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宝石王と淫らな契約〜呪いの指輪に縛られて〜

宝石王と淫らな契約〜呪いの指輪に縛られて〜


発行: ヴァニラ文庫
シリーズ: ヴァニラ文庫
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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解説

さあ、責任をとってもらおうか
富豪紳士と苦労性令嬢の運命の恋

いわくのある指輪の注意書きを隠して競売に出し、買い手のベルトランの指からそれが抜けなくなった責任を追及されたクリスタ。呪いを解く鍵である「真実の愛」を彼が見つけるため、何でも協力すると決意するが、ベルトランにキスされ甘く誘惑されて動揺する。「君も我慢していたのではないかね?」大人な彼に身も心も支配され乱されてしまい!?

※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

抄録

「真実の愛……か……」
「ええ……でも、まさか呪いなんて……てっきり誰かのいたずらだろうと思って……冗談にしても縁起でもないと思って捨ててしまったんです……」
「なるほど」
「申し訳ありません……呪いが本物だとしたら……私ったらとんでもないことを……」
 慌てふためくクリスタに、ベルトランは表情を緩めて見せた。
 鋭い眼光も和らぎ、クリスタは安堵のため息をつく。
 しかし、彼が続けた言葉は厳しいものだった。
「ミス・ブノワ、秘密を打ち明けてくれたことには感謝しよう。だが、貴女は重大なルール違反を犯したことを自覚しなければならない。オークションにおいて、出品者は出品物について知り得ている情報は包み隠さずできるだけ詳細に公表する義務がある」
「……は、はい」
「ご存じだとは思うが、ビジネスの世界では『知らなかった』では済まされない」
「仰るとおりだと思います。どうお詫びをしたらいいか……。私にできることがあればなんでもします! 遠慮なくおっしゃってください!」
 クリスタが縋るようにベルトランを見つめると、彼はしばらくの間、遠い目をして考えを巡らせた後に重い口を開いた。
「──では、この問題を解決するために協力してもらえるかね?」
「はい! それはもう! もちろんです!」
「…………」
 クリスタの即答に眉根を寄せると、ベルトランは顎に手をあてて渋い表情を見せる。
(え? 何か私……間違っていたかしら?)
 彼の反応を怪訝に思うクリスタの頬を、ベルトランは右手で包み込むようにして言葉を続けた。
「……それがどういうことか、具体的に思い描けてはいるかね?」
「えっと……それは、その……メモの内容を信じるのであれば、呪いを解くために『真実の愛』を見つけるお手伝いをすればいいんです……よね?」
 自分で答えておきながら、「真実の愛」という抽象的な表現に改めて首を傾ぐ。
(確かに……そんな風に尋ねられると、ちょっとよく分からないかも……フツーの愛ですらよく分かっていないのに……真実となると……ハードルが一気に高くなるような)
「残念ながら私はそれがどういうものか知らないものでね。君は知っているのかね?」
「……い、いや……ど、どうでしょう……」
 改めて突っ込んで尋ねられると、急に不安になる。
 何せ学生時代は、良家の子女のみが通う寄宿学校暮らし。さらには実家での子育てのフォローに明け暮れていて、当然男性とは縁がなかった。
 華やかな社交界も自分のほうから遠ざけていたし、卒業してからは家の切り盛りで忙しくてやはり色恋には程遠い生活を送っている。
(どうしよう……全然分かってないし……)
 クリスタは、「真実の愛」どころか、フツーの男女の恋愛すら知らないことに思い至って肩を落とす。
「……す、すみません……偉そうに『協力する』なんて言っておきながら、あまりお役に立てそうにないかもしれません……そういったことには疎いほうで……」
 呆れられてしまうかもと思いながら呻くように呟くクリスタ。
 だが、ベルトランは「なるほど──面白い」と独りごちる。
「えええええっ?」
 まさかの彼の返答に、クリスタは思わず裏返った声を返してしまって赤面する。
(面白いって……何? どういうこと?)
 激しく混乱するクリスタをじっと見つめると、ベルトランは居住まいを正して言葉を続けた。
「ミス・ブノワ。呪いの実在の有無はともあれ、試しに私と一緒にその『真実の愛』とやらを探してみてはもらえないかね?」
「──っ!?」
 澄んだコバルトブルーの目には、まるで少年のようないたずらっぽい輝きが宿っていて、不意にクリスタの胸は甘く締め付けられる。
(ほ、本気……なの? 試しにって……そんな簡単に?)
 とんでもない提案をされているはずなのに、大胆不敵なベルトランの勢いに気圧されてしまったせいか、不思議とそんなに難しいことでもないように思えてくる。
 だから、思わずつられて頷いてしまった。
「はい、その……お試し程度なら別に……私でよければ……ですけれど……」
 すると、ベルトランに両手をぎゅっと握りしめられた。
「恐らく貴女でなければ意味がない」
「──え?」
 意味深な言葉が引っかかるも、それを尋ねる余裕まではなかった。
「では、クリスタと呼んでも構わないかね? 私もベルトランで構わない」
「は、はあ……」
 展開の速さに頭が追い付かなくて生返事しか返せないクリスタ。
 そんな彼女の顎に手を添えて上向かせたかと思うと、ベルトランは親指で彼女の唇をつっとなぞってきた。
「っ!?」
 くすぐったくて思わず細い肩を跳ね上げてしまった彼女を目にした瞬間、彼の双眸が一際鋭い光を放つ。
 次の瞬間、ベルトランは彼女の唇を奪っていた。
「……ンッ!?」
 あまりにも突然の不意打ちに、クリスタの頭は真っ白になる。
(え、どう……して!?)
 驚きのあまり、自分が何をされているのかもよくわからず、抵抗すら考えつかない。
 ただ男らしい香りと爽やかなシトラスの香水の香りとに包み込まれたまま、全身の血が沸き立つかのような錯覚を覚えていた。
 唇を優しくスライドされると、面映ゆい快感に自然と唇が半開きになってしまう。
 すると、その緩んだ唇に滑らかな感覚が這っていく。
「っん……っふ……ンンン……」
 彼の舌先が唇をなぞっているということに気が付くと同時に、鼻にかかったような甘い声を洩らしてしまう。
 その声に触発されたかのように、舌は唇の隙間から中へと侵入してきた。
 そして、彼女の舌をまさぐったかと思うと、いきなり情熱的に吸い立ててくる。


*この続きは製品版でお楽しみください。

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