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愛なき富豪が授けた命

愛なき富豪が授けた命


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・ディザイア
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 サラ・オーウィグ(Sara Orwig)
 大学で出会った元空挺部隊員と結婚し、オクラホマに住む。彼女の作品は二十三カ国語で翻訳され、全世界で千六百万部以上の驚異的な売り上げを誇る。USAトゥデイのベストセラーリストに登場しただけでなく、ロマンティックタイムズ誌の各賞を受賞するなど業界からも高い評価を得ている。

解説

一夜の戯れの、あまりにも大きな代償。それは億万長者との愛なき結婚だった。

まさか彼に再び会うなんて。逃げ出すのよ――華やかなパーティ会場で、ホテル王として名高い億万長者ライアン・ワーナーの姿を見つけた瞬間、アシュリーの本能はそう訴えかけてきた。だが、脳裏によみがえるのは、彼の熱いキスと魔法のような愛撫。心臓が激しく打ち始めるのを、アシュリーは止められなかった。ライアン。4カ月前、私が奔放な週末をともにした相手。あれほど衝動的なふるまいをしたのは人生で初めてだった。そして今、おなかには彼の子が……。私が妊娠したと知れば、彼は子供を奪おうとするかもしれない。だが不安に怯える彼女にライアンが突きつけたのは、世にも非情な契約結婚だった。

■愛なき契約結婚、一夜の恋など人気テーマを描いて話題をさらったサラ・オーウィグの待望の新作をお楽しみください。今作は、大富豪との夢のような一夜のあと妊娠に気づいたヒロインが強引なヒーローに振り回される王道設定です。

抄録

 妊娠の事実を隠すためにライアンを遠ざけておきたかったが、もうそれは不可能だ。ライアンはきっとふたりの子供が成長するまで、わたしの人生に干渉し続けるだろう。
 ふたりの子供。そう考えて、アシュリーはショックを受けた。妊娠がわかってからずっと、子供は自分だけのもののように思っていたのだ。
 やがて気分がよくなると、アシュリーは意識してライアンのことを考えないようにして仕事をこなし、彼に会う準備をするために早めに仕事を終えた。ライアンは七時に来るはずだ。きっと今夜もひと波乱あるだろう。
 帰宅したアシュリーはポーチドエッグとトーストの軽食をとり、入浴して着替えた。ライアンに対しては怒りや不安があったが、彼に会うと思うと心が浮きたった。
 髪を乾かしているとき、インターホンが鳴った。花屋の配達員がゲートを通りたいと連絡してきたのだ。アシュリーが玄関ドアを開けると、小型トラックの荷台から配達員が降りてくるのが見えた。すぐにアシュリーのほうにやってきた配達員の手には、デイジーと黄色いチューリップの大きな花束がいけられたクリスタルの花瓶があった。アシュリーはそれを受けとると、キッチンに行ってテーブルに置いた。花束にはカードがそえられていた。“ぼくの子供の母親に”という宛名に続いて、“早くきみに会いたい”というメッセージが記されている。送り主はライアンだった。
 アシュリーは首を振った。ライアンには彼女の人生から出ていくつもりはないようだ。彼女はふたたびカードを見た。
“ぼくの子供の母親に”
 アシュリーはカードを花束のなかに戻し、花瓶をリビングルームに運んで、ライアンの目に入るようにコーヒーテーブルに置いた。その後、途中になっていた身支度を終えた。
 アシュリーはストレートのブロンドを背中にたらし、黄色と白のブラウスに淡い黄色のスラックスを身につけ、サンダルをはいていた。彼女はまだ平らな腹部に目をやった。
 七時ちょうどに、家の前で車が止まる音がした。アシュリーはため息をつき、ライアンと対面する心の準備をした。
 玄関ドアを開けると、紺色のシャツにチノパンという格好のライアンが目に飛びこんできた。彼は気持ちを切りかえたらしく、以前のようなにこやかな表情で立っている。
「なかに入って。飲み物はなにがいいかしら? ビール、水、ワインがあるわ」アシュリーはたずねた。
「ビールがいいな」ライアンはドアを閉めながら答えた。「きみはなにを飲むんだい?」
「冷たい水よ」
「手伝うよ」ライアンは彼女と並んで歩きながら言った。「どこになにがあるかはもうわかっているからね」
 その言葉のとおり、ライアンはまるで自分のキッチンのように動いて、水のグラスをアシュリーに渡し、ビールをついだグラスを手に持って、彼女とともにリビングルームに行った。
 アシュリーは花瓶のほうに手を振った。「きれいだわ」
「贈った相手ほどではないけれどね」ライアンはビールのグラスをコーヒーテーブルに置き、アシュリーの手から水のグラスをとって、それもテーブルに置いた。
 アシュリーに向きあうと、ライアンは両腕を彼女の腰にまわした。アシュリーの心臓は大きく脈打った。
「ゆうべ、ぼくはゆっくりことを進めようとした。だがもうそれに意味があるとは思えない」
 アシュリーは彼の胸に両手を置いた。彼女を見つめるライアンの目には欲望があらわだった。「同意できないわ」彼女は答えた。「わたしにはまだ時間が必要よ。お互いをもっと知りあうためにも」
「ぼくがどれほどきみを抱きしめてキスをしたいか、わかっているかい?」
 ライアンにかすれた声で問いかけられ、アシュリーのなかに彼を受け入れたい思いがこみあげた。彼から離れる必要があった。「時間をちょうだい。わたしには大切なことなのよ」ライアンの胸を押しやろうとしたが、手に力が入らなかった。
 ふたりは見つめあった。このままだと、アシュリーはライアンを拒めなくなりそうだった。まだしっかりと彼女の腰を抱いている腕を、ほどいてほしくない。
「さあ、時間は充分にとったよ」やがてライアンが言い、視線をアシュリーの唇に下ろした。顔を寄せて唇を押しつける。
 アシュリーは抵抗できず、ライアンの首に両腕を投げかけた。キスが深まり、彼女の鼓動が速まった。ライアンを求める気持ちが理性にまさり、アシュリーはふたりを隔てる衣服をとりのぞきたくなった。理性をとり戻す必要がある。だがいまではない。アシュリーは自ら激しく彼の唇を求めた。


*この続きは製品版でお楽しみください。

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