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和書>小説・ノンフィクションハーレクインハーレクイン・イマージュ

億万長者に言えない秘密

億万長者に言えない秘密


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・イマージュ
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 キャンディ・シェパード(Kandy Shepherd)
 女性誌の編集者としての経験を重ね、大手雑誌出版社の編集長として活躍した後、ロマンス小説家に転身した。幼い頃から大の活字好きだった彼女にとってはまさに必然の経歴と言える。オートラリアのシドニー近郊にある小さな農場で、夫と娘、いろいろな動物たちとともに暮らす。一目惚れで結婚した夫とは今も大恋愛中で、ロマンス小説を地でいく生活を送っている。

解説

我が子をこの身に宿す瞬間は、一生望めないと思っていた……。

イライザはかつて病がもとで不妊症になったと宣告され、いつか我が子をこの腕に抱くという夢をあきらめていた。周りの友人たちが幸せをつかんでいくなか、今後のことを考えようと休暇で海辺へ向かう途中、かたときも忘れなかった億万長者、ジェイクと思いがけず再会する。半年前、彼とは親友の結婚式で出会って意気投合し、あとで連絡すると言ってくれたのに、これまで音沙汰がなかったのだ。今、ようやく誘われてジェイクの別荘で数日を過ごすが、真剣な仲になろうとしない彼に失望し、甘い情事に終止符を打った――まさか、命が宿るはずのない我が身に、奇跡が起こるとも知らずに。

■イライザが恋した相手は、全世界の女性の憧れと名高い億万長者。それだけに、彼女はジェイクにお金目当ての妊娠と疑われて蔑まれることを恐れ、彼には黙って産み育てようと決めますが……。本作は『大富豪の秘密の婚約者』と『選ばれたシンデレラ』の関連作。

抄録

 彼女は僕を許してくれたようだ。ということは、僕はやり直すチャンスを与えられたのだ。願ってもないことだし、約束を破った僕にはもったいないぐらいのチャンスだ。
 半年間連絡をしなかった理由については、すべてを打ち明けたわけじゃなかった。彼女のことを忘れられなかったのは事実だし、もう一度会わなければならないと感じたことも本当だ。僕は、一人の特別な女性と一緒にいられればいいと考えるタイプだし、実際、イライザがほしくてたまらなかった。とはいえ、彼女と真剣な関係になるつもりはない。今はまだ……というか、もう二度とごめんだ。イライザともほかの女性とも、今後真剣なつき合いはしたくない。彼女のほうも真剣な関係を求めているわけではなさそうだ。四日間、難しいことは考えずにただ楽しく過ごす。すばらしい考えだ。
 イライザがさらに体を寄せてきた。彼女は手を伸ばしてジェイクのシートベルトを外し、低く甘い笑い声をあげた。ジェイクの興奮がいっきに高まる。彼女の手がジェイクの腿を無意識にかすめたとき、ジェイクはわななき、彼女をキスできる近さになるまで引き寄せた。
 ジェイクは期待を込めて、イライザの唇を見つめた。くっきりとしていながらも厚みがあって柔らかく、誘いかけるような唇だ。彼女は顔をジェイクのほうに傾け、もう待てないという気持ちをはっきり示した。ジェイクはそっと、彼女の唇に自分の唇を重ね合わせた。彼女の唇は塩辛く、そして甘かった。塩辛いのは機内で出されたピーナッツの味か? 甘いのはチョコレートだろうか。
 イライザはとても美しい。でも彼女の魅力は外見だけじゃない。彼女の旺盛な自立心や、知性や明るさ、すべてにひかれてしまう。
 彼女の口づけはどこか懐かしかった。それでいて、今まで経験したことのないキスだと感じられた。すぐにジェイクは、イライザとのキスが、自分の知る唯一のキスのような気がしてきた。イライザが唇を開き、満足げにため息をもらした。
「やっとね」彼女はつぶやいた。
 四輪駆動車の運転席は、初めてのキスをする場所として理想的とは言えない。そうジェイクは思った。長年経験していなかったので、車内でのキスがどれほど窮屈か忘れていた。だが、イライザを腕に抱いているという高揚感から、ハンドブレーキやハンドルに体が当たる不快感など気にならなかった。イライザが手でジェイクの顔を包み、キスを返しながら、舌をそっと差し入れた。お互いをからかい、探るように、二人は舌をからませ合った。ジェイクはもう車も、周囲の景色もどうでもよくなった。ここが公共の待避所であることも頭から消えていた。ただ、イライザとの口づけを続けたかった。
 イライザが体を離した。キスを始めてからどれぐらい時間がたっていたのかわからない。この興奮は時間ではかることはできない。頬は紅潮し、瞳は明るくなっている。キスで腫れた唇を尖らせ、荒い息をつきながら、彼女はなんとか落ち着いた声を出した。「私、あの夜モントヴィアのお城で、あなたにキスをすることばかり考えていたのよ」
「僕もだ」
 とはいえ僕のほうは、キスだけでなくもっと多くのことをしたいと思っていた。あの夜は一睡もできなかった。城の客室のベッドに横たわりながら、すぐ隣の部屋にイライザがいると思うと、欲望で体がうずいた。あのときは僕が既婚者だったせいで先に進むことができなかった。だが今は、僕らが欲望に身を任せることを阻むものなど何もない。
 再びジェイクはイライザの唇を奪った。今度はもっと強引に、激しく求めた。もう話は十分した。とにかく、できる限りイライザと一緒にいたい。これからどうなるのかなんて気にしない。イライザを求める気持ちを抑えつけて半年間も過ごしたせいで、ジェイクは今、狂おしいほどの情熱と欲望に駆られていた。
 口づけが貪欲さを増し、ジェイクはイライザを自分の膝に引き寄せ、彼女のウエストに腕を回して、体を支えるために横に片手をついた。彼女の髪に手を差し入れ、軽く引っ張って上を向かせ、キスを深める。イライザが喉からあえぎをもらすと、ジェイクは自分を見失うほどの熱望に包まれた。
 彼はイライザのむき出しの腕をなでおろし、さりげなく胸をかすめた。イライザは大きく息を吸い、両手を彼の胸に置いて押しやると、楽しそうに笑い声をあげた。
「私たち、このままじゃ、色気づいた十代の若者みたいに車の窓を曇らせてしまうわ」
「大人が色気づいたって構わないさ」ジェイクも、かすれた声で答えた。
「車内でいちゃつくのはとっても色っぽいと思うし、やめたくはないわ」イライザは言った。ジェイクが彼女の喉に顔をすり寄せ、柔らかい肌を唇で味わうと、イライザは甘いあえぎ声をあげた。
 密閉された車の中は、彼の匂いで満ちていた。「僕もだ」
 イライザはくつろいだ気分で彼の愛撫に応えていた。
 ジェイクは後部座席に目をやった。そちらのほうが広い。「後部座席のほうが楽だろうな」
 彼はもう一度イライザにキスをすると、彼女をドアにいざなおうとした。


*この続きは製品版でお楽しみください。

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