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敏腕CEOと契約結婚〜期間限定 旦那さま〜

敏腕CEOと契約結婚〜期間限定 旦那さま〜


発行: ヴァニラ文庫ミエル
シリーズ: ヴァニラ文庫ミエル
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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解説

イケメンCEOからの電撃プロポーズ!
お芝居のはずが甘〜く愛されて……

務め先のカフェの常連であるCEO、滝沢柊羽に縁談避けのため期間限定で結婚してほしいと頼まれためぐみ。憧れの彼の力になりたいと引き受けたものの、柊羽に本当の新妻同然に扱われ、誘惑されて関係してしまう。「見てください。あなたが誰に抱かているのかを」その後も変わらず溺愛され、期待を抱いてしまうが、彼は他の女性を好きだと聞かされ!? (ヴァニラ文庫ミエル)

※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

抄録

「お礼というのもおかしなことですが、めぐみさんがお礼をしたいというのであれば、ひとつだけしてほしいことがあります」
「えっ……なんですか?」
 急いで寝返りを打つようにして振り返ると、こちらを向いて横になっていた滝沢さんとばっちり目が合った。
 眼鏡をしていない滝沢さんを見るのは初めてだった。眼鏡を外した滝沢さんは、いつもより少し幼い顔立ちをしていて、でもとてもきれいで色っぽかった。
 やっぱり滝沢さんは、きれいな瞳をしている。
 そう思ったところだったのに、滝沢さんはとんでもないことを言った。
「俺と、初夜をすることです」
「しょっ……初夜っ!?」
 初夜って、あの初夜、だよね!?
「な、なんで初夜、なんですかっ!?」
 あわあわと聞き返すわたしの手を、滝沢さんがそっと取る。
 その手はとてもあたたかくて、どきりとした。
「触れ合えば、夫婦だという真実味もわくでしょう? 実際に抱き合えば、俺とめぐみさんとの距離も縮まります。それは俺とめぐみさんふたりを取り巻く空気にも表れるものです。勘のいい人間なら『ああ、このふたりは本当に肌も合わせているんだな』と気づきます。俺につきまとっている縁談の相手もそう思うと思います。そうすれば本物の夫婦なのだと信じさせる後押しにもなります。それに、お互いをもっとよく知るためには肌を重ねるのが一番わかりやすい。そうは思いませんか?」
 それはそうかもしれない、けれどっ……。
 正直この偽装結婚は、そこまで真実味を追及するものだと思っていなかった。
「もちろん、あなたがいやならやめます」
「い、いやっていうかなんていうか、その……恐れ多いと言いますか」
「恐れ多い?」
「そ、その、わたしは偽物の奥さんなのに、そんなことまでしたら将来の本当の奥さんに申し訳がないというか……」
「そんなことは考えなくてもいいんです。問題は、ひとつだけ。あなた自身がいやかどうか。それだけです」
「わ、わたし自身が……?」
 わたし自身がいやかどうかなんて、そんなのわからない。
 だけど、滝沢さんに憧れているからか、初夜なんて言われてもいやな気持ちはぜんぜんしない。びっくりして、どうしようと思うだけだ。
「あ、あの……そういうことを一度もしたことがないので、どうしたらいいかわからない、というのが正直な気持ちです……その、滝沢さんとそういうことをしていやな気持ちになるのかどうかというのは、考えたこともないのでいますぐには想像がつかないというか」
「では、実際にしてみて途中でいやになったらやめる、というふうにしましょう」
「え、で、でも……」
 す、と滝沢さんが上半身を起こす。
 どきりとしたところへ、布団をのけてわたしの身体に覆いかぶさってきた。
「た、滝沢さ」
「黙って」
 甘い低音ボイスで静かにささやかれ、どくん、どくんと鼓動が速くなる。
 電気はまだついているし、その中で滝沢さんがわたしを近い距離から見下ろしているこの状況が、とてつもなく気分を高揚させる。
 滝沢さんはきれいで色っぽいのに、その瞳に確かな情欲の灯が宿っている。肉食獣のような瞳だ。それすらもわたしを興奮させる材料になっている。
「こういうことをしたことがないというのは、キスもですか?」
「は、はい」
「では、俺があなたの初めてをいただけるのですね」
「あ……っ」
 そっと頬に手を添えられ、優しく撫でられる。いたわりを感じられる仕草なのに、もう愛撫が始まっているかのように胸の奥が甘く疼く。
「目を閉じて」
 まるで催眠にかけられるようにささやかれ、わたしは導かれるように目を閉じた。
 熱い吐息が近づいてきたかと思うと、唇に甘くやわらかなものがそっと触れた。
 ちゅっとリップ音をさせて、滝沢さんはわたしの唇から自分のそれを離す。
 これが、キスなんだ。わたしの初めてのキスが、あの滝沢さんによって奪われた。
「いやですか?」
 ちいさく尋ねられ、ふるふるとかぶりを振る。
「ぜんぜんいやじゃ、ないです……きもちがよかった……」
 うっとりしながらそう言うと、滝沢さんはごくりと喉仏を上下させ、再びわたしの唇にキスを落とした。二度、三度と幾度も角度を変えてキスをし、そのたび官能の扉が開かれていくようにきもちのよさも増していく。
 滝沢さんの吐息も唇も、とても甘い。男の人の唇がこんなに甘くてやわらかいだなんて、初めて知った。そして、それを初めて教えてくれたのが憧れの滝沢さんだと実感すると、ますますドキドキしてくる。
 キスが繰り返されるたび、胸の奥がくすぐったくて、むずむずする。
 もどかしいような、もっとしてほしいような、そんなはしたない欲望が疼いてくる。
 そして滝沢さんはその欲求を察したかのように、何度目かのキスで、熱い舌でわたしの下唇を軽くノックした。
「んんっ……!」
 滝沢さんは、唇だけじゃない。舌もやわらかくて甘い。唇よりもきもちがいい……!
 何度もそうされているうちに、頭の芯がぼうっとしてきて自然と唇が開いてしまう。
 それを狙ったかのように、滝沢さんはするりとその舌を咥内へと滑り込ませてきた。
「あっ……ふぁんっ……ン、ンンっ……!」
「かわいい声が出てきましたね」
「や、そんなっ……ふぁ、あんっ……!」
 抗議しようとすると、再び唇をふさがれる。


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