マイリストに追加

和書>小説・ノンフィクション恋愛小説ティーンズラブ小説

蜜月は優しい嘘〜甘党旦那さまとシュガーラブ〜【SS付き電子限定版】

蜜月は優しい嘘〜甘党旦那さまとシュガーラブ〜【SS付き電子限定版】


発行: ヴァニラ文庫ミエル
シリーズ: ヴァニラ文庫ミエル
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 未評価
◆レビューを書く

¥0サンプル
XMDFのファイルをご覧になるにはブンコビューア最新版(無料)をインストールしてください。

「書籍ファイルが壊れています」と表示される場合は、ブンコビューアを最新版にアップデートしてください。
購入する


解説

同級生(御曹司)と玉の輿婚!?……甘いちゃラブ

「こうなったからには、おまえは俺のもの」成人式の翌日、苺花が目覚めると同じベッドに元同級生の二ノ宮勇司の姿が! 酔って意識を失くした間に処女を美味しくいただかれてしまったらしい。そんな出来事があってから、四年振りに同窓会で勇司に再会した苺花は彼からプロポーズされる。婚約指輪に新居……強引なほど結婚を急ぐ勇司の真意とは?
★SS付き★(ヴァニラ文庫ミエル)

※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

抄録

「俺が来るなら、もっとちゃんとメイクも直した? なに手ぇ抜いてんだよ。口紅なんてほとんど取れてるぞ」
 見事に言い当てられ、カッと頬が熱くなる。来る前は先輩に頼みごとをしてまでしっかりとメイクをしたものの、飲食をしているうちに口紅はほぼ取れてしまい、うっすら紅を残すのみ。いつもの薄いメイクとさほど変わらないだろうと手を抜いたのがバレバレのようだ。
 それも、勇司がいないから、と考えたところまで大当たりだ。本人は当てずっぽうだったのかもしれないが、図星をさされて苺花はおおいに恥ずかしい。
「ど、どうせ、店に戻ってなんか食べるし……、直さなくてもいいかなって思っただけよ。失礼ねっ、直してくればいいんでしょっ」
 プイッと顔をそらし、勇司から離れようとする。すると、さらに強く壁に押しつけられ苺花は身動きが取れなくなった。
「そのままでいい。そのほうが約束も守りやすい」
「や……約束……って」
 何事かと顔を上げ、勇司を見る。思ったより彼の顔が目の前にあり、咄嗟にビクッと身体が震えて自分から壁に貼りついてしまった。
「びっくりするなよ、馬鹿。約束しただろう『次に会うときまでお預けだ』って」
「え……?」
 次の瞬間、苺花の唇が勇司の唇にふさがれる。また眼球がこぼれ落ちると言われてしまいそうなほど目を見開いた苺花は、“約束”を思いだした。
『キスは、次に会うときまでお預けだ。いい子で待ってろよ、苺花』
 まさかあれを、こんなときに実行されてしまうとは。
「んっ……!」
 約束を思いだした直後、唇を強く吸われた苺花は喉を鳴らしてピクリと震える。
 まるで唇をマッサージしているかのようにまんべんなく押しつけられ、どうしたらいいのかわからず呼吸もままならない。動揺に震える腕を抑えるために勇司のスーツを掴むと、彼の両腕が苺花の身体を抱き、さらに身体が密着した。
 片腕でしっかりと抱きすくめられ、もう片方の手が頭のうしろを押さえている。髪の毛に挿しこまれた指が、ときおり撫でるように動いた。
 なす術もなく、半開きになっている歯列のあいだから勇司の舌が入りこんでくる。歯茎の内側をなぞり、奥で縮こまる苺花の舌を誘い出そうとするかのように根元を押して刺激した。
「ハァ……ぁ……っ」
 無意識のうちにビクビクッと身体が震える。唇の隙間からは、乱れる吐息が呻き声を甘えるようなトーンに替えてしまった。
 見開いていた目は、いつの間にかきっちりと閉じている。唇から伝わる刺激に対応するのが精一杯で、他のことに頭が回らない。
 少しでも目を開けたら、勇司の顔が見えてよけいに恥ずかしくなってしまいそうだ。
 下顎から頬の内側を探られ、ゾクゾクっとした電流が頭から背筋を落ちていった。
「ちゃんと息をしろ……」
 クスッと笑う囁き声が妙に官能的で、頬どころか身体がカッと熱くなる。息をしろと言われても、それを意識する余裕は今の苺花にはないのだ。
「あ……ふ、ぅンッ……」
 緊張に固まり、されるがままだった唇から力が抜けていく。息をすることに必死になっているうちに、意識して引っこめていた舌を搦めとられた。
「……ンッ……!」
 くるくると舐め回されているうちに、丸まっていた舌がだらしなく伸びていく。ねっとりとした別の生き物が舌の上を這い、脱力したそれをもてあそんだ。
「ハァ……んっ……んっ」
 おかしな感触が、舌から全身へ広がっていく。ピリピリと痺れるそれは不快なものではなく、広がった所からうずうずと身震いするようなじれったさを残していった。
 勇司の舌は苺花の舌をまんべんなく舐め回し、唇で挟んで舌先を甘噛みする。
「フゥ……んっ、……んぁ……っ!」
 ビクリと大きく身体が震え、感じるままにおかしな声が出る。
 背筋から落ちてきたゾクゾクとした感覚が、腰の奥で重さを帯びる。ずくりっとしたおかしな刺激が下半身を走り、驚いた苺花は思わず腰を引いてしまった。
「ハァ……やぁ、ぁっ……」
 とはいえ、身体を腕で拘束されているうえ、うしろは壁。気持ち少々身じろぎした程度にすぎないだろう。
 それでも下半身に下がってきた刺激のせいか、両膝がカタカタ震えてきたような気がする。勇司もそれに気づいたらしく、力が抜け始め立っていられなくなってきた苺花に合わせて、少しずつ腰を落としていった。
 勇司のキスに翻弄されるばかりで思考が動かない。舌を彼の唇でしごかれ先端に吸いつかれると、とうとう足に力が入らなくなって苺花は壁に沿って身体を落とした。
 その場にぺたりと座りこんでしまった彼女に合わせ、勇司も一緒に腰を落とす。身体が離れないようにそのまま抱き寄せられ、苺花は勇司の足のあいだに身体を挟まれるというちょっと恥ずかしい体勢になってしまった。
「おまえ……、いい顔するな」
 唇にかかる彼の吐息が熱い。まだ舌がジンジンして支配されている感覚はあるが、どうやら約束のキスは終わったらしい。
 おそるおそる勇司を見ると、艶っぽい双眸が苺花を見つめている。随分と大人っぽく感じて、自分が知っている勇司ではないようにも思えた。
 最後に会ってから四年。同じスーツ姿でも、あの頃より素敵に見える。ぼんやりとしていると、このままキスの余韻に浸ったまま見惚れ続けてしまいそうだ。


本の情報

形式

【XMDF形式】

XMDFデータをご覧いただくためには専用のブラウザソフト・ブンコビューア最新版(無料)が必要になります。ブンコビューアは【ここ】から無料でダウンロードできます。
詳しくはXMDF形式の詳細説明をご覧下さい。

対応端末欄に「ソニー“Reader”」と表示されている作品については、eBook Transfer for Readerで“Reader”にファイルを転送する事で閲覧できます。
海外版の“Reader”は対応しておりませんので予めご了承くださいませ。

【MEDUSA形式】
MEDUSA形式の作品はブラウザですぐに開いて読むことができます。パソコン、スマートフォン、タブレット端末などで読むことができます。作品はクラウド上に保存されているためファイル管理の手間は必要ありません。閲覧開始時はネットに接続している必要があります。

詳細はMEDUSA形式の詳細説明をご覧下さい。