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甘やかしすぎ注意!〜毒舌社長とお試し交際〜

甘やかしすぎ注意!〜毒舌社長とお試し交際〜


発行: ヴァニラ文庫
シリーズ: ヴァニラ文庫
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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解説

この社長……正直すぎ!?
お試し交際から始まるイチャ甘ライフ

仕事に疲れ切っていた深鈴は、バーで知り合った尚人におかしくなるくらい甘い夜を与えられた。しかもその夜以降、尚人は深鈴との距離をどんどん詰めてきた!あけすけな言葉と優しすぎる温もりで深鈴を癒してくれるけれど、こんなに甘やかされたらダメになっちゃう!戸惑いを覚える深鈴に、尚人との仲を協力して欲しいと後輩が言ってきて!?(ヴァニラ文庫ミエル)

※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

抄録

 寒さを感じて身体が震えた。温もりを求めて身動ぎすると、そのまま布団を肩までかけられ、息がほっと口をついて出る。そのまま頬を擦り寄せるように身体を寄せると、ぎゅっと抱き締められた。
 あったかい。そんな言葉が胸に浮かんで自然と頬が緩む。こんなふうに穏やかな眠りを取れるのは、一体いつ以来だろう。
 寝ぼけた頭でそんなことを考えて、はっと、その状況の異常さに気がついた。自分以外の温もりがそこにあるということは、自分以外の誰かがいるということだ。
 思い出したのは昨夜の出来事である。酔ってはいたが、あいにくと記憶までは飛んでくれなかったらしい。
 今自分の身体を抱き締める人物が誰か、すぐに思い当たった。
 恐る恐る瞼を上げると、目の前で端整な顔が、穏やかな寝息を立てて眠っていた。
「……っ」
「……ん……?」
 わかっていたはずなのに、その人の姿に驚いて勢いよく身体を起こしてしまう。
 尚人もその衝撃で眠りから覚めてしまったらしい。
 眉間に皺を寄せて身動ぎしたあと、ゆっくりと瞼を上げ、視線を巡らせてから、呆然と座る深鈴の姿をその視界に捉えた。
「……あぁ〜……おはよぉ……」
「……おっはよう、ご、ざいます……」
 いくら寝起きとはいえ、その可愛い姿は一体なんなんだ。昨夜の姿とはまるで違う緩い表情に、顔が一気に熱くなる。
「……身体、平気?」
「へ!? あ、う、は、はい……っ」
「んー……今何時……?」
「えっ!? あ、ちょ、ちょっと待ってください……っ」
 問われて慌てて時計を探し、急いで時間を確認する。まだ八時を過ぎたばかりで随分早く目を覚ましてしまったことに気がついた。
「……あ、あの、まだ、八時、ですけど……」
「……あー……めちゃくちゃ早起きしてる……もうちょっと寝ようよ……早いよ……」
「へっ!? い、いや私もうかえ……わっ!」
 彼が寝ぼけているうちに帰ってしまおう。そう思ってベッドから抜け出そうとしたが、腕を引っ張られたせいでできなかった。
 強引にベッドに戻された身体は、そのまま背中から抱き締められた。
 逃げようとしたが、腕の力が強すぎてその囲いから逃げることができない。それどころか余計に身体を抱き寄せられて、耳元に彼の吐息を感じた。
「ぁ……っ!?」
「……あぁ、ごめん、耳弱かったんだっけ……。朝から可愛い声聞けた……」
「ひゃ、ちょ、吉村さ……っ!」
「……んー……。可愛い……」
「そ、そうじゃなくてっ! ぁ、ちょ、も、わかってるなら離れて……っ」
「やだ……、深鈴、柔らかくて気持ちいい……まだ眠いし……」
「ちょっと! 吉村さん! 起きて!! 寝ぼけてないで! 本当起きて!」
 なんとか彼の腕の中で身体の向きを変える。そのまま思いっきり腕を突っぱると、ようやく身体が離れた。
 そこでやっと、彼もはっきり目覚めたらしい。むすっとっした表情で深鈴のことを見つめている。
「……な、なんですか、その顔……」
「……昨日はあんなに可愛かったのに」
「なっなんでそういうこと言うんですか!! いいんですよそういうこと言わなくて! わっ私シャワー浴びてきます!」
 あまりの恥ずかしさに服を抱え、逃げるように浴室に飛び込んた。
 確かに昨日は自分の意思で身を任せたが、思い出させられるような言葉をかけられても嬉しいわけがない。むしろ恥ずかしさで居た堪れなくなる。
 閉めた浴室のドアに凭れて、ズルズルと座り込んでしまう。きっと今、顔は真っ赤に染まっているだろう。
 昨日の自分は、まるで自分じゃないようだった。あれほど乱れたのは昨日の夜が初めてで、わけがわからなくなりそうだった。
 回想したせいで尚更顔が熱くなり、その場でジタバタと暴れ回りたい衝動に駆られてしまう。
 深鈴は深くため息をついて、座り込んでいた床から立ち上がった。考えてみればまだ裸だし、このままでは身体が冷えてしまう。
 さっさとシャワーを浴びて、この気まずい空間から早く立ち去ろう。そう気持ちを切り替えて、深鈴は浴室に足を踏み入れた。
 シャワーを浴びている間にどうにか気持ちを落ち着かせ、服を着替えてから部屋に戻ると、深鈴の鼻をいい香りが擽った。
「――あれ? 意外と早かったね? もうちょっとゆっくりお湯に浸かっててもよかったのに」
「え……いえそんな……」
 尚人はもうすっかり身支度を整えていて、優雅にコーヒーを飲んでいた。深鈴の鼻を擽ったのはそのコーヒーの香りのようだった。
 深鈴がシャワーを浴びる前は寝ぼけてグダグダしていたのに、今はもうすっかり昨日までの彼に戻っている。深鈴がボケっと立っていると、彼は「どうしたの?」と首を傾げた。
「あ、コーヒー飲む?」
「だ、大丈夫です! すみません、すぐに支度しますから!」
「え? あぁゆっくりでいいよ、別に。俺は急いでないし、この時間だったらどこに行くにも時間に余裕はあるし。深鈴ちゃんは今日なんか予定あるの?」
「え? いえ……ないですけど……」
「なら遊びに行こうか。気分転換に」
「……へ?」


*この続きは製品版でお楽しみください。

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