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著者プロフィール
吉野 秀(よしの すぐる)
1963〜
中央大学経済学部卒業。日経ホーム出版社で各誌の編集を務め、「日経アドレ」では編集長として誌をまとめる。その後金融、流通、転職、就職、企業経営、IRなど、多ジャンル編集長を歴任。現在は経営コンサルティング、研修・セミナー講師、執筆などの活動を行っている。著書『言い訳の天才』(すばる舎)が話題になり、06年1月〜3月末までフジテレビ「笑っていいとも!」木曜日・「口八丁手八丁・いいわけ番長」コーナーに解説者でレギュラー出演。近著に『無敵のケンカ交渉術』(すばる舎)、『「言い訳」がよい訳』(桃園書房)などがある。
1963〜
中央大学経済学部卒業。日経ホーム出版社で各誌の編集を務め、「日経アドレ」では編集長として誌をまとめる。その後金融、流通、転職、就職、企業経営、IRなど、多ジャンル編集長を歴任。現在は経営コンサルティング、研修・セミナー講師、執筆などの活動を行っている。著書『言い訳の天才』(すばる舎)が話題になり、06年1月〜3月末までフジテレビ「笑っていいとも!」木曜日・「口八丁手八丁・いいわけ番長」コーナーに解説者でレギュラー出演。近著に『無敵のケンカ交渉術』(すばる舎)、『「言い訳」がよい訳』(桃園書房)などがある。
解説
話すことが苦手な人、文章をまとめるのが苦手な人必見! この2つの”苦手”の原因は、実は1つ。まとめる力、つまり「要点を見つけ出す力」が不足しているのです。相手を尊重し、ユーモアに包んだ上できちんと言いたいことを伝えられる、”一流”の表現力を身につけよう。
目次
まえがき
第1章 なぜ書けないのか
第2章 自分に関わることから書いてみる
第3章 整理・推敲して形にする
第4章 新聞雑誌の記事を材料に「わかりやすさ」を研究する
第5章 書いたものを口頭で相手へ伝える
第6章 言い訳とクレームで表現力を考える
第7章 観察・聴察力の高い人から学ぶ
第1章 なぜ書けないのか
第2章 自分に関わることから書いてみる
第3章 整理・推敲して形にする
第4章 新聞雑誌の記事を材料に「わかりやすさ」を研究する
第5章 書いたものを口頭で相手へ伝える
第6章 言い訳とクレームで表現力を考える
第7章 観察・聴察力の高い人から学ぶ
抄録
◆言い訳は重要なコミュニケーション・ツール
言い訳といえば、言い逃れや詭弁、口から出まかせの感が強く、マイナス・イメージがある。ただ、問題を起こした当人が何も言わなかったらどうだろう。それこそ怒りは増大するはずだ。
言い訳とは良い訳・善い訳にあるべきであり、相手に理解・納得・合意してもらう欠かせないツールなのだ。
1 コミュニケーションに必要であるという点を忘れない。
2 保身や自己主張は二の次。事実は認めて、相手を傷付けない事も重視しなければならない。
3 やみくも・画一的に言語化せず、複数パターンの中から状況・雰囲気に沿って使い分けると有効性が高まる。
4 起こった事象(トラブル)をどう解決するか。今後の展開を含めると信憑・信頼性が持てる。
5 キーワードは心健笑不(しんけんしょうぶ)。心=心裏を読む、健=健全な表現、笑=(相手をいつのまにか)笑わせてしまう、不=不細工(わざとらしい小細工をしない)。
【シナリオ(1)】……上司のカツラがずれていた時
◎会議モードにはまだ入られないのですか?
○髪型を変えられたんですね。
カツラを「隠蔽」している人のバレた時のショックは相当なもの。秘書としてはその防備も役務だが、直言はもちろんできない。「感づかせる→鏡を見させる→具体的に気付かせる→直させる」が目標とその段取り。ただ、「鏡を見て下さい」「ヘア・スタイルが乱れています」では温かみがないし、不信感につながる場合もある。余計な言葉はいらないし、緊張感を煽る簡潔な表現(指示とは異なる)がポイントだ。◎は裏返せば、「その身なりでは会議にふさわしくない」の意味も含まれる。○は「変えられた」がカギで、「が変わったんですね」はご法度。後者は人にやらされたの意味こそ強いが、前者は自分の意思を強調する。社長はプライドが高く、わがままな人種である。
×パターン
(1)会議の前にトイレを済まされた方がいいと思います。
回りくどいし、「別に必要ない」と言われればそれでオシマイ。仮に行ったとしても、鏡をよく見るとは限らない。短時間での目標達成戦略・戦術を考えない安易なパターンとも言える。
ひどい場合は「そんな指示を受ける筋合はない」と怒鳴られることも。
(2)部屋をお出になる前に、このブラシをお使い下さい。
女性のブラシを気軽に使えるわけないでしょ。これを言うなら、「社長、ブラシをお借りできますか?」と投げ掛け、「いや、自分でチェックするから」と言わせるなど、直しへ至る環境設定をするべき。
(3)社長、今までの方がいいと思います。
一瞬、何を言われたのかがわからないはず。論点のぼかし過ぎ。あくまでも、「今日は何かが違っているんだ」と気付かせるのが第一関門。過去を持ち出しても説得力は薄い。
【シナリオ(2)】……恥ずかしい内容の間違いメールを送ってしまった時
◎あっそれね、キミも姪や甥を持つとわかってくるさ。
○迷惑メール? 転送って、そうされるんだ。
釈明すればするほど疑惑が渦巻き、噂に尾ひれが付いて墓穴を掘る(しくじると「墓石を彫る」=自分の墓を自分で作る)。送った事実は完全に認め、短い言葉で論点をぶらす。そして、ねじ伏せてしまう(というより、相手に「これ以上聞いても意味がない」と思わせる・諦めさせる)に限る。浮気やいたずら発覚にも通じる手法だ。現代人はイレギュラーに弱いし、突っ込まれるとしどろもどろになりがち。言い訳には、堂々と(悪く表せば「しれーっと」)・臆せずが重要。逃げるから追いかけられるのであって、逃げないで・叩き潰せば火の粉は消える。
×パターン
(1)いやー、恥ずかしいものを見られちゃったな。
照れ隠しとは言え、「恥ずかしい」と口走って自爆した。こう言われると、「どうして恥ずかしいんですか」と聞きたくなるのが人の常。叩き潰すどころか、話題を膨らませてしまう表現下手。「見ちゃったの」ならまだ救いようがある。
(2)どうしてこうなったのかわからない。
「わからない」から訊ねているんです。答えにも何にもなっていません。上司としての問題解決能力も問われかねない迷言。部下に軽蔑される禁句とも言える。
(3)電車男みたいだろ。
意味もわからず、若者へ迎合しようとする。その結果、ギャグ・テロリストと化すパターン。こう発言した人は実在していて、この後に「きっかけは、気が滅入る(メールとかけたと思われる)」と連発。上司の沽券・面目は見事に瓦解した。
*この続きは製品版でお楽しみください。
言い訳といえば、言い逃れや詭弁、口から出まかせの感が強く、マイナス・イメージがある。ただ、問題を起こした当人が何も言わなかったらどうだろう。それこそ怒りは増大するはずだ。
言い訳とは良い訳・善い訳にあるべきであり、相手に理解・納得・合意してもらう欠かせないツールなのだ。
1 コミュニケーションに必要であるという点を忘れない。
2 保身や自己主張は二の次。事実は認めて、相手を傷付けない事も重視しなければならない。
3 やみくも・画一的に言語化せず、複数パターンの中から状況・雰囲気に沿って使い分けると有効性が高まる。
4 起こった事象(トラブル)をどう解決するか。今後の展開を含めると信憑・信頼性が持てる。
5 キーワードは心健笑不(しんけんしょうぶ)。心=心裏を読む、健=健全な表現、笑=(相手をいつのまにか)笑わせてしまう、不=不細工(わざとらしい小細工をしない)。
【シナリオ(1)】……上司のカツラがずれていた時
◎会議モードにはまだ入られないのですか?
○髪型を変えられたんですね。
カツラを「隠蔽」している人のバレた時のショックは相当なもの。秘書としてはその防備も役務だが、直言はもちろんできない。「感づかせる→鏡を見させる→具体的に気付かせる→直させる」が目標とその段取り。ただ、「鏡を見て下さい」「ヘア・スタイルが乱れています」では温かみがないし、不信感につながる場合もある。余計な言葉はいらないし、緊張感を煽る簡潔な表現(指示とは異なる)がポイントだ。◎は裏返せば、「その身なりでは会議にふさわしくない」の意味も含まれる。○は「変えられた」がカギで、「が変わったんですね」はご法度。後者は人にやらされたの意味こそ強いが、前者は自分の意思を強調する。社長はプライドが高く、わがままな人種である。
×パターン
(1)会議の前にトイレを済まされた方がいいと思います。
回りくどいし、「別に必要ない」と言われればそれでオシマイ。仮に行ったとしても、鏡をよく見るとは限らない。短時間での目標達成戦略・戦術を考えない安易なパターンとも言える。
ひどい場合は「そんな指示を受ける筋合はない」と怒鳴られることも。
(2)部屋をお出になる前に、このブラシをお使い下さい。
女性のブラシを気軽に使えるわけないでしょ。これを言うなら、「社長、ブラシをお借りできますか?」と投げ掛け、「いや、自分でチェックするから」と言わせるなど、直しへ至る環境設定をするべき。
(3)社長、今までの方がいいと思います。
一瞬、何を言われたのかがわからないはず。論点のぼかし過ぎ。あくまでも、「今日は何かが違っているんだ」と気付かせるのが第一関門。過去を持ち出しても説得力は薄い。
【シナリオ(2)】……恥ずかしい内容の間違いメールを送ってしまった時
◎あっそれね、キミも姪や甥を持つとわかってくるさ。
○迷惑メール? 転送って、そうされるんだ。
釈明すればするほど疑惑が渦巻き、噂に尾ひれが付いて墓穴を掘る(しくじると「墓石を彫る」=自分の墓を自分で作る)。送った事実は完全に認め、短い言葉で論点をぶらす。そして、ねじ伏せてしまう(というより、相手に「これ以上聞いても意味がない」と思わせる・諦めさせる)に限る。浮気やいたずら発覚にも通じる手法だ。現代人はイレギュラーに弱いし、突っ込まれるとしどろもどろになりがち。言い訳には、堂々と(悪く表せば「しれーっと」)・臆せずが重要。逃げるから追いかけられるのであって、逃げないで・叩き潰せば火の粉は消える。
×パターン
(1)いやー、恥ずかしいものを見られちゃったな。
照れ隠しとは言え、「恥ずかしい」と口走って自爆した。こう言われると、「どうして恥ずかしいんですか」と聞きたくなるのが人の常。叩き潰すどころか、話題を膨らませてしまう表現下手。「見ちゃったの」ならまだ救いようがある。
(2)どうしてこうなったのかわからない。
「わからない」から訊ねているんです。答えにも何にもなっていません。上司としての問題解決能力も問われかねない迷言。部下に軽蔑される禁句とも言える。
(3)電車男みたいだろ。
意味もわからず、若者へ迎合しようとする。その結果、ギャグ・テロリストと化すパターン。こう発言した人は実在していて、この後に「きっかけは、気が滅入る(メールとかけたと思われる)」と連発。上司の沽券・面目は見事に瓦解した。
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