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和書>小説・ノンフィクションハーレクインハーレクイン・ディザイア

シンデレラの隠し愛

シンデレラの隠し愛


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・ディザイア
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

モーリーン・チャイルド(Maureen Child)
旅行をこよなく愛する彼女は、機会さえあれば夫と連れだって研究旅行に出かける。ハッピーエンドが大好きで、今でもこの職業を世界最高と自負している。現在は夫と子ども二人、それに誇大妄想気味のゴールデン・リトリーバーとともに南カリフォルニアに暮らす。ウォールデンブックスのベストセラーリストに登場歴を持つ。

解説

愛も恋も断つはずが、傲慢な大富豪にからめとられ……。

ケイトはこれから、未婚の母になろうとしていた。5カ月前、仕事で知り合ったセクシーな大富豪ショーンに迫られ、その魅力に屈して、いまだかつてない情熱と恍惚の一夜を過ごした。亡き夫への罪悪感から、新たな恋はしないと決めていたのに……。それに、ショーンは後腐れのない関係を好んだ。だから妊娠に気づいたとき、ケイトは覚悟を決めたのだ――家庭など望まない彼には告げず、独りでこの子を育てていこう、と。ところがある日、他州に暮らすショーンがケイトの自宅に突然現れ、氷の瞳で彼女の腹のふくらみを見据えると、憤りの言葉を投げつけた!「妊娠しているのか?何かの冗談じゃないだろうな?」

■温かな家庭という夢を奪われたケイトには、今はお腹にいる赤ん坊がすべて。生まれくる我が子を大切に思うあまり、父親のショーンさえも遠ざけますが、彼にも身を引くわけにいかない理由が……。『億万長者の残酷な求婚』『ボスへの切ない恋の証』の関連作です。

抄録

「あきれた人ね」ケイトはそう言って頭を振った。雪は勢いを増してあたり一面に降りつづけ、ショーンの睫毛や頬にもうっすらと積もりはじめている。
「それに、男として魅力的だろう?そこを忘れないでくれ」
「そうね」彼女は笑いながら答えた。悔しいけれど、本当に魅力的だ。雪の吹きだまりに仰向けになった姿がこうも絵になる男性はめったにいないだろう。おまけに仕返しのつもりか、冷たい雪の上に彼女を道連れにするなんて。「わたしまで引きずり込むのがあなたの魅力なら」
彼はにやりと笑った。「きっかけを作ったのはきみだよ」
「あなた、この状況を楽しんでいるでしょう?」
「ああ。そうだな」ショーンが彼女の背に手を回して、背骨に沿ってなでおろすと、ケイトは警告するようにきらりと目を輝かせた。
「本当にあきれた人。さっきも言ったけど」
「キスしてくれ、ケイト。雪だまりから起きあがるのはそのあとだ」
ショーン・ライアンにキスするなんてありえない。そう思う一方で、彼女は誘惑に駆られた。この場を早く離れなければ、情熱に負けてしまいそうだ。
「ホテルの中に戻るわ」彼女は起きあがろうとして、ショーンの体を押し返した。
ショーンは彼女をつかんだまま放さなかった。「一度だけキスしてくれ。ひょっとしたらこの雪をすべて溶かせるかもしれないよ」
ショーンの唇をちらりと盗み見たケイトが視線を上げると、彼と目が合った。誘惑に屈してしまえば、きっと後悔するだろう。今まで経験したことがないほど、深みにはまっているのがわかった。だが彼女はうぶな処女ではない。かつてひとりの男性に愛を捧げて結婚したが、彼はショーンとはまったく異なるタイプの男性だった。
サム・ウェルズは心優しく、物静かな夫だった。気さくで、誰にでもすぐに微笑みかけるおおらかな性格だった。一方のショーン・ライアンは傲慢さとうぬぼれの申し子のような人物で、彼女にとってはあまりなじみのないタイプだ。それなのにどうしてひかれてしまうのか……。いまいましいことに、ケイト自身にも理由がわからなかった。
頭が混乱して無防備になっている彼女の隙を突き、ショーンはさらにケイトを引き寄せると、彼女の唇を自分の唇でふさいだ。
なんて熱いキスだろう。周囲の雪が溶けてぬかるみができないのが不思議なくらいだと彼女は思った。
ケイトの心に、警告のメッセージが閃光のごとくひらめいた。このままショーンと唇を重ねていたら、雪どころか、彼女のほうが骨の髄まで溶かされてしまうかもしれない。
彼から離れるのよ。こんなことはすぐやめないと。だがそれは不可能だと、ケイト自身わかっていた。ずっと忘れていた感覚だった。たくましい男性の腕に抱かれてキスされるなんていつ以来だろう?ショーンの強引なキスに抵抗できないのは、きっとそのせいだ。彼に好意を感じたからではない。二年のあいだ封印してきた本能の求めに、つい体が反応してしまっただけのことだ。
だが二人の舌が絡まり合ったとき、ケイトは認めざるをえなかった。相手が彼だからこそ、こんなにも反応しているのだと。キスをされたのがほかの誰でもなく、ショーンだったからだと。
ケイトはこの一週間ショーンと組んで仕事をしてきた。言い争いもした。彼が夢に出てきたこともある。今、こうして彼の手のひらを体に感じて、むさぼるように唇を奪われながらも、ケイトの心はさらにショーンを求めていた。いつもの彼女とは違っていた。あるべき姿を見失い、どうすればいいのかも、感情をコントロールする方法もわからなくなった。
ショーンは唇を離して彼女を見つめると、頭を振って言った。「ああ、なんてことだ。きみとのキスがこれほどすばらしいとわかっていたら、一週間前にしていたのに」
彼の美しいブルーの瞳を見つめながら、ケイトはつい口をすべらせた。「わたしも、あなたのキスを受け入れていたかもしれないわ」
ショーンが信じられないほど魅力的な唇の端を片方だけきゅっと上げた。「‘かもしれない’?」彼の指先で喉元から首へとなぞられると、ケイトは思わず声をあげそうになった。
だが彼女は我に返り、体を引いて首を振った。「だめよ。こんなこと」
「なんにせよ、ここでは無理だな」ショーンも同意した。「凍え死んでしまう」
わたしはそんなつもりで言ったのではないのに、とケイトは思った。外は凍るほど寒く、身を切るような吹雪にさらされていてもなお、彼女は体が熱くなるのを感じた。ケイトは困惑しながらショーンから離れようと立ちあがりかけた。ショーンも体を起こし、彼女の肘をしっかりつかんだ。
「何もなかったふりをするつもりか?」
「わたしたちはキスをした。それだけよ」ケイトはするりと彼の手から逃れると、帽子を脱いで髪を束ねていたヘアゴムをはずし、頭を大きく振った。長い髪が肩にばさりとかかった。
「最高のキスだったよ、ケイト」
ジャケットとセーター越しにふれたショーンの手の感触が、素肌に刻み込まれたような錯覚を覚えていた。あの手のひらをじかに感じたら、どんな気持ちになるだろう?だめよ。そんなことを考えてはいけない……。


*この続きは製品版でお楽しみください。

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