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和書>小説・ノンフィクションハーレクインHQファスト・フィクション

高慢と偏見

高慢と偏見


発行: ハーレクイン
シリーズ: HQファスト・フィクション
価格:500pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 ジェーン・オースティン(Jane Austen)
 1775〜1817
 英国ハンプシャーに牧師の娘として生まれる。結婚せず外面的には平凡な生涯を送ったが、創作意欲は旺盛で平穏な日常生活のなかに展開するドラマを的確な人物描写によって描き上げた。「分別と多感」「高慢と偏見」「エマ」「説得」など六つの作品で知られる。モームは「高慢と偏見」を世界十大小説の一つとして挙げた。

解説

 まったく、なんて尊大で鼻持ちならない人なのかしら。エリザベス・ベネットは舞踏会で出会ったダーシーの高慢な態度に反感を抱いた。しかもわたしのことを“悪くはないが、あえて踊りたいと思うほどの美人ではない”と言うなんて。いくら大金持ちで地位が高くても、そんな男性はこちらから願いさげだわ。その後ダーシーから気のあるそぶりを見せられるが、エリザベスは決して応じようとはしなかった。そんなときハンサムな将校ウィッカムに出会い、引かれていく。そしてウィッカムからダーシーの悪評を聞き、ダーシーに対してますます反感を募らせるのだが……。

抄録

 金持ちの独身男性は妻をほしがっているものだと一般的に考えられているからだろう。近所にそういう男性が引っ越してくると、年ごろの娘がいる家庭では、当の男性の意向も確かめないうちからその男性が自分の娘の婿になると期待してしまうものらしい。
 ミセス・ベネットもそのひとりだった。「あなた、聞きました?」彼女は夫に言った。「ネザーフィールド館にとうとう借り手がついたんですって」
「いや、知らないな」ミスター・ベネットが答えた。
「それが本当なんですよ。さっきミセス・ロングがここに来て、なにもかも話してくれたんですから」
 ミスター・ベネットは黙ったままだ。
「あら、あなた、どんな人が借りたのか知りたくないんですか?」ミセス・ベネットはじれったそうに言った。
「どうしても話したいと言うのなら聞いてもかまわないが」
 するとミセス・ベネットは待っていましたとばかりに話し始めた。「ネザーフィールド館を借りたのは、北イングランド出身の大金持ちの青年だそうですよ。もうすぐ引っ越してくるんですって」
「名前はなんというんだ?」
「ミスター・ビングリーよ」
「結婚しているのかね?」
「いいえ。独身で、年収が四、五千ポンドあるらしいわ。いよいようちの娘たちにチャンスがめぐってきたんですよ!」
「娘たちがこの話にどんな関係があるんだ?」
「まあ、わからないんですか? その青年とうちの娘が結婚するかもしれないじゃないですか」
「その男は花嫁を探しに引っ越してくるのかね?」
「あなたったら、少しは頭を働かせてくださいな。娘のひとりとその青年が恋におちるかもしれないでしょう? その人が引っ越してきたら、すぐに彼のお屋敷を訪問してくださいね」
「その必要はないだろう。娘たちとおまえだけで行けばいい」
「いいえ、まずはあなたに行っていただかないと。それもできるだけ早く」
「気が進まないな」
「娘たちのためなんですよ。あなたがまずご挨拶《あいさつ》に行ってくださらないと、わたしたちは訪問できないんですから」
「なあに、気にすることはない。ミスター・ビングリーは大歓迎してくれるさ。なんなら一筆書いてもいい。五人の娘たちのなかで気に入った者がいれば結婚してかまわないとね。だが、わたしのおすすめは断然エリザベスだ」
「またそんなことをおっしゃって!」ミセス・ベネットが声をはりあげた。「特にほかの娘たちよりエリザベスがすぐれているわけじゃないのに。器量ならジェインのほうがいいし、気だてはリディアがいちばんだわ。なのに、あなたはいつもエリザベスをひいきなさるのよね」
「あとの四人はばかで教養もないし、これといって取り柄もないじゃないか」ミスター・ベネットが言った。「だが、エリザベスは頭がいい」
「まあ、自分の娘たちのことをよくそんなふうに言えますね。わざとわたしをいらいらさせていらっしゃるの?」
「そんなにかっかすると体によくないよ。せいぜい長生きして、近所に年収四千ポンドの独身男性がたくさん越してくるまで見届けておくれ」
「たとえ二十人引っ越してきたって、あなたがご挨拶に行ってくださらなければなんにもならないわ」
「そんな青年が二十人もやってきたら、わたしだって片っ端から訪ねていくさ」
 結婚して二十三年になるにもかかわらず、ミセス・ベネットは夫のことを完全には理解できていなかった。というのも、ミスター・ベネットは気まぐれでよそよそしく皮肉っぽい、一風変わった男性だったからだ。一方、ミセス・ベネットは単純な人間だった。情緒不安定で、頭もよくないし教養もない。自分の務めは娘たちを無事に結婚させることだと考えており、楽しみと言えば、友人宅を訪問して噂話《うわさばなし》に興じることくらいだった。

*この続きは製品版でお楽しみください。

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