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解説
怪談語り部のファンキー中村が自ら体験した実話怪談の数々を網羅。本物の怪談とは、ファンキーの言霊に聞けばよい。マニアから初心者まで全てが絶賛したガチンコ怪談が今ここに発刊。
目次
札幌奇憚
埼玉奇憚
北海道北の漁村奇憚
ふすま
部屋
他……
埼玉奇憚
北海道北の漁村奇憚
ふすま
部屋
他……
抄録
=== 札幌奇憚 ===
札幌中心から30分ほど離れたところに”S”という町がある。 これはその町にある、とあるアパートの話。
友人Y「ついこないだのことなんだけどね、人が死んだとかいう部屋に入ったよ。」
私「な、なんだっ!唐突に!」
Y「だから、人が死んだ部屋に入ったんだって。」
私「あのねぇ、そういう所へふざけ半分で行くとホンキでバチが当たるよ。」
Y「なにが?」
私「”なにが?”でなくてさ。ば・ち・が・あ・た・る・っての!」
Y「そんな事はない。別にだいじょぶだ。」
シカトをきめることにした。
Y「そいでさ、早速遊びにこないかい?今晩。」
私「な、ちょっと待て!”部屋に入った”っていうのは、ソコヘ”引越しした”って意味か!?」
Y「だからさっきから言ってるっしょやっ!」
私(なんで私の周りにはこんなのばっかなんだ???)
その晩。
一人で行くのはイササカ怖いので、友達数人を誘うことにした。
行ってみると、まあどこにでもあるモルタル造りの普通のアパート。
Y「ホントは家賃が3万9千円なんだってさ。だけど自殺した人がいるからって9千円にしてくれる・・・って言われてさ。」
私「それにしたって普通入るかぁ?・・・俺的には信じられんぞ。」
Y「だってさ、考えてみ!きゅうせんえんだよ!誰だって入るんじゃ・・・」
一同「絶対入らんっ!!」
その後なんだかいごごちが悪くなってきたのでみんなで外出し、近くにあるファミレスで食事をすることにした。
何か変わった事は起きていないのか?と聞いてみたのだが、現時点では別段ソレらしき事は起こっていないようであった。
・・・それから3ヵ月ほど経ったある日のこと。
Yから電話で、「今晩一緒に食事をしよう」との誘いが・・・。
ムゲに断るのも可愛そうなのでとりあえず行ってみる事にした。
無理やり部屋に入れられるのは拷問に近いので、チャイムのボタンを押すとドアが開く前に5mほどさがってYを待った。
Y「そんなとこで何してる?早く入んなよ!」
私「いや、いい。ここで待ってるから早くしたくせいっ!」
Y「したく?なんのよ?」
私「そ・と・で・食べるんだっ!」
Y「ふ〜ん。せっかくハヤシ作って待ってたのに・・・」
・・・ごちそうになることにした。
Yの手料理には定評があったからだ。←イヤシイ上にハヤシ好き
食べていると少しの沈黙のあと、ぼ つりとYが話し出す。
Y「やっぱここ引き払おうかと思うんだよね。」
私「げほっ!ごほっ!わ、わ、忘れてたっ!そう言えばここはっ・・・」
Y「うん・・・あのねぇ正直言うとね、霊とか何とかいうタグイのものは信じてなかったんだよね。
”人は死んだら土に還る”って思ってたしさ。」
私「・・・」
Y「でもさ、ああいうカタチで来られるとねぇ・・・」
私「どういうカタチでもいいからっ!ちょ、ちょっと外出ようっ!」
と、いうわけでまたこないだのファミレスへ。
事情を聞く限り、その部屋へは二度と”行くべきではない”と感じた。
服飾関連の仕事をしているYは、普段午後9時頃に帰宅する。
部屋に入るとすぐに風呂の準備をするのが日課なのだという。
当時のアパートは居住空間確保のためか、”トイレバス”が多かった。
Yの部屋も例外ではなく、1LDKの狭い間取りの奥の部屋にソレはあった。
まさかリビングで寝るわけにもいかず、ベッドは当然”奥の間”にある。
風呂に足を向けると”北枕”になることから、風呂の入り口を枕元に持ってくるしかない理に適わない苦しい”造り”だった。
今のようなユニットバスが当たり前の時代ではない。
タイル貼りの浴室に、ドカンと置かれた水色のホーロー浴槽。
それに隣接 するように設置された”風呂がま”には、もちろん追い炊きや保温機能はおろか、シャワーすら付いてなどいない。
・・・そう、その風呂場で“事件”は起きていたのだ。
*この続きは製品版でお楽しみください。
札幌中心から30分ほど離れたところに”S”という町がある。 これはその町にある、とあるアパートの話。
友人Y「ついこないだのことなんだけどね、人が死んだとかいう部屋に入ったよ。」
私「な、なんだっ!唐突に!」
Y「だから、人が死んだ部屋に入ったんだって。」
私「あのねぇ、そういう所へふざけ半分で行くとホンキでバチが当たるよ。」
Y「なにが?」
私「”なにが?”でなくてさ。ば・ち・が・あ・た・る・っての!」
Y「そんな事はない。別にだいじょぶだ。」
シカトをきめることにした。
Y「そいでさ、早速遊びにこないかい?今晩。」
私「な、ちょっと待て!”部屋に入った”っていうのは、ソコヘ”引越しした”って意味か!?」
Y「だからさっきから言ってるっしょやっ!」
私(なんで私の周りにはこんなのばっかなんだ???)
その晩。
一人で行くのはイササカ怖いので、友達数人を誘うことにした。
行ってみると、まあどこにでもあるモルタル造りの普通のアパート。
Y「ホントは家賃が3万9千円なんだってさ。だけど自殺した人がいるからって9千円にしてくれる・・・って言われてさ。」
私「それにしたって普通入るかぁ?・・・俺的には信じられんぞ。」
Y「だってさ、考えてみ!きゅうせんえんだよ!誰だって入るんじゃ・・・」
一同「絶対入らんっ!!」
その後なんだかいごごちが悪くなってきたのでみんなで外出し、近くにあるファミレスで食事をすることにした。
何か変わった事は起きていないのか?と聞いてみたのだが、現時点では別段ソレらしき事は起こっていないようであった。
・・・それから3ヵ月ほど経ったある日のこと。
Yから電話で、「今晩一緒に食事をしよう」との誘いが・・・。
ムゲに断るのも可愛そうなのでとりあえず行ってみる事にした。
無理やり部屋に入れられるのは拷問に近いので、チャイムのボタンを押すとドアが開く前に5mほどさがってYを待った。
Y「そんなとこで何してる?早く入んなよ!」
私「いや、いい。ここで待ってるから早くしたくせいっ!」
Y「したく?なんのよ?」
私「そ・と・で・食べるんだっ!」
Y「ふ〜ん。せっかくハヤシ作って待ってたのに・・・」
・・・ごちそうになることにした。
Yの手料理には定評があったからだ。←イヤシイ上にハヤシ好き
食べていると少しの沈黙のあと、ぼ つりとYが話し出す。
Y「やっぱここ引き払おうかと思うんだよね。」
私「げほっ!ごほっ!わ、わ、忘れてたっ!そう言えばここはっ・・・」
Y「うん・・・あのねぇ正直言うとね、霊とか何とかいうタグイのものは信じてなかったんだよね。
”人は死んだら土に還る”って思ってたしさ。」
私「・・・」
Y「でもさ、ああいうカタチで来られるとねぇ・・・」
私「どういうカタチでもいいからっ!ちょ、ちょっと外出ようっ!」
と、いうわけでまたこないだのファミレスへ。
事情を聞く限り、その部屋へは二度と”行くべきではない”と感じた。
服飾関連の仕事をしているYは、普段午後9時頃に帰宅する。
部屋に入るとすぐに風呂の準備をするのが日課なのだという。
当時のアパートは居住空間確保のためか、”トイレバス”が多かった。
Yの部屋も例外ではなく、1LDKの狭い間取りの奥の部屋にソレはあった。
まさかリビングで寝るわけにもいかず、ベッドは当然”奥の間”にある。
風呂に足を向けると”北枕”になることから、風呂の入り口を枕元に持ってくるしかない理に適わない苦しい”造り”だった。
今のようなユニットバスが当たり前の時代ではない。
タイル貼りの浴室に、ドカンと置かれた水色のホーロー浴槽。
それに隣接 するように設置された”風呂がま”には、もちろん追い炊きや保温機能はおろか、シャワーすら付いてなどいない。
・・・そう、その風呂場で“事件”は起きていたのだ。
*この続きは製品版でお楽しみください。
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