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溺新婚〜公爵さまの可愛い幼な妻〜

溺新婚〜公爵さまの可愛い幼な妻〜


発行: ヴァニラ文庫
シリーズ: ヴァニラ文庫
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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解説

離すものか――君は私だけのものだ
甘すぎる溺愛公爵と濃蜜な年の差新婚ラブ

左右で異なる色の瞳のせいで忌避されていたフレデリカを、公爵・クリスティアンは花嫁として迎えてくれた。孤独を抱えていたフレデリカをクリスティアンはひたすらに甘やかし、搦め捕るような濃厚愛撫で蕩かせて身も心も彼の色に染めていく。幸せに満たされていたが、クリスティアンにはかつてフレデリカと同じ瞳の色の婚約者がいたと知って!?

※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

抄録

「い、一度にこんなに食べるんですか? もしかして、高貴な方は三日に一度しかお食事をしない習わし、とか?」
 目をぱちくりさせると、クリスティアンが再び笑いだす。
「ははは、はは、フレデリカ――君って本当に可愛らしい――安心しなさい、三食食べるから」
「っ――」
 もう穴があったら入りたい。とうとう涙が溢れてきた。
 クリスティアンがはっと笑いを止める。
「フレデリカ?」
 フレデリカはうつむいてぽろぽろ涙を流す。
 恥ずかしい。無知で礼儀知らずで、素っ頓狂なことばかり言って――。クリスティアンが呆れて笑うのも当然だ。
「わたし……食事の仕方もろくに知らなくて……こんなわたし……恥ずかしい」
 ひくひくと肩が震える。
 ふいにクリスティアンの手が伸びて、頬を伝う涙をそっと拭った。
「泣かないで、フレデリカ。私がいけなかったね」
 え? と顔を上げると、クリスティアンが身を乗り出すようにして顔を寄せていた。
 端整な顔がすぐそこにあって、思わずうっとり見惚れてしまう。
「フレデリカ。君は生まれたての赤ちゃんみたいなものだ。あの狭い養護施設から、初めて広い世界に出たんだ。何もわからず、何も知らなくて当然だ。笑ったりして悪かった。君の気持ちがいっぱいいっぱいなのを、年上の私が気遣ってやれなくて――」
 こつんとクリスティアンの額が自分の額に押し当てられる。彼の芳しい息が顔にかかり、脈動が速まり体温が上がってくるのがわかる。
「何もかも、これから私が一つ一つ教えてあげる。何も心配はいらない。君はとても美しく、純粋で賢い。あっという間に、首都一番の貴婦人になれるよ」
 クリスティアンは子どもをあやすように、ひと言ひと言ゆっくり言葉を紡ぐ。その艶っぽい低い声は耳に心地よく、気持ちが次第に落ち着いてくる。
「ほ、本当に?」
 クリスティアンがまっすぐこちらを見据えてきた。今まで、このオッドアイを、こんなにもひたむきに見つめてくれた人はいなかった。
 彼の瞳は雲一つない夏の青空みたいで、澄んで嘘がないように思える。
「本当だよ――もし、まだ自分に自信がもてないというのなら」
 そろそろとクリスティアンの唇が近づいてきた。
「私を信じなさい」
「は……い……んぅ」
 返事ごと飲み込むように唇を塞がれた。
 その柔らかい感触に、背中がぞくんと震える。
 撫でるように唇を滑らせてから、再び唇を覆われた。
「ん……んん」
 何か熱くぬるりとしたものが唇の合わせ目を撫で回す。
 唇を割り、歯列をなぞってくる。
「あ……」
 それが相手の舌だとわかり、慌てて顔を引こうとすると、クリスティアンの片手が素早くうなじの辺りに回されて押さえ込んだ。
「大丈夫、私を信じて――口を開けてごらん」
 おそるおそる唇をわずかに開くと、そこから相手の舌が忍び込んできた。
「……っ、ふ……ぁ、あ」
 口腔を丹念に舐め回され、喉奥まで舌が侵入してくる。
 怯えて縮こまる自分の舌を、クリスティアンの舌が捉えて絡んできた。思い切り強く吸われると、うなじの辺りに未知の快感が走った。
「や……んゃあ……ふ、ぁ、あ」
 くちゅくちゅと淫靡な音を立てて舌が触れ合うたびに、背筋を心地よさが走り抜ける。それがなぜだかわからず、怯えて身体が強張ってしまう。
 細い両手をクリスティアンの広い胸に突っ張って逃れようとしたが、彼はもう片方の手をフレデリカの背中に回し、さらに強く引きつけてきた。
 息ができなくて苦しい。甘い陶酔に頭がぼうっとしてきて、次第に四肢の力が抜けてしまう。
 クリスティアンは何度も舌を絡め、溢れる唾液をすすり上げ、フレデリカの口腔をくまなく貪った。
「……ん、んんっ、んぁ……ふぅ……」
 その艶かしい感触に、身体の奥のほうが熱くむず痒くなってくる。
 もう何も考えられなくなり、ただぐったりとクリスティアンに身を預け、情熱的な口づけを延々と受けるだけになった。
「は……ふ、あ、ん、んんぅ……っ」
 身体の芯がぞくぞくして、腰が抜けそうだ。息も絶え絶えになり、意識が朦朧としてくる。
 長く優しい蹂躙のはてに、クリスティアンはそっと唇を離した。
 二人の唇の間に、唾液が細い銀の糸を引く。
「……はぁ……ぁ、はぁ、ぁ……」
 生まれて初めての深い口づけの刺激はあまりに強く、フレデリカは虚ろな眼差しでクリスティアンを見上げた。
 クリスティアンはこちらの双眸を覗き込み、笑みを浮かべる。
「――キスは初めてかい?」
 フレデリカは頬を上気させてコクリとうなずく。
 するとクリスティアンはまだ濡れているフレデリカの唇に自分の親指を押し当て、優しげにだが断固とした口調で言う。
「そうか――ではこれからも、私以外にこのさくらんぼのような唇を許してはいけないよ」
「は……い」
 他の男性とこのような口づけをするなんて、想像もできない。

本の情報

形式

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