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策略のダイヤモンド【ハーレクイン・セレクト版】

策略のダイヤモンド【ハーレクイン・セレクト版】


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・セレクト
価格:500pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 エマ・ダーシー(Emma Darcy)
 フランス語と英語の教師を経て、結婚後、コンピューター・プログラマーに転職。ものを作り出すことへの欲求は、油絵や陶芸、建築デザイン、自宅のインテリアを整えることに向けられた。人と接するのが好きで、人と人とのつながりに興味を持っていた彼女は、やがてロマンス小説の世界に楽しみを見いだし、登場人物それぞれに独自の性格を与えることに意欲を燃やすようになった。旅を楽しみ、その経験は作品の中に生かされている。現在はオーストラリアのニューサウスウェールズにあるカントリーハウスに住む。

解説

「僕の祖父の80歳の誕生日に、最高の美女をプレゼントしたい」社長のジェイクからそう切りだされ、秘書のメルリーナは頭を抱えた。彼はいつも彼女に無理難題をふっかけては楽しんでいるのだ。じつはメルリーナは密かにジェイクに想いを寄せていたが、プレイボーイの彼と堅実な自分では釣り合わないと諦めていた。でも、もしかしたらこれはチャンスなのかもしれない……。誕生日当日、メルリーナは今までとはまったく違う、華やかな服装とメイクで着飾り、ジェイクと祖父の前に立った。感激した祖父が、あろうことかメルリーナと婚約すると宣言すると、ジェイクはそんなことは許さないと怒り出し、彼女の唇を奪った!

■80歳を迎える祖父と自分の個人秘書が婚約したら……そんなありえない状況を目の当たりにして初めて、ジェイクはメルリーナへの深い想いに気づき……。エマ・ダーシーの知られざる珠玉作!
*本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。ご購入の際は十分ご注意ください。

抄録

 ジェイクは両手をわきに下ろしたまま握り締め、メルリーナの首を絞めたい衝動を懸命にこらえているかのようだった。彼の胸の中で激しい感情がはけ口を求めて渦巻いているのは明らかだった。やがて彼は、急に怒りに駆られたように部屋の中を行ったり来たりしはじめた。
 メルリーナは身じろぎもせずにそんなジェイクを見守りながら、胸のすく思いだった。こっちこそ、今まで何度彼の首を絞めたくなったことか。これまで度を失ったことなどなかったジェイクが、自分の感情を抑えきれずにいらだっているのを見るのは悪い気分ではなかった。ジェイク・デヴィラも少しはむしゃくしゃする思いを味わったらいいのだ。彼が私に味わわせたように。
「君には僕の祖父と結婚するなんてことはできない!」ジェイクはいきなりつかつかと歩み寄ってくると、射抜くような鋭い目でメルリーナを見すえてわめいた。
 その言葉はメルリーナの反抗心に火をつけた。「いいえ、できるわ!」
 ジェイクは否定するように首を横に振った。「どうして八十歳の老人と結婚しようなんて気になれるんだ?」
「バイロンはまだ気持ちはとても若いわ」
「でも、体は八十歳だ」
「体だってとても健康で元気よ」体のことまで持ち出したジェイクに、メルリーナは軽蔑の念もあらわに言い返した。
「でも、セクシーとは言えないんじゃないか?」
「バイロンは、年を重ねてからも世界で最もセクシーな男性に選ばれるショーン・コネリーに負けないくらいセクシーよ」
「それじゃ、喜んでベッドをともにするっていうんだな、君のお祖父さんくらいの相手と?」
「それがいけない? バイロンは女性の気持ちがよくわかっていて、どんなことでも楽しくしてくれるわ」
 ジェイクは急に疑わしげに眉をひそめた。「君はまだ本当の楽しみがわかっていないんじゃないか? そうだろう、メルリーナ? 厳格なイタリア人の家庭でずっといい子を通してきて」
 どの程度の経験があるのか確かめようとでもするように迫ってくるジェイクを見て、ふいにざわめきだした胸を抑えつけるように、メルリーナは組んだ腕に力をこめた。彼のような男性に抱かれるのはどんなか知りたい気持ちと、このまま近づかせたら彼のエゴを満足させるだけだと言い張る自尊心に引き裂かれる思いだった。
「そんなことはあなたとは関係ないわ」メルリーナはぴしゃりと言った。
 ジェイクは官能的な唇をゆがめて笑みを浮かべた。「本当に関係ないか知りたいな」
 なおもジェイクが間近に迫ってくると、メルリーナは頭がくらくらした。彼が全身から発散する魅力に対して、あまりにも無防備だった。もし彼が私に触れて、キスをしたら……。「それ以上近づかないで、ジェイク!」
「なあ、メル」ジェイクは誘うように言った。「君だって僕らの間に燃えるようなものがあるのを感じていただろう? 毎日が刺激的だったじゃないか。お互いにパンチを繰り出してスパーリングしているようだった。僕が挑発するたびに、君はそれを受けて立ち、反撃してきた……」
 ええ、確かにね。でも……。「あなたは根っからのプレイボーイよ、ジェイク。私はもう三十で、結婚しなければならない年なの」
「なぜ? 生活の安定のため? そんなの退屈じゃないか? 君に必要なのは……」
「私は家庭を持ちたいの」もしジェイクの誘惑に負けたら、私は彼の戦利品の一つでしかなくなる。
「僕の祖父と子供を作るっていうのかい?」
「チャーリー・チャップリンは八十代になっても子供を作っていたわ。それに、バイロンはすばらしい遺伝子を持っているでしょ。あなたを見ればわかるわ」
「僕がどうだっていうんだ?」
「あなたは頭がよくて、創造力があって、魅力的だわ」
「だったら、僕とだってすばらしい子供が作れるんじゃないか?」
「でも、あなたは欲しくないんでしょ?」
「だれが欲しくないなんて言った?」
「欲しいの?」
 ジェイクは返事につまった。「今まで考えたことがないんでね」
「ほらごらんなさい」
「だが、これからも考えないとは言ってない」
「あと何年したら考えるの? 私はすぐにでも家庭を持ちたいのよ。プレイボーイのあなたは私の貴重な適齢期をむだにするだけ。だから、もうこれ以上私に近づくのはやめて、ほうっておいて」
「みすみす君を僕の祖父に引き渡してかい?」ジェイクの顔つきが急に変わった。いつもの曖昧さがかき消えて、決然とした表情になったのだ。「いいや、断じてごめんだ!」彼はそうわめくと、いきなり手を伸ばしてメルリーナを荒々しく抱き寄せた。抑えがたい激しい感情に目がぎらついている。「君が祖父の花嫁になるようなことはぜったいにさせない! 君は僕が見つけたんだ、メルリーナ! 君は僕のものなんだよ!」


*この続きは製品版でお楽しみください。

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