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【溺愛注意】完全無欠な室長と婚約することになりました。【SS付】

【溺愛注意】完全無欠な室長と婚約することになりました。【SS付】


発行: ヴァニラ文庫ミエル
シリーズ: ヴァニラ文庫ミエル【急募】オオカミ社長の週末花嫁〜子作りするとは聞いてません!!〜
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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解説

有能なイケメン上司は、“神さま”で“ストーカー”で“婚約者”!?

幼い頃に美也子が出会った加賀智龍は、蛇神さまだった! 大人になり就職したけれど、龍は秘書室長になり上司として美也子の傍にい続けている。「おまえに触れるのは、俺だけだ」オフィスでも自宅でも、龍は隙あらば美也子に求愛し、淫らなイタズラや濃密な愛撫で執着をあらわにしてくる。当然のように愛されてしまうことに美也子は不安を覚えて!? (ヴァニラ文庫ミエル)
★ヴァニラ文庫ミエル2周年SS付★

※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

抄録

 そんな美也子が、二年間ずっと心に抱えている大問題こそ、「なぜ自分が秘書という職業に就いているのか」ということだ。
 これがたとえば、学生時代から秘書に憧れていて秘書検定ももちろん持っています、という状態ならば話は別だ。そんな状況だとすれば、そもそも美也子は秘書になりたかったという話である。
 だが。
 水野美也子は、秘書検定どころか英検も受験したことがないし、普通免許すら取得していない。持っているのは教員免許くらいのものだ。
 教育学部を卒業し、教員採用試験に落ち、さてどうしようかと思った矢先、大学の就職相談室でマガミフーズの資料をもらった。水野家は美也子が小学校一年生のときに両親が離婚しており、母ひとり子ひとりの母子家庭である。自分がこのまま無職ひきこもりにでもなったら、女手ひとつで大学まで進学させてくれた母に申し訳が立たない。
 興味のある会社ではないけれど、一応受けてみよう。いくつか受けて、どこからも内定がもらえなかったら、アルバイトを掛け持ちして就職浪人することも視野に入れていた。
 しかし、一社目でトントン拍子に最終面接まで進み、美也子はマガミフーズに就職することになった。
 世の中、こんなにうまくいっていいものだろうか。それとも夢でも見ているのだろうか。そんなことを思った美也子だったが、ここは心機一転、社畜になる覚悟でマガミフーズに入社した。
 そして、彼女はなぜか秘書室に配属され、なぜか加賀智龍という室長の下で働かされることになったのだが──
 駅から五分、大学時代から住んでいるアパートの部屋の前で、美也子はバッグから鍵を取り出しかけて、手を止めた。
 ゆっくりと、ドアノブを回してみる。
 朝、鍵をかけて出かけたのは間違いない。ひとり暮らしの妙齢の女性として、それなりの自覚は美也子とて持ち合わせている。
 ──……やっぱり開いてる。
 美也子はドアを開けると、室内で寛いでいるとある男性の姿を目にし、がっくりと肩を落とした。
「‘龍’! 勝手に入らないでって昨日も言ったでしょ!!」
 玄関の内側からドアを閉め、きっちり鍵とドアガードをかける。それから慌ただしく靴を脱ぎ、1Kの室内に駆け込んだ。
「たしかに言ったな。だが、俺はそれに頷いた覚えはない」
 テレビから聞こえてくる、バラエティ番組の楽しそうな笑い声。お世辞にも広いとは言えない六畳のフローリングに寝転んで、白い直衣姿の男性が美也子を見上げた。
 銀色の長い髪が、彼の背から床に広がっている。ファンタジーの世界の住人としか思えない外見は、特に赤い瞳が原因だろう。カラーコンタクトでも、こんな鮮やかな赤い目は見たことがない。
 もし、帰宅して家にこんな輩がいるのを見たら、誰だって目を疑う。もちろん、美也子とて最初は同様に驚いた。ただし、今の彼女には多少なりとも免疫があった。
「鍵だってかけてるのに、どうして勝手に部屋に入るのよ」
「神を追い出したくば、物理で攻めても無駄と心得よ。──と、前にも言ったはずだ。美也子は相変わらず物覚えが悪くてかわいらしいな」
「それはかわいらしいとは言わない! バカにしてるだけのくせに!!」
 龍と呼んだ相手。
 彼は、幼い日にとある偶然により知り合った、美也子の祖母の家の近所にある神社の蛇神である。
「怒った顔もそそる。美也子は俺をその気にさせることに関して、天賦の才能を持っているようだ。いい加減、仕事なんて辞めて我が妻となればいいものを」
「あなたね、一応、曲がりなりにもわたしの上司じゃないの? 仕事辞めろとか、言ってることおかしいでしょ?」
 そう。
 今はこんな、見目麗しいコスプレとしか言いようがない格好のこの男、実は美也子と同じ会社で働いているのである。
 社内における彼の名は、加賀智龍。
 クールで妙な色気がある胡散臭いまでに完璧な秘書室室長、そのひとの素の姿が、コレなわけで。
「どうした、そんなに怒ってばかりいないでかわいい笑顔を見せてくれ。一日中、使えない部下の尻拭いをして、俺もへとへとなんだ。家にいる時間くらい、ややしてくれてもいいだろう?」
 龍は、優雅な所作で美也子の腕を取り、どこに力を入れているのかもわからない動きで、彼女を抱いてフローリングに寝転がる。ラグの一枚もあればよかった、と思った自分に、美也子は「いや、違う! こんなこといつもさせないし、されないし!!」と心のなかで異を唱えた。
 そもそも、龍の言っている『使えない部下』とは、美也子にほかならないというのが大問題だ。


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