和書>小説・ノンフィクション>ボーイズラブ小説>兄弟
解説
母の死により、代議士である父の屋敷へ引き取られた志乃。愛人の息子である志乃は、そこで、父の正妻や異母兄の慎一郎との関係に悩みながら暮らし始めた。閉鎖的な町で息を潜めるようにして生きる志乃だったが、ある夜、慎一郎に無体な関係を強いられる。大学受験を控えた慎一郎にストレスの捌け口のように扱われながら、いつしか志乃の体は溺れていく……。すれ違う切ない兄弟の愛の行方は……!?
抄録
学校から戻ってからずっと本を読んでいたので、少し疲れていたのかもしれない。まだ十時前なので眠るつもりはなかったが、ちょっと目を閉じたら気持ちよくてしばらくはそのままでいた。
窓は開けていてもいいけれど、ドアは閉めておいたほうがいい。そう思いながらも手にしていた本もいつしか枕元に落ちて、寝返りを打って仰向けになる。着ていたパジャマの上が引き吊って胸元が開いているのはわかっていたが、手を伸ばして直すのが億劫だった。
どうせ誰も入ってこない部屋だから、もう少しの間このままでいればいい。そう思いながら、志乃は夢と現を行き来しながらやがて眠りに落ちる。
それから、どのくらい時間が経ったのだろう。何か奇妙な感覚で転た寝から引き戻される。まだ目を閉じたまま体をもぞもぞと動かしていると、なぜか胸元に温かいものが触れているのがわかった。そして、それは人の手の感触に似ていた。
(えっ、なんで……?)
自分以外誰もいないはずの部屋なのにと驚いた志乃が目を開けたとき、いきなり視界に飛び込んできたのは慎一郎の顔だった。
「慎一郎さ……」
名前を呼びかけたところで、いきなり口元を片手で塞がれた。
「んんっ。ん……っ」
なぜ慎一郎が自分の部屋にいるのだろう。どうして彼は志乃の口を押さえているのだろう。そして、なによりもわからないのは、慎一郎のもう片方の手が自分の胸元に差し込まれていることだ。
「声を出すな。いいか。じっとしていろよ」
慎一郎はそう言うと、志乃のパジャマのボタンを一つ一つと外していく。
「んく……っ」
何をされるのかわからなくて怖くなった志乃が上半身を起こそうとしたけれど、それをさせまいと慎一郎が全身の体重をかけて志乃の上に覆い被さってくる。
そうしているうちにパジャマの上の前が大きく聞かれて、志乃の胸があらわになる。そこを手のひらで撫で回しながら慎一郎が耳元でもう一度囁くように言った。
「絶対に大声を出すなよ。わかったな」
大声を出すつもりはなくても、どうしてこんなことになっているのかひたすら混乱している。さっきからずっと驚きで目を見開いたままの志乃は、慎一郎の手が離れてからもまだ呆然としたままその場を動けずにいた。
「ど、どうして? あの、これって……」
慎一郎の行動はどういう意味があるのか、教えてほしくて問いかけようとしたら唇が塞がれた。今度は手ではなく、慎一郎の唇で塞がれたのだ。
「んぅ……っ、んんっ」
*この続きは製品版でお楽しみください。
窓は開けていてもいいけれど、ドアは閉めておいたほうがいい。そう思いながらも手にしていた本もいつしか枕元に落ちて、寝返りを打って仰向けになる。着ていたパジャマの上が引き吊って胸元が開いているのはわかっていたが、手を伸ばして直すのが億劫だった。
どうせ誰も入ってこない部屋だから、もう少しの間このままでいればいい。そう思いながら、志乃は夢と現を行き来しながらやがて眠りに落ちる。
それから、どのくらい時間が経ったのだろう。何か奇妙な感覚で転た寝から引き戻される。まだ目を閉じたまま体をもぞもぞと動かしていると、なぜか胸元に温かいものが触れているのがわかった。そして、それは人の手の感触に似ていた。
(えっ、なんで……?)
自分以外誰もいないはずの部屋なのにと驚いた志乃が目を開けたとき、いきなり視界に飛び込んできたのは慎一郎の顔だった。
「慎一郎さ……」
名前を呼びかけたところで、いきなり口元を片手で塞がれた。
「んんっ。ん……っ」
なぜ慎一郎が自分の部屋にいるのだろう。どうして彼は志乃の口を押さえているのだろう。そして、なによりもわからないのは、慎一郎のもう片方の手が自分の胸元に差し込まれていることだ。
「声を出すな。いいか。じっとしていろよ」
慎一郎はそう言うと、志乃のパジャマのボタンを一つ一つと外していく。
「んく……っ」
何をされるのかわからなくて怖くなった志乃が上半身を起こそうとしたけれど、それをさせまいと慎一郎が全身の体重をかけて志乃の上に覆い被さってくる。
そうしているうちにパジャマの上の前が大きく聞かれて、志乃の胸があらわになる。そこを手のひらで撫で回しながら慎一郎が耳元でもう一度囁くように言った。
「絶対に大声を出すなよ。わかったな」
大声を出すつもりはなくても、どうしてこんなことになっているのかひたすら混乱している。さっきからずっと驚きで目を見開いたままの志乃は、慎一郎の手が離れてからもまだ呆然としたままその場を動けずにいた。
「ど、どうして? あの、これって……」
慎一郎の行動はどういう意味があるのか、教えてほしくて問いかけようとしたら唇が塞がれた。今度は手ではなく、慎一郎の唇で塞がれたのだ。
「んぅ……っ、んんっ」
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本の情報
形式
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