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灼熱の聖戦は愛とともに

灼熱の聖戦は愛とともに


発行: 桜雲社
レーベル: MILK−CROWN
価格:800pt
形式:MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン スマートフォン タブレット
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解説

 中東の歴史と文学を研究する若き学者・村上薫は、独自の文化を築く砂漠の国タハムールへと向かう。タハムールの新国王・ユスフから依頼された遺跡調査に協力するため、そして、父王殺害の罪で追われる身となった元王太子・ジェダムの行方を捜すために――。
ジェダムが日本へ留学した際、ともに暮らしていた薫は、ジャダムの無実を信じているのだった。現地に到着してまもなく、ユスフの妨害を受けながらも再会を果たした二人は、気持ちが高ぶるままに激しく抱き合うが……!?

※こちらの作品にはイラストが収録されていません。

抄録

「あ、ッ……?」
 いきなり唇を解放され、薫は思わず声を上げ、荒い息をついた。ジェダムは唇を放した後もこちらを見据えている。薫も目を逸らすことが出来ない。
 口づけの濃厚さを示すかのように、二人の唇は濡れて腫れ上がっていた。ジェダムの唇から細い銀の糸が垂れ下がっている。それを、ジェダムはもどかしげにすすり上げた。
「まだ、足りない……」
 そう低く言うと、ジェダムはまた薫に覆い被さってきた。そして薫の額に、頬に、首筋に、キスの雨を降らせていく。そのキスが次第に濃密になる。唇だけだったのが舌も肌に触れ、味わうようなものになって肌をしっとりと濡らしていく。そうされる度に薫は震え、触れあったところからジェダムへ、自分の想いが流れ込んでいくような錯覚に囚われた。そして触れられる度に、彼の想いをそこに刻みつけられるかのようで、それがとても心地よかった。あられもない声が唇から漏れてしまう。
「あンッ……。あッ……」
 薫は頬を染めながらも、自分も彼の愛撫に応えたくて、そして感じて欲しくて、手を伸ばして懸命にジェダムにすがりついた。彼と口づけをかわすことで、感じて張り詰め、露をこぼしながら頭をもたげた薫の牡茎の先端が、ジェダムの腹部に擦れてジンと強い快感が走った。
 思わず身を竦め、それから、彼の頬や首筋にそっとキスをする。と、自分が身体を動かしたために、ジェダムの雄根が薫の太股に触れて密着してきた。そして、そこが激しく脈打ち怒張しているのをはっきりと感じた。
「ジェダ、ム……?」
 思わず薫がそう呼びかけると、擦れて感じたのか、ジェダムはまた低く呻き、言った。
「もっと繋がりたい、カオル」
 ジェダムに率直に言われ、薫は頬を染めた。だが想いは同じだった。彼に触れたことで心は満足するどころか、もっと強く触れたい、もっと欲しいと切望していた。
 そしてジェダムの瞳も、確かに激しい光をたたえていた。緑がいつもよりさらに鮮やかに、熱を持っているように見える。まるで炎のようだ。その目で見つめられると、自分の心の奥底まで見透かされているように感じた。それで一層全身が熱くなる。彼も同じことを考えていると思うと嬉しさがこみ上げてきた。そして、彼が自分に感じてくれているということにも。
 どうして、と思う。こんな風に、男同士なのに、自分を求めてくれるなんて。彼も自分のことを想ってくれているのだろうか。それとも単に危機を一つ乗り越えたから、高揚しただけ……?
 けれどジェダムに見つめられていると、そんなことは全てどうでもよくなってしまいそうだった。いや、わからないからこそ、今の二人きりの時間を大切にしたかった。こんなひとときは、もう二度とないかもしれない。
 ──今はただ、彼の美しいエメラルド色の瞳に見つめられていたい。そして、彼とずっと触れあい、繋がっていたい……! ──
「来て、ジェダム……」
 その想いが心を占め、薫は自然に、彼を見つめてそう囁いていた。その言葉を言い終わらないうちに、ジェダムが薫を抱きしめた。

本の情報

形式

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