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和書>小説・ノンフィクションハーレクインハーレクイン・アフロディーテ

マンハッタンの恋人

マンハッタンの恋人


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・アフロディーテ
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 ジョー・リー(Jo Leigh)
 長年にわたり二十世紀フォックス映画会社、CBSやNBCなどのネットワーク局で働き、脚本家としても五十作以上の作品にかかわってきたという経歴の持ち主。映画やテレビドラマの仕事をしながら書いた初めてのロマンス小説が、ロマンティックタイムズ誌のベスト・ファースト・ブック部門に入賞。「華やかな業界で働くよりもロマンス小説を書くほうが好きだ」と気づき、それまでのキャリアを捨てて小説家となった。以来、講演活動や創作指導なども行う多忙な毎日の中で、数々のラブストーリーを生み出している。ネバダ州ラスベガス近郊にある住居を三人でシェアして暮らす。一人は二十年以上の年を経て再会した恋人。もう一人はロマンス小説家仲間のデビー・ローリンズで、ミニシリーズの競作も手がけている。

解説

 マンハッタンの一等地に立つ、エロティックな隠れ家――それがハッシュ・ホテルだ。パイパーはカメラのフラッシュを浴びながら、自分のホテルを眺め、誇らしい気持ちになった。今日ようやく私の夢は叶った。だが、ホテル王と呼ばれる厳格な父は、けっしてこのホテルを気に入らないだろう。その美貌と奔放な私生活のせいで、今や父親までもがパイパーを“タブロイド紙の女王”として侮蔑的に扱っていた。お目付役として送りこまれてきた弁護士のトレースは、開口一番こう告げた。「このままでは財産の相続権を失うことになる」冷酷なトレースの言葉に、パイパーはなぜか心をかき立てられた。
 ★2008年2月刊『週末のファンタジー』、2008年4月刊『摩天楼に抱かれて』の関連作品をお届けします。ハッシュ・ホテル創業の裏に秘められた激しいロマンスとは? これまで明かされなかった真実が明らかに!★

抄録

「日中は一緒に仕事をして」パイパーは続けた。「夜になったら、なぜハッシュ・ホテルがすばらしい成功をするか、わたしが証明してみせてあげる」
 トレースは視線を上げた。「なんだって?」
「あら、とぼけるつもり?」
「つまり、きみの提案というのは……」
 パイパーの唇が誘うような笑みを作った。「決断はちゃんと情報を得た上でしないとね。そのためにはハッシュ・ホテルのことをすべて理解しなきゃ」
「パイパー――」
「あなたにカップル用マッサージを持ちかけられて思いついたことなのよ。あなたの言うとおりだったわ。ここは恋人たちのためのホテルですものね」かすれた声でささやく。
 まさかそんな……。
「ぼくたちは恋人同士じゃないだろう」
「だけど、ちょっとそのふりをすれば……」
「パイパー」
「なんでもありよ」パイパーの言葉に、トレースは息をするのも忘れた。「どんなことでも」
 トレースは座ったまま身じろぎをした。これまで経験したことがないほど興奮が高まっていた。ペントハウスにあった棚が、その中のおもちゃが、手錠が頭に浮かんだ。
 今までずっと自分を抑えてきた。二人の間のそういう関係を本気で考えてはいけない、考えても空想の中だけだと。独りのときは、幾晩となく彼女のことを思い描いた。独りでないときでさえも。そうして、朝になるたび、パイパーは聖域なのだと思い知るのだ。
 彼女は雇い主の娘だ。それだけでなく、ぼくとはまるで合わない。あらゆる意味で。彼女は酔っぱらったり騒ぎを起こしたりの不良娘だ。そのパイパー・デヴォンをおとなしくさせるために、ぼくは雇われたのだ。
「ねえ、トレース。わたしに魅力を感じないのはわかるけど、ものは試しよ。相性は悪くなさそうだもの。お互いそれはわかっているでしょう」パイパーの声はほとんど聞き取れないくらい低かった。「そうじゃない?」
 トレースはぐっとつばをのみこんだ。「それはどうか、ぼくにはわからないな」
「考えてもいないっていうのかしら。わたしたちのそういう関係を」
「考えてないよ」
「わたしの胸でなく、わたしの顔を見て、もう一回言ってみて」
 トレースは顔が紅潮するのを感じた。こんなことはしばらくなかった。だが考えてみると、最後に顔を赤らめたのもパイパーが原因だった。彼女にはそうさせるものがあるのだ。
 パイパーはさらに身を乗り出した。「成功するチャンスなのよ」
「光栄だね。ぼくはその踏み台というわけだ」
「わたしの言いたいことはわかっているはずよ」
「どうかしているよ。ぼくの気持ちを変えるなんて、きみには絶対に無理だ。そんなやり方では絶対に変わらない」
「自分の信念にそむけって言ってるわけじゃないのよ、トレース。でも、わたしだって公平な評価を受ける権利があるわ。だから、あなたも傍観者の立場から判断しないで。ハッシュ・ホテルについてわかってほしいの。わたしのことを信用できないなら、しかたがない。あきらめるわ。それで、二度とあなたをわずらわせない」
 トレースは彼女をじっと見つめた。彼女の顔のことはなんでも知っている。肌のきめ細かさも。怒ったときに瞳の色が濃くなることも。右頬の上に小さな傷があることも。だが、これは理解できない。彼女はぼくをほとんど許していない。ぼくたちは何年もいがみ合ってきた。それに、ぼくが買収されるはずがないことは彼女もわかっているはずだ。金を差し出されても、彼女の体を差し出されても。
「まさか、本気でそんなことを考えていないだろう?」

*この続きは製品版でお楽しみください。

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