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王太子さまの甘すぎる偏愛〜おあずけは初夜まで〜

王太子さまの甘すぎる偏愛〜おあずけは初夜まで〜


発行: ヴァニラ文庫
シリーズ: ヴァニラ文庫
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★★☆1
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解説

私のものだとこの肌に刻みつけたい
王太子に搦めとられた運命の結婚

王太子の運命の乙女は身体に花の痣が浮かび上がる――。王太子エリオットの花嫁探しが始まると、ミリアの太ももに花の痣が現れた。まさか私が運命の乙女!? 戸惑うミリアを、エリオットは独占欲をあらわにして濃密な愛と甘美な快楽で搦めとろうとしてくる。秘された痣を愛おしげに触れるエリオットだが、ミリアは彼の花嫁になる自信がなくて……!?

※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

抄録

「ないです! 痣なんてないです!」
 ──肌を見せるなんて無理!
 羞恥のあまり大声で嘘をついた。
 恋人でもなければ相手は王太子だ。そんな畏れ多い相手に太ももを晒すなど考えられない。それに確実に下着も見られてしまう。
 真っ赤な顔をエリオットに向けて抗議すると、彼はなにひとつ気にしていない口調でさらりと返す。
「あいにく、私は自分で見たものしか信じないんだ。故意に流された醜聞など鵜呑みにしないためにもね」
「それはっ、素晴らしい心がけだと思いますが、未婚女性のドレスを脱がそうとする理由にはなりません!」
「かわいいこの口が嘘をついていないという証明がほしいだけだよ。本当になにもないと王家に誓えるかい? 今ならもし嘘をついたとしても許してあげる」
「……っ!」
 王家に誓えとまで言われてしまうと、観念せざるを得ない。
 ミリアの空色の瞳が不安気に揺れた。
 ──どうしよう、私の迂闊な発言の所為で、家族にだって迷惑をかけてしまうかも。
 政治の中枢とはほとんど接点のないローレンス子爵家だが、今後なにが起こりどこで誰の恨みを買うかわからない。
 自分が原因で彼らに迷惑をかけたくない気持ちが羞恥心に勝る。
「ミリア?」
 エリオットが見守る中、近くの木の椅子の前に移動して靴を片方脱いだ。
 黙ってミリアの行動を見つめているエリオットによく見えるように、足を椅子の上に乗せる。
 ドレスの裾を持ち上げて、現れたのは白く肉感的な太もも。その中央にはソックスを留めているガーターベルトと、そのすぐ上に赤い色の蔓模様がミリアの太ももにからまっていた。
「……私には、これしか思い当たるふしがありません」
 これを見てどう判断するかは、エリオット次第だ。もしかしたら違うと判断されるかもしれない。
 凝視されていて肌が焦げてしまいそう。じっと見つめられる恥ずかしさを押し殺しながら、ミリアはエリオットと視線を合わせた。
 先に口を開いたのはエリオットのほうだった。
「うん、よく見えないな。もう少しちゃんと見せて」
「え……」
 ……これ以上どうしろと?
 椅子に足を乗せて太ももを晒しているだけでも十分すぎると思うのに、さらに大胆に見せろと要求された。ミリアの思考が一瞬動きを止める。
 唖然とするミリアの前に、エリオットが膝をついた。そしてあろうことか、彼女の膝頭に手を置いて、ぐいっと外側に脚を開かせた。
 ──ひゃあ!?
 とっさに椅子の背もたれに手をついた。
 強く力を入れられたわけではないが、いきなり王太子が床に膝をついて自分の脚の間に入るなんて……と、ミリアの頭は混乱するばかり。これ以上の羞恥などないと顔を真っ赤にしながら口をキュッと引き結ぶ。
「うん、とても鮮やかなクレマチスだね」
「ひゃ……ッ!」
 すっと指で表面をなぞられる。その触り方は同性に触られたときと違い、ぞわぞわとした得体の知れない震えが背筋に走った。
「っ……、こんな花のような痣と蔓模様が浮かんでいますが、私は違うと思います。殿下がお探しの運命の乙女では……」
 選ばれた花はクレマチスではないと、できるだけ早く否定してほしい。
 だがそう思った言葉はエリオットに通じるどころか、予想外の事実を返された。
「いいや、君が私の乙女で正しいよ。何故なら私の想い人に花の痣が浮かぶようになっているからね」
「え?」
 ──……なんだって?
 聞き間違いだろうか。言われたことがうまく処理できない。
 跪いているエリオットは誰もが見惚れる笑みを浮かべたままミリアをうっとりと見つめ、そして太ももの花にそっと口づけた。
 信じられない光景にミリアはしばし息を止める。
 柔らかな唇の感触が生々しく肌に伝わり、羞恥心以外にも身の危険を知らせる警報が激しさを増した。
 ──どうしよう、どうしよう、どういうこと!?
「私がこの花を選んだのだよ。ローレンス領に美しく咲くクレマチスを他の乙女たちが身体に描いてくるはずがないからね」
 艶やかな声が甘く響く。吐息がミリアの肌を震わせた。
 エリオットは肉感的な太ももの柔らかさを確かめるように、膝を押さえていた手で太ももをゆっくりと撫でた。
 半分はソックスで覆われているとはいえ、彼は躊躇なくミリアの素肌に指を滑らす。ソックスの縁をなぞり、指を一本だけすっと中に差し込んだ。
 何気ない悪戯なのだろうが、くすぐったさ以外に淫らなものを感じ取り、ミリアの眉がぴくりと反応する。
「ん……っ」
 思わず漏れてしまった声が恥ずかしい。
 この状況も、もはやこれからなにが待っているのかわからない。
「わ、私には……、殿下が仰っている意味がうまく理解できません」
「ああ、こうやって恥じらいながら頬を染めて涙目で見下ろしてくる姿もとてもそそられるね。素敵だよ、ミリア。もっともっとかわいい姿が見たくなる」


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