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大公の傲慢すぎる求婚 天使のウエディング・ベル II

大公の傲慢すぎる求婚 天使のウエディング・ベル II


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・ロマンス天使のウエディング・ベル
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 メイシー・イエーツ(Maisey Yates)
 ロマンス小説を書く前から、熱心な読者だった。自分のヒーローとヒロイン作りが楽しめる今の幸運が信じられないという。オレゴン州南部の自然の中で、通りの向かいに住む両親の手を借りながら、夫と幼い3人の子供と共に暮らす。朝起きて家の裏口に熊を見つけるような生活と、自宅で書くエキゾチックな街で起こる物語との落差を楽しみながら、執筆に励んでいる。

解説

ドレスも宝石もいらない。ほしいのは愛の言葉だけ。

ウエイトレスをしながら大学に通うベイリーは、恋人との結婚を夢見ていたが、ある日突然別れを告げられた。数カ月後、新聞の1面に見覚えのある顔を見つけて彼女は驚愕する。ラファエル!まさか彼がイタリアの小国の大公だったなんて。じつはベイリーのおなかには小さな命が宿っていた。そこへラファエルが何事もなかったように現れ、身勝手にも以前のような気楽な関係を続けたいと主張した。だがベイリーが妊娠の事実を告げたとたん、彼の表情が変わる。「名誉と義務が最優先だ。君を妃として迎える」冷たい声が言った。

■真実の愛にたどり着いたきっかけは“妊娠”──M・イエーツが命を授かった花嫁のロマンスを描くシリーズ、〈天使のウエディング・ベル〉の第2話です。ウエイトレスが大公の妃に……?

抄録

「わたしがあなたとベッドをともにすると本気で思っているの?」
「以前はそうしていただろう」
「ええ、そうね。でもあのころは、あなたを普通の人だと思っていたから。やさしい心の持ち主だって。将来、一緒になれるかもしれない相手だって」
「一緒になるのは間違いない。じきに結婚するわけだから」
「あなたがわたしと結婚することに決めたのは、土壇場になって婚約者に振られたからでしょう?」ベイリーはかっとなって、彼に一歩近づいた。「わたしがあなたの子どもを身ごもっているからでしょう? しかも婚約が解消されなかったら、あなたはわたしが妊娠していることも知らなかったはずよ。何しろ、わたしが送ったメールに返信すらよこさなかったんだから」
「前にも言ったが、携帯電話はすでに処分していたんだ」
 ベイリーは目をぱちくりさせた。
「あの電話はきみと連絡を取り合うためにしか使っていなかった」
「プリペイド式の携帯電話だったということ?」思わず甲高い声をあげた。「わたしとの連絡用にプリペイド式携帯電話を? あなたにとって、わたしはそんなに汚らわしい存在だったわけ? わたしとの関係を世間に知られるのは、そんなに恥ずかしいことだったの?」ベイリーは声をあげて笑いだした。自分でも止めようがなかった。「それが、今度は世界中に紹介しようとしているとはね。滑稽な話だと思わない?」
「どちらも痛手を負わずにすむように全力を尽くすつもりだ」
「まあ、なんて慈悲深い人なの」ベイリーは吐き捨てるように言った。「でも、わたしに近づけると思ったら大間違いよ」
「いったい何が問題なんだ。わたしたちは互いに惹かれ合っていたはずだろう」
「わたしはあなたを信じていたのよ」怒りのあまり、声がうわずった。「だからこそ身をゆだねたの。わたしは自分の父親が誰なのかも知らない。だから、母のような人間にだけは絶対になるまいと心に誓っていたのよ。自分の人生をもっとよいものにしよう、と。でもあなたに出会った。そして自分が母の二の舞を演じたことに気づいたの。だからもう、あなたを信じられないのよ」いつのまにか声が震えていた。「あなたのことはもう二度と信じられないと思う。でも結婚はするつもりよ。なぜなら、それが生まれてくる子どもにとって最善の策だから。あなたと結婚するよりほかにどうしようもないからよ。この子を絶対に手放したくないし、自分の子どもには、おなかをすかせたままベッドに入るような生活を送らせたくない。だからあなたと結婚するのよ。でもわたしはあなたの妻になるつもりはないの。勘違いしないでちょうだい」
 ラファエルの表情がこわばり、目に冷ややかな光が宿った。「この先一生、わたしに禁欲生活を送れというのか?」
「あなたがどうしようと構わないわ。わたしに近づきさえしなければ」
「きみがそれで我慢できるとも思えないが」
「いいえ。わたしはもう決心したの。あなたが力ずくで女性に襲いかかるような野蛮な趣味を持った人でもないかぎり、二度とベッドをともにすることはないわ」
「このわたしが力ずくで女性を襲うはずがないだろう。ただ、きみの自制心はほとんど当てにならない。わたしが、その美しい脚のあいだに手を差し入れただけで、きみのほうからせがんでくるはずだ」
 そのときベイリーは、抑えきれないほどの欲望が込みあげてくるのを感じた。しかし、気づかないふりをした。自分がどれほど強くラファエルを求めているのか、意識せずにはいられなかった。「そんなことはありえないわ」ベイリーは顎を上げて言った。
 ラファエルは何も答えなかった。ところが次の瞬間、燃えるような目つきでこちらに近づいてきたかと思うと、腰に腕をまわしてきた。いかにも大公らしい物腰と、有無を言わさぬ堂々とした態度は、息もつけないほど魅力的だった。
 こういうところが自分の弱さなのかもしれない。それとも相手がラファエルだからだろうか。どちらにせよ、ほんの数時間前まで今にも死にそうなほど絶望的な気分になっていたのに、今ではもうどうでもいいことのように思えた。今この瞬間のこと以外は何も考えられなかった。ラファエルに抱き寄せられ、彼を激しく欲していること以外は。
 抵抗する間もなければ、抵抗したいかどうか考える余裕さえなかった。突然、彼が唇を重ねてきた。
 容赦なく唇を奪われ、自分が息を吹き返していくような気がした。ベイリーはされるがままになっていた。
 気づけば彼のシャツに指をからめ、ラファエルの体にしがみついていた。そうしなければ、その場にへたりこんでしまいそうだった。
 三カ月ぶりだわ。
 記憶していたよりすてきだった。はるかにずっと。
 そのとき、彼が体を離し、唇をゆがめてにやりと笑った。「だから言っただろう。“きみが我慢できると思えない”と」


*この続きは製品版でお楽しみください。

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