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脅迫された花嫁【ハーレクイン文庫版】

脅迫された花嫁【ハーレクイン文庫版】


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン文庫ハーレクイン文庫コンテンポラリー
価格:500pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 ジャクリーン・バード(Jacqueline Baird)
 趣味は油絵を描くことだったが、家族からにおいに苦情を言われ、文章を書くことにした。そしてすぐにロマンス小説の執筆に夢中になった。旅行が好きで、アルバイトをしながらヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアを回った。英国に戻ったときに結婚。二人の息子に恵まれ、現在も生まれ故郷のイングランド北東部に夫とともに暮らしている。「二人のバレンタイン」と「恋は強引に」がお気に入りの作品だという。ロマンティックタイムズ誌の賞の受賞歴があり、ベストセラーリストにもたびたび登場する。

解説

訪れたバルセロナで、19歳のローズは若き銀行家ハビエルと出会い、結ばれた。だが、ふたりの恋が砕け散るのに時間はいらなかった。10年後――従妹の婚約パーティで、はからずもハビエルと再会した彼女は、激しく動揺する。あのあと、ローズはせめて妊娠したことだけでも告げようとし、彼が他の女性との結婚を控えていると聞かされて、流産したのだ。ハビエルはローズの顔も覚えていないのか、社交的な仮面をつけ、「お会いできて光栄だ、ロザリン・メイ」と笑顔で挨拶した。
*本書は、ハーレクイン・リクエストから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。ご購入の際は十分ご注意ください。

抄録

「僕の美しいメイリンに乾杯」
 彼女もハビエルを見つめながらグラスを手にする。目の前の男性は途方もなく魅力的で、メイリンは胸が締めつけられた。
 ハビエルはグラスをおもむろに口へ運び、ワインを飲みつつ、彼女の胸のあたりに目を向けた。メイリンも慌てて上等のワインをひと口飲んだが、体の反応を抑えることはできなかった。胸はふくらみ、その先端は薄いシルクの下で痛々しいほど硬くなっている。彼女はいきなりグラスを置き、胸の前で腕を組んだ。見つめられただけでこんなに反応してしまうなんて。
 ハビエルはテーブル越しに彼女の手をとらえた。「いいんだよ、メイリン。僕だって同じさ。テーブルがあるから助かっているようなものだ」ハビエルは彼女を見つめたまま苦笑した。
 今になって彼の思いに気づいたメイリンは小さい悲鳴をあげ、顔を真っ赤に染めた。
 ハビエルは頭をのけぞらせ、大声で笑った。「あどけないふりをしたって遅いよ。でも、そのドレスは人前で着るものじゃないね。恋人にだけ見せる服だ。さあ、冷めないうちに食べよう」
 年上で経験を積んだハビエルなら、自分の体の反応を笑い飛ばすこともできるが、メイリンには無理だった。二口食べただけで、残りをフォークで皿の奥に押しやった。彼とまともに目を合わせられない。目が合うと、呼吸もままならない。
「どうした? オムレツは嫌いかい?」ハビエルは心配そうにきいた。
 メイリンは顔を上げ、ほほ笑もうとした。「とてもおいしいわ。だけど、食欲が急に失せてしまったの」
「モデルだから仕方がないね。でも、君は非の打ちどころのない美人だ」ハビエルは輝く瞳で彼女を見つめた。「その美しさを、やせたいなどという愚かな願望で台なしにしてはだめだ。さあ、食べて」
 メイリンは彼の言葉に従った。
 ハビエルは彼女の気持ちを楽にさせようと、車への情熱について語り始めた。まもなく二人は旧友のようにおしゃべりに興じ始めた。メイリンは仕事にまつわる愉快な話をし、ハビエルは父親がスペイン南部で農場を経営していることなどを語った。彼はまた、セビーリャの闘牛場で闘牛士のまねごとをして落馬したときの話をして、彼女を笑わせた。
 メイリンは今日が自分の誕生日であることも忘れてしまった。目の前の男性が発する強力な磁気から逃れられない。でも、互いに打ち解けて語り合ううちに、磁気だけではない気がしてきた。やがてハビエルは、キッチンの固い椅子に二時間以上座ったことがないと言い、彼女を居間に案内した。
 豪華なソファでハビエルのいれたコーヒーを飲みながら、メイリンは隣に座る彼の端整な横顔をうかがった。とたんに彼女は落ち着きを失い、頬を紅潮させた。食事は終わり、コーヒーももうすぐ飲み終わる。そろそろおいとましなくては。ハビエルは完璧な紳士でいてくれた。問題はわたしのほうよ。仕事を通じて、ハンサムな男性には今まで幾人となく会っている。でも、ハビエルほどわたしの心を動かした男性はいなかった。
 隣で長い脚を投げだしているハビエルは、心からくつろいでいる感じだ。そして罪なほどセクシーだ。メイリンは彼の脚をうっとりと見つめた。太腿の筋肉が盛りあがっている。落馬したなどと言っていたけれど、本当は巧みに乗りこなしているのだろう。視線を胸へと移す。シャツの襟もとのボタンはいくつか外れ、筋肉質の胸がのぞいている。シャツの中に手を滑らせてみたい。メイリンはエロティックな想像にぎょっとして飛びあがった。
「もう帰るわ」かすれ声で告げ、ドレスの裾をむきになって引っ張った。「時間も遅いし、明日も仕事だから」メイリンは一瞬彼を見下ろし、その瞳に金色の炎を認めてはっとした。ハビエルに手を取られ、何がどうなったかわからないまま彼の膝の上に座らされていた。
「おやすみのキスくらいしてくれるだろう」
「お願い。ドレスがしわになるわ。返さなきゃいけないのよ」つまらない言いわけだと自覚していたが、腰にきつく腕をまわされ、もう片方の手でむきだしの肩をつかまれては、どうすることもできない。
「僕からのプレゼントと思ってくれればいい」力強い手がメイリンのうなじを滑り、美しい顔を引き寄せた。ハビエルの瞳は激情を秘めていた。
「だめよ」だめなのはドレスなのか、キスなのか、メイリン自身にもわからなかった。
「誕生日プレゼントということにしよう、僕のかわいいメイリン」官能的な口が彼女の唇を軽くかすめた。
「今日がわたしの誕生日だってどうして知っているの?」メイリンは危険な状況も忘れ、わずかに身を引いて尋ねた。
「いや、知らなかった。僕たちはとても気が合うから、これはきっと超常現象だ!」ハビエルは喉の奥で低く笑い、メイリンを抱きしめた。「誕生日おめでとう。でも、どうして教えてくれなかった? どこかへ連れていってあげたのに。友だちやご両親は一緒にお祝いしたかったんじゃないかな?」
 緑色の瞳が涙でにじむ。なんて優しくすてきな人だろう。「父も母も一年ほど前に亡くなったの」
「かわいそうに」今度のキスは長く、優しさと同情にあふれていた。メイリンがやわらかい唇を開くと、ハビエルは低くうめき、唇を押しつけたまま彼女をソファに押し倒した。


*この続きは製品版でお楽しみください。

本の情報

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