マイリストに追加

和書>小説・ノンフィクション恋愛小説ラブストーリー御曹司

極上彼氏の愛し方〜溺甘上司は嫉妬深い〜

極上彼氏の愛し方〜溺甘上司は嫉妬深い〜


発行: マーマレード文庫
シリーズ: マーマレード文庫
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 未評価
◆レビューを書く

¥0サンプル
XMDFのファイルをご覧になるにはブンコビューア最新版(無料)をインストールしてください。

「書籍ファイルが壊れています」と表示される場合は、ブンコビューアを最新版にアップデートしてください。
購入する


解説

愛される覚悟はあるか?
ヤキモチ焼きのイケメン御曹司に愛されまくり

ラグジュアリーブランドに入社した志帆は、ブランド創始者の孫でイケメン御曹司・天海の秘書に大抜擢!何かと世話を焼いてくる天海に、戸惑いつつもドキドキしっぱなしの志帆だけど、彼から想いを告げられ、つき合うことに。大人な彼に甘やかされ、愛される幸せいっぱいの毎日。そんなある日、知人男性からのつきまとい行為がエスカレートして……!?

抄録

「はぁ〜緊張した……。それにしても、なんてミスをしちゃったんだろう。仕事のできない秘書だって思われちゃう」
 あまりにもショックで思わず声に出していた。
 このあとは、ミスをしないように頑張るしかない!
 そう意気込んで、デスクの上の封書の束へ目を向ける。
 松山さんが置いていったものだ。封書は二十センチ以上あり、午後に配達されたものだ。
 これらを開封し、招待状、仕事上の書類、その他区分け不可能なものなどに仕分ける。
 封書を丁寧に開けていくと、アパレル系のレセプションの招待状が多かった。
 これにすべて出席していたら、身体がもたないだろうな。
 スーツの上からでも鍛えられた体躯であるのは、見ているだけでわかる。
 健康体であるのは間違いなさそうだけど、いくら鍛えられた肉体でも忙しすぎれば身体を壊すだろう。
 開封作業が終わり、かかってくる電話に対応しながらマニュアルを意欲的に読み進めていく。あっという間に時間が過ぎ、時計を見れば二十時になろうとしていた。
 松山さんからは、十八時三十分になったら退勤していいと指示されていた。
 マニュアルは社外持ち出し厳禁だ。室内のキャビネットにしまうように言われている。
 明日は土曜日。休みが不定期なクライアント・アドバイザー職と違い、秘書は土日が休みだ。
 もう少しだけ読み進めようとマニュアルに視線を落とした時、支社長室のドアがおもむろに開き、顔を上げる。
 そこにいたのは、天海支社長だった。隣に松山さんの姿はない。
 私は急いで席を立ち、「おかえりなさいませ」と言いながら頭を下げる。
「ただいま。まだいたのか」
 天海支社長はデスクの上に開かれたマニュアルへ視線を動かした。
「はい。これは持ち帰れないので、読んでおきたかったんです」
「その分だと、金曜日なのに予定がなさそうだな」
「えっ? あ、あの。まさか秘書になるとは思ってもいませんでしたし、クライアント・アドバイザーならまだ勤務の時間なので……」
 なんか言い訳がましかったかな?
 デートをする相手もいないのかと言われたようで、ついムキになってしまった。そんな私の心がわかっているかのように、天海支社長の口元が楽しそうに緩む。
「ちょうどいい。それをしまって。出かけよう」
「ええっ? で、出かけるって。これから──!?」
 びっくりで頭の中が真っ白になりかけている。
「それをしまえってことは、今からに決まっているだろう」
「か、かしこまりました」
 ぎくしゃくとした動きで、マニュアルをキャビネットに入れる。
 どこへ出かけるんだろう……? 仕事……だよね?
 振り返ると、天海支社長は腕を組んで私を見ていた。
「あの、ここへは──」
「戻ってこない。直帰できるように支度して」
 天海支社長がドアに向かったのを見て、私は慌ててデスクの一番下の引き出しからブラックのバッグを出した。
 このバッグは『ジャン・クール』のようなハイブランドではないけれど、お姉ちゃんが就職祝いに買ってくれた、手触りのいいレザーバッグだ。たくさん物も入るし、気に入っている。
 肩からバッグを提げ、デスクを離れて天海支社長へ近づく。
 もう夜だというのに、まるで朝のようにオーダーメイドのスーツをパリッと着こなしている。
 喪服のような姿の私が同行していいものなのだろうか……。
 心配になりながらも、当の天海支社長は開けたドアを押さえ、私が出るのを待っている。
 海外育ちだと聞いているから、部下に対してもレディファーストが身についているみたいだ。そんな風にされたことがないから、照れくさくてじんわり顔が熱くなる。
「ありがとうございます……」
 私は小さく頭を下げ、天海支社長の横を通った。
 ドアが閉まると同時に自動ロックがかかる。私は首から提げているIDカードをバッグの中へしまった。
 エレベーターで地下駐車場へ降りたが、緊張してしまってどこへ行くのか、聞けないでいた。足取りもぎくしゃくしているかもしれない。
 ようやく心を決めて口を開こうとした時、艶やかなブラックのボディーが美しい四人乗りスポーツタイプの高級車の前で、天海支社長の足が止まる。
 持ち主のように力強く、美しい車だ。
「あ、あの。どちらへ行かれるのでしょうか……?」
「行けばわかる。乗って」
 天海支社長自ら助手席のドアを開けて、私に座るよう促す。当惑したまま傷ひとつないブラックレザーの助手席におずおずと腰を下ろす。
 こんな高級車に乗ったのは生まれて初めてだ。
 天海支社長は運転席に座りエンジンをかける。その一連の動作にぼうっと見惚れてしまっていた私だ。
「シートベルトを」
「あ、は、はい!」
 急いでシートベルトを装着した。膝の上に置いたバッグの持ち手の部分を、いつの間にかギュッと握っていた。
 緊張して、手のひらに汗が……。
 天海支社長は手慣れたスマートな操作で、車を地下駐車場から出庫させた。
 天海支社長も運転するんだ。
 私が見た時は運転手付きの外国製の車に乗っていたから、支社長自身が運転するのは、なんだか意外だった。


*この続きは製品版でお楽しみください。

本の情報

形式

【XMDF形式】

XMDFデータをご覧いただくためには専用のブラウザソフト・ブンコビューア最新版(無料)が必要になります。ブンコビューアは【ここ】から無料でダウンロードできます。
詳しくはXMDF形式の詳細説明をご覧下さい。

対応端末欄に「ソニー“Reader”」と表示されている作品については、eBook Transfer for Readerで“Reader”にファイルを転送する事で閲覧できます。
海外版の“Reader”は対応しておりませんので予めご了承くださいませ。

【MEDUSA形式】
MEDUSA形式の作品はブラウザですぐに開いて読むことができます。パソコン、スマートフォン、タブレット端末などで読むことができます。作品はクラウド上に保存されているためファイル管理の手間は必要ありません。閲覧開始時はネットに接続している必要があります。

詳細はMEDUSA形式の詳細説明をご覧下さい。