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著者プロフィール
榎田 尤利(えだ ゆうり)
7月16日生まれ。蟹座のO型。出身地は東京都。
7月16日生まれ。蟹座のO型。出身地は東京都。
解説
「あんたは……俺のオンナにふさわしい」
元検事で元弁護士、そのうえ美貌と才能まで持ち合わせた男、芽吹章は、暴力・脅迫・強制、このみっつが反吐が出るほど大嫌いだ。弱き立場の人を救うため、国際紛争と嫁姑問題以外はなんでもござれの交渉人として、「芽吹ネゴオフィス」を経営している。そんなある日、芽吹の前にひとりの男が現れた。しかもヤクザになって!! 兵頭寿悦……できることなら、二度と会いたくない男だった……!
※ 電子版には挿絵は収録されておりません。ご了承ください。
元検事で元弁護士、そのうえ美貌と才能まで持ち合わせた男、芽吹章は、暴力・脅迫・強制、このみっつが反吐が出るほど大嫌いだ。弱き立場の人を救うため、国際紛争と嫁姑問題以外はなんでもござれの交渉人として、「芽吹ネゴオフィス」を経営している。そんなある日、芽吹の前にひとりの男が現れた。しかもヤクザになって!! 兵頭寿悦……できることなら、二度と会いたくない男だった……!
※ 電子版には挿絵は収録されておりません。ご了承ください。
目次
序章
1
2
3
4
5
6
7
終章
1
2
3
4
5
6
7
終章
抄録
「キツイ真似しないなら、ほっといてくれても一緒だろうが」
「ここの責任者が先輩じゃなかったら、ほっといてもよかったんですけどね」
「なんだよそれ。おまえ、俺に個人的な恨みでもあるのか」
俺の質問に、兵頭が首をゆっくり回しながら「べつに恨みはないです」と答える。
「ただ、あんたは俺のテリトリーに入ってきた。だからもう、俺のものなんですよ。簡単でしょう、それだけの話です」
「はあ? おまえ、頭に虫でも湧いてんじゃないのか?」
「……まったく、顔は綺麗なままなのに、口は汚くなったもんだ」
「綺麗? 誰の話してんだ」
「多少トウは立ちましたが、今でも綺麗ですよ。肌なんか、三十男とは思えない」
どの世界に三十すぎて綺麗と言われて喜ぶ野郎がいるのか。ハンサムとか、美男子とか、男前とか、他にいろいろ言葉があるだろうが。いや、そんなことはいいから早く帰ってくれ――と心中で叫ぶ俺を尻目に、兵頭は「なあ伯田さん、この人、高校生の頃はマジで美少年だったんだよ」などと話を続けている。
ハクタという男は相変わらずにこやかに「でしょうね」と返事をした。
「可憐な白バラの蕾みたいな風情でね。けど愛想はよくなかった。いっつもひとりで、誰ともつるまねえ。その孤高なとこがいいってんで、この人を狙ってたのは女ばかりか野郎までいたのに、本人は優等生すぎててんで気がつかない」
「兵頭、いいかげんにしろ」
俺が不機嫌を隠さずに制止すると、チラリと歯を見せて笑う。
いやな予感が背中を走った。が、逃げるべきだと気づいた時には遅い。どこか残酷な笑みと同時に、兵頭はたった二歩で、俺の目の前を陣取る。
バンッ、と耳のすぐ横で音がする。
壁が僅かに振動していた。続いてもうひとつ同じ音……今度は反対側だ。兵頭は両手を壁につき、その間に俺を挟んでいる。
「いッ!」
ごつりと額同士がぶつかる。結構な衝撃に目を閉じてしまった。額はすぐに離れたが、次にはもう唇が触れ合っている。驚愕のあまり、俺は歯を食い縛ることすら忘れていた。
*この続きは製品版でお楽しみください。
「ここの責任者が先輩じゃなかったら、ほっといてもよかったんですけどね」
「なんだよそれ。おまえ、俺に個人的な恨みでもあるのか」
俺の質問に、兵頭が首をゆっくり回しながら「べつに恨みはないです」と答える。
「ただ、あんたは俺のテリトリーに入ってきた。だからもう、俺のものなんですよ。簡単でしょう、それだけの話です」
「はあ? おまえ、頭に虫でも湧いてんじゃないのか?」
「……まったく、顔は綺麗なままなのに、口は汚くなったもんだ」
「綺麗? 誰の話してんだ」
「多少トウは立ちましたが、今でも綺麗ですよ。肌なんか、三十男とは思えない」
どの世界に三十すぎて綺麗と言われて喜ぶ野郎がいるのか。ハンサムとか、美男子とか、男前とか、他にいろいろ言葉があるだろうが。いや、そんなことはいいから早く帰ってくれ――と心中で叫ぶ俺を尻目に、兵頭は「なあ伯田さん、この人、高校生の頃はマジで美少年だったんだよ」などと話を続けている。
ハクタという男は相変わらずにこやかに「でしょうね」と返事をした。
「可憐な白バラの蕾みたいな風情でね。けど愛想はよくなかった。いっつもひとりで、誰ともつるまねえ。その孤高なとこがいいってんで、この人を狙ってたのは女ばかりか野郎までいたのに、本人は優等生すぎててんで気がつかない」
「兵頭、いいかげんにしろ」
俺が不機嫌を隠さずに制止すると、チラリと歯を見せて笑う。
いやな予感が背中を走った。が、逃げるべきだと気づいた時には遅い。どこか残酷な笑みと同時に、兵頭はたった二歩で、俺の目の前を陣取る。
バンッ、と耳のすぐ横で音がする。
壁が僅かに振動していた。続いてもうひとつ同じ音……今度は反対側だ。兵頭は両手を壁につき、その間に俺を挟んでいる。
「いッ!」
ごつりと額同士がぶつかる。結構な衝撃に目を閉じてしまった。額はすぐに離れたが、次にはもう唇が触れ合っている。驚愕のあまり、俺は歯を食い縛ることすら忘れていた。
*この続きは製品版でお楽しみください。
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形式
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