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悪魔に恋したメドゥーサ

悪魔に恋したメドゥーサ


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・デジタル
価格:300pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 アリソン・ペイジ(Alison Paige)
 アメリカ、オハイオ州在住の作家。ペイジ・クッカロという別名義でも多数の著作がある。夫と3人の子ども、たくさんのペットと暮らし、執筆していないときは母親業に勤しんでいる。常に片方の手に本を、もう片方の手にはペンとノートを持ち、読書から広がるインスピレーションをすぐに書き留めるという。

解説

夜のパリの街――古城の壁面に鎮座する悪魔の彫刻に目を留め、メドゥーサは一目散に屋上へと駆け上がった。男性器を持つ悪魔の彫刻を見つけたのは初めてだった。目が合った男をたちまち石に変えてしまうメドゥーサにとって、元から石でできた彫刻は欲望を満たす格好の相手。はるか昔、海神ポセイドンに陵辱されたあと、女神アテナに恐ろしい魔力を授けられて以来、メドゥーサは永遠の時を生きてきた。誰も愛さず、誰からも愛されぬ孤独の中で。ところが、絶頂に達したそのときだった。突如、彫刻の悪魔が生命を持ち、動きだしたのだ。やがて悪魔は、この世のものとは思えぬほどのまばゆい美青年の姿に変わって……。

抄録

 ユフィールの眉が灰色の額に沿ってくねったかと思うと、メドゥーサの眼前でその灰色の額が光を放ち、頭に豊かな金色の髪が生え始めた。猫のような目は丸みを帯びてペールブルーの瞳へと、体をつかんでいた大きな鉤爪は太い指と肉付きのいい手へと形を変える。そうしてたちまち、メドゥーサを抱きかかえているのは化け物ではなく、大柄で、息をのむほど美しい人間の男となっていた。
「おまえは相手を石に変えずには誰も愛せない、誰にも愛されることのない女神だ」彼は言った。「そして俺はおまえに触れずには生きられない生き物。俺たちは一緒になるべきなんだよ、メドゥーサ。そうすれば俺の呪われた日々も終わる。そしておまえの長い孤独も」
「また石に戻ったらどうするの?」
「俺の体は今おまえの甘い汁であふれんばかりだ。本当におまえの愛液が俺の呪いを解く薬だとするなら、しばらくは石に戻ることもない」
 その言葉が頭の中を駆け巡り、胸に突き刺さった。誰かと共に生きることなど考えたこともなかった。この姿になった日から一度も。
 どうして? どうして今なの? どうしてこの男なの? 遙か下方の、暗いパリの通りから彼を見た瞬間、不思議な感覚を覚えた。何かに引き寄せられるかのように、あの長い螺旋階段を駆け上がり、城壁の高い縁を乗り越え、彼のペニスに向かっていったのだ。なぜか彼を体の中で感じたかった。触れたかった。キスをしたかった。
 これまで男の目を見つめたことも、男に見つめ返させたこともなかった。それはただ単にそうしなかっただけなのだろうか? それとも本当にユフィールが運命の相手で、彼だけに見つめ返すことができるのだろうか?
 胸が奇妙に熱くなり、心臓が締め付けられた。その熱が全身を覆い、息もできなくなる。ひょっとしてこれが……愛?
 背筋に冷気が這い上がった。
 そんなはずはない。きっとこれは動揺よ。


*この続きは製品版でお楽しみください。

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