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秘書の花嫁契約

秘書の花嫁契約


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・ディザイア
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 サラ・オーウィグ(Sara Orwig)
 大学で出会った元空挺部隊員と結婚し、オクラホマに住む。彼女の作品は二十三カ国語で翻訳され、全世界で千六百万部以上の驚異的な売り上げを誇る。USAトゥデイのベストセラーリストに登場しただけでなく、ロマンティックタイムズ誌の各賞を受賞するなど業界からも高い評価を得ている。

解説

魅惑の億万長者が秘書に仕掛けた、愛なき結婚の罠

秘書のエミリーは突然のプロポーズに唖然とした。相手は憧れのボス――大金持ちで長身黒髪の魅惑的な男性、ジェイク。夢見心地で承諾し妻になったが、切望する子供をなかなか授からない。そんなとき、エミリーは残酷な真実を知る。結婚と妻の妊娠で、ジェイクは莫大な遺産を相続する権利を得られるのだ。私は彼の財産を殖やすための道具にすぎなかった……。ショックのあまり離婚を切りだしたエミリーに、ジェイクは淡々と告げた。「あと半年、書類上だけでも妻を続けてくれれば100万ドル払おう」そのあいだに子供を作るつもりなの?悲しみのなかで受け入れたセクシーな夫のとろけるようなキス。皮肉にも彼女は妊娠するが……。

■D−1741『愛なき富豪が授けた命』、D−1766『傲慢な億万長者の誤算』に続く関連作です。魅惑のボスとの結婚が冷酷な打算からのものだと知って、夫への愛を断ち切ろうとするヒロイン。その直後、妊娠に気づいた妻と夫の関係は、どう変わっていくのでしょうか?

抄録

 楽園であり、そして檻でもある場所――それがこの島の彼女の住まいだ。そして、ジェイクとの結婚も同じだった。
 きっとディナーは高級レストランでとるのだろうと思い、エミリーは袖なしの濃紺のシースドレスを選んだ。小さな黒いボタンがついている以外はシンプルなマオカラーのデザインで、彼女にとても似合っている。
 エミリーは髪をといて頭の上に結いあげた。軽くメイクをしてかかとの高いサンダルを履き、シルクのハンドバッグを手にする。そして出かけようとして、さっき夫からプレゼントされたネックレスに目をとめた。今夜の装いには上品すぎると思ったが、彼女はそれをとって首にかけた。興味がないのでエミリーはほとんど宝石を身につけなかったが、ジェイクが喜ぶのはわかっていた。
 今夜はちゃんとジェイクと話ができるかどうか考えながら、エミリーは玄関へ急いだ。だが本当は話などする必要はなく、すぐさま置き手紙を残して家を出るのが正しいのかもしれなかった。
 ジェイクは携帯電話を手にして待っていた。その姿を見るなり、エミリーの心臓が大きく跳ねた。夫がハンサムなのは間違いない。長身を白いシャツと濃紺の高級スーツに包んだ彼は、成功したビジネスマンそのものだ。
 しかし、その印象的な青灰色の瞳は、ほかのハンサムな男性たちとは明らかに違っている。彼の目を間近からのぞきこむと、虹彩に緑の斑点が見える。それらは霧が世界を閉ざすように彼の考えを隠す効果を与えるのだ。そしてジェイクが考えを押し通そうとするとき、そのまなざしが冷たい鋼に変わるのを、エミリーはよく知っていた。
 もしも黙ってジェイクのもとを去れば、幼いころから神聖だと教えられてきた結婚の誓いを破ることになる。けれども、将来に対する不安と赤ん坊を持てない無力感は、家を出ていく罪悪感よりもずっと強かった。
 姉は、ジェイクのもとを去るのはやめたほうがいいとエミリーに言った。そんなことをすれば一生罪悪感に苦しむだろう、と。この三週間、エミリーはずっとそれについて考え続けていた。ジェイクは過去を振り返るような人間ではない。エミリーの代わりの女性などいくらでも見つけられるだろう。彼に子供を与えてくれる女性も。ジェイクは彼を裏切った人間を許すことはない。そういった面をエミリーは秘書として何度も見てきた。彼は意志が強く強引で、自分の思いどおりにすることに慣れていた。今夜もエミリーは話をするのに苦労させられるだろう。
 ジェイクは携帯電話をポケットにしまい、エミリーに近づいてきて正面に立った。「とてもきれいだよ。それにいい香りがする」彼女のウエストに両手をそえて、欲望のにじむ声で言った。
「ありがとう」胸の鼓動の大きさを意識しながら、エミリーはかたい声で返して夫を見つめた。ジェイクもとてもすてきだったし、彼のかすかなアフターシェーブローションの香りは誘惑的だ。
「きみは食事よりおいしいだろうな」ジェイクがエミリーの唇に目をとめ、軽くキスをした。
 エミリーは目を閉じた。彼の腕に置いた両手から、ジャケット越しにかたい筋肉の感触が伝わってくる。ジェイクは彼女を抱き寄せると、今度はしっかりと唇を合わせて舌を滑りこませた。エミリーは小さくあえぎ、彼の首に両腕を回して体を押しつけた。
 ようやくジェイクが唇を離して腕をほどいた。エミリーはゆっくりと目を開け、彼に見つめられていることに気づいた。その目には欲望と満足感が浮かんでいる。エミリーの抗議や不満をキスで忘れさせることができるのを、ジェイクは知っていた。
「キスではなにも解決しないわ」
「そのとおりだ。キスは欲望に火をつけるだけだ。きみにしか消すことのできない欲望に」ジェイクはかすれた声で言った。「ぼくが贈ったネックレスをつけてくれたんだね。気に入ってくれたようでうれしいよ」
「きれいだわ」エミリーは答えた。
「でもあとひとつ足りないものがある」ジェイクはエミリーを見つめたまま言い、手を伸ばして彼女のドレスの小さなボタンをはずし、襟もとを開かせた。「その魅力的な胸もとを夫のぼくから隠さないでほしい」
 エミリーもジェイクのシャツのボタンをはずし、たくましい胸に手を這わせて唇を押しつけたかった。だがそんなことをすれば、彼と話しあうつもりだったことなど簡単に忘れてしまうだろう。その後は絶望感に襲われるだけだ。
 エミリーはジェイクの手首をつかんだ。「ボタンをはずすのはひとつで充分よ」
「ぼくの目の保養のために、あとひとつはずさせてくれ。いや飛行機を降りるときまであとふたつ」
 エミリーは断りきれずにほほえんだ。ジェイクは三つのボタンをはずして、ドレスの襟もとをV字に大きく開かせ、胸のふくらみに軽く指を這わせた。熱い刺激に、彼女の下腹部が反応してうずく。
「さあ、これできみも楽しそうに見える」ジェイクは言った。
「あなたには抵抗できないわ」この言葉の意味を彼はどれくらい理解できるだろうかと考えながら、エミリーは軽い口調で言った。


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