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ボスと秘書の禁断の恋

ボスと秘書の禁断の恋


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・ディザイア
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 シェリ・ホワイトフェザー(Sheri WhiteFeather)
 南カリフォルニアに住み、エスニック料理の食べ歩き、ビーチ近くの画廊やヴィンテージ服のショップめぐりが趣味。しかし、唯一無二の生きがいは小説を書くことで、作家となれたことに胸を躍らせている。執筆をしていないときは、明け方まで本を読みふけることもしばしば。ネイティヴアメリカンの夫ドルーとともに、皮革工芸家としても活動する。彼とのあいだに息子と娘がおり、数匹のベンガル・キャットと暮らす。

解説

南国の楽園で燃えあがった情熱の炎が、おなかに新たな命をもたらした!

キャロルは、不動産業界に君臨する億万長者ジェイクの秘書。自家用機で世界中を飛び回るボスに、密かな憧れを抱いている。ある日、彼女はジェイクから信じられない命令を突きつけられた。「今度の週末、パーティーに同行して恋人役を演じてくれ」まあ、大変!地味な私にボスの恋人役が務まるはずないわ。けれど、魅力の塊のような彼の命令を断ることなどできず、出席したカップルだけの官能的なダンスパーティー。ジェイクの熱い瞳と誘惑的な動きに導かれ、ビーチへ向かった彼女は荒々しく彼に唇を奪われ、夢のような夜を過ごした。だが、やがてキャロルは重大な事態に直面する。妊娠したのだ。

■長らく刊行が待ち望まれていたシェリ・ホワイトフェザーの新作をお届けします。エキゾチックな南の島で、とびきりセクシーなボスの誘惑に抗えず、ベッドをともにした秘書ヒロイン。やがて予期せぬ妊娠に気づきますが、ボスは結婚や家庭を嫌悪する男性で……。

抄録

「あなたは自殺願望があるから車を飛ばすの?」かなりあからさまな質問だ。
 おっと、キャロルはすっかり勘違いしているぞ。「僕はむしろ生を実感したくて車を飛ばすんだ」ジェイクのあらゆる行動の理由はそれだった。「振り返って何も後悔したくないから」
「その言葉が本当だといいけど」
「信じてくれ。本心だ」落ち着くのを待ってから、ジェイクはキルトを手で示した。「子どものころ居間の壁に、父方の祖母が作った、ああいう感じの作品がかかっていたよ」
 キャロルがジェイクに少しずつ近づいてきた。「あなたの家に?」
 ジェイクはうなずいた。「祖母は僕の誕生前に亡くなったが、なんでも祖母の一族に関係のあるデザインだったらしい」
「おばあ様の作品は今でもまだどこかに保管してあるの?」
 ジェイクはかぶりを振った。「僕が里子に出されたときには消えていた。売却されたんだと思う。あるいは誰かにあげたか。家にあった他のものと同じく」暖炉の炉棚に視線をやったジェイクは、キャロルの家族とおぼしき額に入った写真を見つけた。ブロンドの女の子三人が四十代の両親と公園でポーズをとっている。ジェイクは写真を取りあげて静かに尋ねた。「きみも写っているのか?」
「ええ」キャロルも同じくやわらかな声で答えた。「私は長女で、十歳くらいだったわ」
 ジェイクは写真を穴があくほど見つめた。幸せそうな家族に見える。在りし日の自分の家族に負けず劣らず平凡な家族に。けれどもジェイクは写真を飾っていなかった。毎日目にするなんて耐えられなかったからだ。
 ギャレットとマックスと絆を結べて、ジェイクは運がよかった。里子の悪ガキ三人組は互いに助けあい、金持ちになろうと誓いあった。そして最終的に夢は叶い、三人とも成功をつかんだ。ギャレットとマックスがいなかったら、自分は間違いなく死にたいと思っていただろう。
 キャロルが悲嘆を乗り越える手助けを誰かがしてくれたのだろうか? ジェイクはふと心配になった。それともキャロルは自力で乗り越えたのか。二人とも、めったにそれぞれの過去の話はしなかった。ジェイクは自分の思い出であれ、他の誰かの思い出であれ、つらい過去を蒸し返したくなかったが、今まさにキャロルとはそんなまねをしていた。
「いい写真だ」ジェイクは写真を炉棚に戻した。「さぞかし、いい一日だったに違いない」
「いい一日だったわ。父の会社のピクニックで撮った写真なの」キャロルの声はなおもやわらかく、愛情にあふれていた。「あの日は家族ですばらしい一日を楽しんだわ。特に妹二人は。妹たちはほんの一歳違いで本当に仲がよくて。ときどき双子に間違われて、二人とも面白がっていたくらいよ」
「僕も女のきょうだいが二人いた。ただし、二人とも姉で、僕はやんちゃ坊主の弟だった」
 キャロルの淡い緑色の目が彼の目をのぞきこんだ。「あなたは何歳だったの? あの当時……?」
「十二歳だ。きみはいくつだったんだ?」
 キャロルが息を吐きだした。「十一歳よ」
 ジェイクはどきっとした。キャロルの家族が故障した電化製品による一酸化炭素中毒で命を落としたのは百も承知だが、詳細は初めて聞く。「きみだけがどうやって生き残ったんだ?」
「私は家にいなかったの。生まれて初めて近所のパジャマパーティーに参加中で。他の女の子より幼かったから両親は渋い顔をしていたけど、私があんまり頼むものだから両親もとうとう折れて許してくれたのよ」わずかに深呼吸した。「あの晩、留守にしていたから私は命を救われたの」
「僕の場合は違った。事故のとき、僕は同乗していた。衝撃は残酷なほどあっという間だったが、今でもスローモーションのように覚えているんだ」それはけっして終わらない悪夢のような体験だった。「ここに傷跡がある」ジェイクは額にかかった髪を押しあげた。「生え際のすぐ下に。若いころは目立っていたが、年月を重ねるうちに薄くなった」
 近づいてきたキャロルが手を伸ばして傷跡に触れ、薄い線に沿って人差し指を走らせた。胸がうずくほどやさしいその手つきに、ジェイクは思わず彼女にキスしたくなってしまった。すぐそばにいるので、身を乗りだしさえすればみずみずしい唇を盗めただろう。それでもジェイクは勝手なまねはしなかった。代わりに二人とも見つめあい、奇妙な親密さに浸っていた。
「あなたが事故を生き抜いてうれしいわ」キャロルが彼の眉にかかる髪をなでた。
「僕もうれしいよ」けれども、耐えられないほど気まずくなる前にジェイクは後ろに下がった。二人の間の甘い雰囲気を一掃すべく。「衝突の直後、僕はチョクトー族の火の神に祈った。先祖から伝わる神話で太陽から火を盗んだ神に。結局、炎上する前に車から救いだされたのは僕だけだった」
「火の神に救ってもらえると考えていたの?」
「いや。でも僕も火を盗みたかったんだ。火の神の能力を授かりたかった」
 だが、今は火の神もジェイクに救いの手を差し伸べてくれそうにはなかった。鍋から飛びだして火の中に陥ったかのように、ジェイクはキャロルに対して望まない感情を抱いていた。今もまだキャロルに、最高に情熱的なキスをしたくてたまらなかったのだ。


*この続きは製品版でお楽しみください。

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