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伯爵様といきなり蜜甘新婚

伯爵様といきなり蜜甘新婚


発行: ヴァニラ文庫
シリーズ: ヴァニラ文庫
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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解説

あなたに口づけがしたくて堪らない
美貌の伯爵様に熱烈に求婚されて!?

孤児院で一緒だった弟妹を世話しながら王宮で音楽教師をするシルヴィは、彼らに教育を受けさせてくれると言われ、辺境伯ラファエルからの求婚を承諾する。「あなたは俺の愛を受け止めるだけでいい」彼をよく知らぬまま嫁ぎ、熱烈に愛されて戸惑うシルヴィ。毎日甘く口説かれ夫に惹かれていくが、王都ではラファエルの出自を巡る思惑が渦巻いて!?

※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

抄録

「わたし、結婚しても音楽教師……というか、歌を歌う仕事を続けていたいんです」
 思いもかけない言葉だったのか、ラファエルが驚いたように目を見開く。
「そうですね……俺は構わないです。ただ、この領地にいる間は王宮の音楽教師はできないと思います。でも歌うあなたが好きだから、自由にしてもらって構わないです」
「あ、ありがとうございます」
 すんなり認めてもらえて反対に拍子抜けしてしまった。自分の何もかも受け入れてくれているのだろうか……? そこまで考えて思い直す。
(そう言えば、このひと、わたしの後見人のことも家族のことも知ってたのよね。多分、うちのことも全部知っているに違いないわ。仮にも伯爵令嬢と呼ばれているわたしが、あんなオンボロのアパルトメントに住んでいるなんて思いもよらなかっただろうな)
 なんだかおかしくて、口角が上がる。それも引きつっていたけれど。
「緊張しないで、俺に任せてください」
 そう言ってラファエルが顔を近づけて、そっと柔らかな唇をシルヴィの赤い唇に押し付ける。灰青色の瞳がひたと自分に向けられているのが見える。
(まつげ長い……それに瞳がすごく綺麗だわ……雪が降る前の空の色に似てる……)
 思わずそんなことを考えてしまう。けれど軽く合わさった軽いキスにあっという間に心を奪われる。羽のように軽いキスを繰り返し、二人は見つめあったまま抱きあっていた。
 そっと、ラファエルが唇を離す。
「見つめられていると、なんだか恥ずかしいですね。よかったら、目を閉じてもらえませんか」
 そう言われてシルヴィはハッとする。
「は、はいっ」
 慌てて目を閉じると、ふんわりと柔らかな感触が唇を覆った。今度は積極的にキスを交わしてくる。優しく下唇と上唇を交互に食み、彼女の唇の柔らかさ、甘さを堪能しているようだ。
「ん……んん」
 シルヴィは懸命に鼻で息を継いで、生まれて初めて味わうキスに戸惑っていた。それもそうだ、彼女は今まで恋したこともなければ恋人もいなかった。だからキスもしたことなかったのだ。
(そりゃ、弟妹たちにキスはしたことあるけど……)
 ――こんなのは初めて。
 体温が徐々に上がってきて、耳のすぐそばで心臓が激しく打ち、頬が上気してくる。目の前が白くなったりチカチカしたりして息が苦しくなっていく。
(このままじゃ、死んじゃいそう)
 ちょっとだけ怖くなってきて、ラファエルの胸を押して離れようとした。それなのに、その体とうなじを彼に束縛されて身動ぎできない。
 チュプッと唇が離れたかと思うと、彼が熱の篭もった声で囁く。
「駄目ですよ。あなたは俺のものになったのですから逃げられません」
 ラファエルの情熱的な吐息に、シルヴィも思わずつられてしまう。自分でも驚くほど艶っぽいため息が漏れた。
 彼の瞳がキラリと輝く。まるで空にひとひらの雪が舞い散ったような輝きだ。
「し、死んじゃうかと思って……」
 思わず本音が出てしまった。けれど、その言葉にラファエルが微笑み返す。
「天国に昇りそうな思いを与えてあげます。あなたの麗しい声を聞かせてください」
(てっ、天国に昇りそうな思いって何!? 麗しい声って……このひと、本気で言ってるの?)
 大きく目を見開くと、彼がくすっと笑う。
「さぁ、目を閉じて。俺にすべてを預けて」
 仕方なく、シルヴィは目を閉じてラファエルの胸にしがみついた。
 可愛らしいキスが次第に丹念になっていき、柔らかな唇を上へ下へと交互に強く吸われる。チュプチュプという水音が部屋に響き渡る。冷たい石壁が二人の息遣いを跳ね返して余計に大きく聞こえてしまう。
 こんな音が自分の唇から発せられているのだと思うと、恥ずかしさが体の奥からせり上がってくる。
「ん、んぁ……」
 彼の口づけから開放されるたびに大きく息を吸う。でもすぐに塞がれてしまう。
 より深く激しくなっていき、なすがままのシルヴィの半分開いた唇を押し分けて、温かな塊が侵入してきた。彼の舌が強張った自分の舌をつついては強く擦りつけてくる。
 ためらいがちに彼の舌の愛撫を受け入れると、ますます情熱的に蠢く。
「んふぅ……」
 最初はくすぐったかったその行為も、次第にシルヴィの胸を熱くさせていき、耳元まで火がついたようになる。
 それはまるで全速力で通りを走り抜けたときのようで、はたまた長く息継ぎのできないほど素晴らしい歌を歌いきったときのように、胸を上下させて深く息をしなければいけないくらいに自分を興奮させる。
 彼自身のことなんてまるで知らないのに、体だけが彼に恋い焦がれているような感覚。
(キスだけで好きになるなんてことってあるかしら……。それともわたしの体がおかしいのかしら)


*この続きは製品版でお楽しみください。

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