マイリストに追加

和書>小説・ノンフィクション恋愛小説ティーンズラブ小説

私の大好きなお義兄様〜潔癖公爵の独占愛〜

私の大好きなお義兄様〜潔癖公爵の独占愛〜


発行: ヴァニラ文庫
シリーズ: ヴァニラ文庫
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★★★1
◆レビューを書く

¥0サンプル
XMDFのファイルをご覧になるにはブンコビューア最新版(無料)をインストールしてください。

「書籍ファイルが壊れています」と表示される場合は、ブンコビューアを最新版にアップデートしてください。
購入する


解説

【100号記念◇サンプル増量♪】

嘘を吐く悪い子には、仕置きが必要だな
ドSな義兄の独占欲が暴走

初めて会った時から、義兄のギルバートを慕っているアリスは、彼から「義妹」として子ども扱いされていることが不満。思い余って媚薬を飲ませて関係を進展させようとするが、誤って自分が飲んでしまう。「身体が疼くのなら、俺が慰めてやる」熱く火照る身体を、ギルバートの指や舌に淫らに蕩けるように愛撫され、アリスは純潔を捧げてしまい……!?

※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

抄録

 アリスは屋敷に帰るなり部屋に閉じこもって、果たしてこの媚薬を本当に使うべきかと考えに考え抜き、こんなことはいけない。やめようと思いとどまっていた。
 しかし、夕食を取り、お風呂に入って後は眠るだけ……とベッドに入ったところで、やっぱりもうこれしかギルバートと結ばれる方法はないと考え、深夜だというのにチョコレートを作り始めた。この媚薬は無味無臭なので、食べ物に混ぜてしまえばいいと教えて貰ったからだ。
 湯煎で溶かしたチョコレートに媚薬と生クリームを入れて混ぜ、一口大に作ったタルト生地に注ぐ。固まった後にココアパウダーをかけて、アーモンドを乗せたら……ああ、ついに完成してしまった。
 六個できた小さなタルトを皿に並べ終えたアリスは、眉をひそめて大きなため息を吐く。
「こんなことをして本当にいいのかしら……」
 いいわけがない。アリスを信用して料理を食べてくれているギルバートを裏切る行為だ。躊躇う気持ちもある。でも、ギルバートが他の女性のものになるのは絶対に嫌だ。いつか『あの時、媚薬入りのチョコレートを食べさせていればよかった』なんて後悔をしても遅い。
 ギルバートお義兄様、ごめんなさい……。
 そんな後悔をするぐらいなら、なんだってできるという気持ちになってしまうのだ。
「無味無臭って言っていたけれど、本当かしら?」
 混ぜる前にも嗅いでみたけれど、チョコレートに混ぜた後も味や香りに変化はないのだろうか。匂いを嗅いでみると、チョコレートのいい香りしかしない。
「味は……って、駄目、駄目! 試したりなんかしたら、大変なことになっちゃうわ!」
 後はこれをギルバートに食べて貰えばいい。でも、今日は帰ってくるのだろうか。いても経ってもいられなくなって作っていたけれど、もう深夜だ。帰ってくるのは望み薄かもしれない。
 明日の方が心の準備もできるし、いいかもしれない。でも、こうしている間に、ギルバートはエルザ姫と愛を深めているのではないかと思うと、胸が焼け焦げそうになる。
「嫌……」
 エプロンを脱いでドレスの上から苦しい胸を押さえていると、キッチンの扉が開くのがわかった。メイドがまだ起きていることを心配して見に来てくれたのだろうか。
「何が嫌なんだ?」
 大好きな声に反応して振り返ると、そこには訝しげな表情をしたギルバートが立っていた。
「ギ、ギルバートお義兄様っ! お帰りなさいっ……」
「ただいま。こんな時間に菓子作りか?」
 後ろめたくて、顔が引きつってしまう。
「え、ええ、そうなの。あの、お食事は?」
「研究所でいつものように自分で作って済ませてきた。それで何が嫌なんだ?」
「そ、れはー……えーっと、あ、あのね。せっかくチョコレートタルトを作ったんだけど、太っちゃうからこんな時間には食べられないなぁって思って、嫌だなぁと思って……」
 咄嗟に思い付いた言い訳を口にしたけれど、変に思われていないだろうか。
「こんなに小さいんだし少しぐらい食べたところで大丈夫だろう。そもそもお前は太っていないから少しぐらい肉が付いたところで問題はない。好きなだけ食べなさい」
 柔らかく微笑んだギルバートは、媚薬入りのチョコレートタルトを一つつまむと、アリスの口元へ持って行く。
「ほら」
 口の中に入れられては大変だ。アリスは両手で口元を覆い、顔を背ける。
「ほ、本当に太ってしまうから駄目なのっ! だから、このタルトはギルバートお義兄様が食べてっ……!?」
「どうして俺が?」
「食べている姿を見ることで、食べたい気持ちを満たしたいの……っ! だ、駄目?」
 駄目って言われたら、どうしよう……。
「それは……かえって辛くならないか?」
「だ、大丈夫っ! 甘いものは疲れている時にいいって言うし、ぜひ食べて欲しいのっ! お願いっ!」
 ああ、ギルバートお義兄様、本当にごめんなさい。
 罪悪感で胸を痛めながらも、アリスは必死にチョコレートタルトを勧めた。
「そうか? では、貰おう」
「え、ええ……」
 ギルバートがこれを食べれば、今夜を以て二人の関係が一気に変わることになる。
 心臓が、ドクン、ドクンと大きく脈打つ。
 アリスの希望と夢と大きな罪悪感を乗せたチョコレートタルトが、ギルバートの手によって彼の口元へ近付いていく。
 ねぇ、アリス、いいの? 本当にこんなことしていいの? ギルバートお義兄様を騙しているのよ? 大切な人を騙していいの?
 ギルバートが口を開いた瞬間、心の中に残っていた罪悪感が騒ぎ出す。
「ギルバートお義兄様、あの……っ……ん!?」
 やっぱりこんなことはいけないと思い直し、食べるのをとめようと口を開いたその時──アリスの口の中に、甘い香りが広がった。なんとギルバートがアリスの口の中にタルトを入れたのだ。
 嘘……!


本の情報

形式

【XMDF形式】

XMDFデータをご覧いただくためには専用のブラウザソフト・ブンコビューア最新版(無料)が必要になります。ブンコビューアは【ここ】から無料でダウンロードできます。
詳しくはXMDF形式の詳細説明をご覧下さい。

対応端末欄に「ソニー“Reader”」と表示されている作品については、eBook Transfer for Readerで“Reader”にファイルを転送する事で閲覧できます。
海外版の“Reader”は対応しておりませんので予めご了承くださいませ。

【MEDUSA形式】
MEDUSA形式の作品はブラウザですぐに開いて読むことができます。パソコン、スマートフォン、タブレット端末などで読むことができます。作品はクラウド上に保存されているためファイル管理の手間は必要ありません。閲覧開始時はネットに接続している必要があります。

詳細はMEDUSA形式の詳細説明をご覧下さい。