影響でハーレクインのロマンス小説を読み始めた。大学在学中に“生涯でいちばんすてきな男性”と知り合って結婚し、子供が生まれてからは母親としての道を選んだ。十八歳の夏に家族で旅行に行ったヨーロッパが忘れられず、今も時間があれば旅行を楽しんでいる。

解説

マギーは住み込みの家政婦をしながら大学生活を送った。雇主はトム・プリンスという魅力的な大学院生で、マギーは抗いようもなく彼に恋してしまう。しかしトムは別の女性と結婚し、マギーは傷心のうちに彼の家を出た。6年の月日がたち、妻に先立たれたある王国のプリンスの依頼により、彼女は幼い男の子と女の子のナニーとして働くことになった。ある夜、子供たちにベッドを占領されたマギーは、留守中のプリンスのベッドで寝ていた。すると深夜、ベッドに男性が入ってきたのは信じ難いことに、夢にまで見たトムで……。

■別れたあとも官能的な夢に現れる男性――その彼が、ある夜ベッドのなかに……?ロマンチックなミニシリーズ〈三つのティアラ〉1話目は、いま大人気のナニーがヒロインの物語。2話目はシチリアを舞台に、最終話は愛なき結婚をテーマに恋模様が綴られます。
*本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。

抄録

 トムはマギーの手から本を奪ってソファの端に投げ、両手首をつかんで引き寄せた。「それなら、今夜はきみと外で食事したいという僕の言葉にすなおに従うんだ」
 男性的なたくましい体にぶつかり、マギーは息をのんだ。あわてて彼の手から逃れようとする。つかまれたところは少しも痛くなかったが、逃れるすべはない。「勉強しなきゃだめなのよ」
「食事もとらなければだめだ。それのどこがいけないんだ?」
「帰りが遅くなるわ。食事だけじゃないでしょう」
「たぶん、映画に行くかもしれない。さっきも言ったが、きみには息抜きが必要だ」
「あなたが言うことなら正しいというの?」
「ああ、正しい」
 マギーはくるりと目をまわした。「二十五歳にもならないのに、とんでもなく傲慢な人ね」
「そういうふうに育てられたんだ」
「でしょうね」マギーはトムの育ちについて一度も尋ねなかった。そんな話題はいやだと言明されたからだが、彼がかなり裕福なことは天才でなくてもわかった。
「友達を誘って映画に行けばいいじゃない?」
「そうしてるよ。きみを誘っているじゃないか」
「私はあなたの家政婦よ」
「友達でもある」
 たぶん……でもトムが大学院を卒業して引っ越したら、自分たちが電話したり、クリスマス・カードを交換したりする姿など想像もつかない。マギーは決心した。トム・プリンスの人生に私がかかわる時間はあと少ししか残されていないのだ。それを無駄にしてはならない。
「わかりました。帰ってきてから勉強するわ。映画は早い時間に始まるものにしてちょうだい」
「お望みどおりにするよ、かわいいマギー」トムは約束をキスで示した。彼女の唇に。
 そんなことは初めてだった。
 この程度の挨拶はトムにとって大したことはないのだと理性が告げている。もっとも、少しでも体が触れそうな状況をマギーはこれまでうまく避けてきたのだが。
 それが今回は、体が頭と違う反応を示した。今まで男性と一度しかキスをしたことがない唇は、トムの唇に対してたちまち柔らかくなった。昔ながらのまぎれもない誘いのしぐさで唇が開く。生まれついての略奪者であるトムはすぐさまキスを深めた。
 舌がマギーの唇のあいだからすべりこむ。トムの感触を想像したことはあったが、どんな夢も比較にならないほどすばらしい唇だ。熟練した動きで口のなかを探る彼の舌に、マギーは歓喜のうめき声をあげた。トムが喉の奥で野獣のような声を低くもらすと、彼女の体に震えが走った。身を乗りだし、両手を彼の腰に巻きつけて引き寄せる。
 マギーの指は震えながらトムのセーターの下にもぐりこんだ。あまりにもきつくつかんだので、上質のセーターでなければ破れていたかもしれない。
 トムはマギーの腰に両手をまわして体を密着させた。彼の高まりが下腹部に当たったが、マギーにはその意味がよくわからなかった。彼女は巧みなキスをむさぼるように味わうことに没頭していた。
 何をしているの、とかすかに残った理性がささやく。だがマギーは意に介さなかった。報われない愛というもっと耳ざわりな声が聞こえる。こんなチャンスは二度とないのよ、と。トムのすべてを味わいなさいと声がうながしている。マギーの心とうずく体はそれに従った。
 片手で背中を刺激され、彼女の脚が萎えた。
 ふいにマギーは後ろに倒れそうになった。そしてトムも一緒に。ヒップの片方だけソファにのった状態になったマギーは体を支えきれず、ふたりとも床に転がった。仰向けのトムの上にマギーがのる形になったが、驚いたことにふたりの唇は合わさったままだ。トムはうなり声をあげ、体の向きを変えてマギーを組み敷いた。彼の高まりがマギーの腿のあいだに触れる。彼女は身じろぎひとつしなかった。体の隅々まで欲望が駆け抜け、彼の顔から顔を引き離した。
 これは行きすぎよ。
 マギーは唇を閉じたが、小さな泣き声がもれた。
 トムがじっと見下ろしている。なんとも判読しがたい表情を浮かべて。「痛い思いをさせたかい?」
 彼女は何も言えず、首を横に振った。
「泣き声をあげたじゃないか」
 マギーは無言で彼を見つめた。無意識に両脚がさらに少し開き、閉じようとしてもできなかった。彼女の脚のあいだにあるトムの高まりがいっそう強く押しあてられる。
 マギーは息をのみ、目を閉じた。トムに嫌悪されたに違いない。こんな事態にならないと約束したのに、頭が働かず、まるで体自身が意志を持っているかのように勝手に反応してしまったのだ。
「目を開けるんだ、マギー」トムが強い口調で言った。この命令に逆らえる人はいないだろうと思わせる口ぶりだ。「僕を見たまえ」
 彼の怒りに向きあおうとマギーは覚悟を決め、目を開けた。「ごめんなさい」小声でなんとか言う。
 怒りどころか、トムの目にはこれまでになく熱いものが燃えていた。「なぜ謝るんだ?」
 マギーの視線は彼の唇にそそがれ、また目に戻った。「あなたにキスしたから」
「僕がキスしたんだ」
 けれど、キスをさらにうながしたのはマギーだった。唇を開いて求めたのだ。自分の過ちを言葉にしたくなくて、彼女はただ首を振った。
「きみは僕を求めている」今まで考えたこともなかったと言わんばかりの口ぶりだ。しかし、協定を破ったことに対する怒りはうかがえない。「いつからなんだ?」
 マギーは顔をそらした。答えを言いたくないというプライドがあった。
 トムは彼女の顎に手をかけ、容赦なく自分のほうを向かせた。「僕もきみを求めている」


*この続きは製品版でお楽しみください。

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