マイリストに追加

和書>小説・ノンフィクション恋愛小説ロマンス小説

イングランドから来た花嫁

イングランドから来た花嫁


発行: ハーレクイン
シリーズ: MIRA文庫
価格:800pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★★☆1
◆レビューを書く

¥0サンプル
XMDFのファイルをご覧になるにはブンコビューア最新版(無料)をインストールしてください。

「書籍ファイルが壊れています」と表示される場合は、ブンコビューアを最新版にアップデートしてください。
購入する


解説

花嫁は、見も知らぬハイランダーの手に落ち……。大人気作家リンゼイ・サンズの真骨頂ロマンス!

カイラは底意地の悪い義姉の策略により、とある一族の当主との縁談を勝手に決められ、スコットランドへと荷馬車で送り出された。だがその道中、突然ハイランダーの一団に襲われてしまう。赤毛で屈強なリーダーは、カイラが嫁がされる男と深い因縁のあるマクドナルド一族の当主ゲイラン――事情を知らぬ彼は、宿敵の花嫁カイラを復讐のため奪おうとしていた。そして抵抗むなしく意識を失ったカイラは、そのままゲイランが住む城へと運ばれる。目を覚ましたときにはすでに婚姻の式は終わり、カイラはゲイランの妻になっていて……。

抄録

「生き延びるかな?」
 ゲイランはびくっとして声のほうを見た。ギャヴィンがそこにいるのをすっかり忘れていたのだ。ギャヴィンはカイラから目をそらし、ひどくぎこちない様子でゲイランの横に立っている。
「アイ、生き延びるとも」ゲイランは祈るような気持ちでそう答え、突然、開いている窓に目をやった。「トミーたちはどこまで来ている?」
 ギャヴィンは部屋を横切り、海に目をやった。「上陸するところだ」
「魔女が上陸したら、すぐさまここによこしてくれ」
「魔女だって?」
「この娘のメイドだ。薬草の知識がある。なにか役に立つことを知っているかもしれん」
 ギャヴィンがうなずき、ほっとしたような顔で部屋を出ていく。次の瞬間、水音がゲイランの目を浴槽に引き戻した。カイラが意識を取り戻し、またしても浴槽を出ようとして、立ちあがりかけている。ゲイランは急いで立ちあがり、両腕をつかんだ。「だめだ。熱をさます必要がある」
 彼の腕にしがみつき、倒れかかってくるのを抱きとめると、彼はシャツとキルトを通して、つかのま裸体を感じた。
「熱をさます必要がある」必死に逃げだそうとするカイラにやさしく繰り返しながらも、窓から入る陽射しのなかできらめく体を見つめずにはいられなかった。その美しさに気をとられていると、ふいにカイラが彼の腕のなかでぐいと身を引いた。ゲイランはバランスを崩して前につんのめり、浴槽の横にいやというほど膝をぶつけた。
「寒いわ」悲痛な叫びに、ゲイランの心は溶けた。するとカイラがふいに両手で彼に抱きついてきた。
「どうした?」いったい何事だ? ゲイランがそう思っていると、今度は両脚を彼に巻きつけた。熱に浮かされ、理性を失って、不適切な行為を仕掛けるつもりなのか? ゲイランはちらっとそう思った。もっとも、ふたりはすでに結婚式を挙げたのだから、“不適切”とは言えない。
 そうとも、わたしたちは結婚したんだ! すっかりそれを忘れていた。いや、忘れたわけではない。ただ、それがなにを意味するか、考えていなかっただけだ。晴れて夫と妻となったいま、カイラにはそうしたければ、いつでも彼の体にしがみつくあらゆる権利がある。当然、彼にもカイラを組み敷くあらゆる権利があるのだ。
 そう思ったとたん、すでに何日も期待をこめて待ちつづけてきた彼のものが、脈打ち、頭をもたげはじめた。それから、カイラが彼に体を巻きつけてぶるぶる震えていることに気づいて、自分のみだらな想像が恥ずかしくなった。彼女はただ、冷たい水から出ようとしているだけなのだ。
 これからしなければならないことを思うとつらかったが、ゲイランはカイラの上半身を自分から離し、赤い顔を見おろした。「すまない、愛しい人、だが、きみは熱を下げる必要があるんだよ」
「お、お願い」カイラの痛切な懇願に、ゲイランはためらい、熱できらめく大きな瞳と赤い顔を見おろした。カイラは彼の胸にぴたりと胸を押しつけ、腕も脚も蔦のように彼にからみつけて、脚のあいだを彼にこすりつけている。ふたりのあいだにあるのは、彼のキルトだけだ。ゲイランはそれを痛いほど意識した。するとカイラが両腕をさらにきつく巻きつけ、脚をもっとしっかりと巻きつけられるように体をずらした。ゲイランはうめき声をもらしながら、キスをせがむような柔らかい唇の誘惑に身をゆだねた。
 彼はその甘さを、ほんの少しだけ味わうつもりだった。だが、驚いたカイラが口を開けると、抵抗しきれずにさらにキスを深めていた。両手でヒップをつかみ、舌をつき入れて、満足のうめきをもらしながらカイラの舌をとらえる。その舌は彼の舌からぱっと離れたが、彼が無意識に腰を動かし、体を押しつけたとたん、逃げるのをやめて、彼の舌を受け入れ、自分でも探りはじめた。カイラの体に細かい震えが走るのを感じて、ゲイランはわれを忘れた。
 彼の口は、甘い唇から離れ、喉を伝いおりて、そのくぼみにキスする。カイラが彼の腕のなかで声をあげ、本能的に頭をのけぞらせた。そのとたんに、ようやくバランスを保っていた彼はまたしても前にのめり、両脚が浴槽の端に当たった。だが、今度はそこで踏みとどまることができず、カイラを抱いたまま、彼は浴槽のなかに落ちた。
 冷たい水のもたらしたショックに、毒づきながらカイラの腕と脚をほどこうとした。だが、悲鳴をあげながらしがみつくと同時に、彼の体をよじのぼろうとするカイラにはばまれた。


*この続きは製品版でお楽しみください。

本の情報

形式

【XMDF形式】

XMDFデータをご覧いただくためには専用のブラウザソフト・ブンコビューア最新版(無料)が必要になります。ブンコビューアは【ここ】から無料でダウンロードできます。
詳しくはXMDF形式の詳細説明をご覧下さい。

対応端末欄に「ソニー“Reader”」と表示されている作品については、eBook Transfer for Readerで“Reader”にファイルを転送する事で閲覧できます。
海外版の“Reader”は対応しておりませんので予めご了承くださいませ。

【MEDUSA形式】
MEDUSA形式の作品はブラウザですぐに開いて読むことができます。パソコン、スマートフォン、タブレット端末などで読むことができます。作品はクラウド上に保存されているためファイル管理の手間は必要ありません。閲覧開始時はネットに接続している必要があります。

詳細はMEDUSA形式の詳細説明をご覧下さい。