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著者プロフィール
丸茂 ジュン(まるも じゅん)
静岡県生まれ。玉川大学英文科卒業後、OL、編集者を経て作家活動に入る。女性特有の微妙な感性と鋭い筆力に定評があり、売れっ子ナンバーワンとの声が高い。著書に「メス猫の葬列」「情事は女の熱いため息」など多数。
また、映画・テレビ出演等、多方面に多くの才能を発揮している。
静岡県生まれ。玉川大学英文科卒業後、OL、編集者を経て作家活動に入る。女性特有の微妙な感性と鋭い筆力に定評があり、売れっ子ナンバーワンとの声が高い。著書に「メス猫の葬列」「情事は女の熱いため息」など多数。
また、映画・テレビ出演等、多方面に多くの才能を発揮している。
解説
亭主を男にするもしないも女房の腕しだいとばかり、女の意地では一歩も引かぬ任侠妻。極道亭主がよその女に生ませた子でも、イヤな顔ひとつ見せず育てあげ、任侠亭主の男をあげるのが女房の心意気なのである──意地と度胸が火花を散らす極道の女房奮戦記。
目次
バシタの仁義
バラの花より唐獅子牡丹
G・Cで愛は買えない
恋泥棒はショーユ顔
ヤ組の台所事情
帰ってきた女極道
極道が“男”を棄てるとき
バラの花より唐獅子牡丹
G・Cで愛は買えない
恋泥棒はショーユ顔
ヤ組の台所事情
帰ってきた女極道
極道が“男”を棄てるとき
抄録
「ああっ、おにいちゃま。駄目。そこは……アン……むっンンン……」
こんな声を聞いたら、覗きたくなっても仕方がないだろう。私は、またそうっとドアの隙間から玄関に目をやった。
おばさまのパンティーは、ストッキングごと引き降ろされ、片足を抱え上げられるような恰好で、花唇にはヤッちゃんの指が……。恐らく、クリトリスを撫で上げられているのだろう。おばさまの顔は、もうメロメロ。声も、ほとんど呻き声だけだ。
「そうだ。ここは、オレだけのもんだ。他の奴に触らせてみろ。ぶっ殺してやる。ほら、おまえだって、オレだからこんなに濡れるんだろう? 違う奴でもこんなに濡らすのか? えっ、言ってみろ!」
ヤッちゃんがもともと嫉妬深いタチであろうことは知っていたが、こんなことまで言うとは、私としては驚きだ。いや、驚き以上に、あまりに刺激的で、私の方まで体が熱くなってくる。
「いや、おにいちゃまじゃなきゃいや。判ってるじゃないン……ああっ、ダメエ……たまんない。ああっ、あン……」
これが、さっきまで物を投げつけられ、震え、あげく、ソープランドに行くとまで決意した女のセリフだろうか。私には、どうしても夫婦というものが、よく判らない。
「もっともっとたまんなくしてやる。オレ以外に感じない女にしてやる……オレが、おまえしかダメなようにな……」
ウソばっかり、と私は思った。
アコのことが発覚する前は、私もヤッちゃんのこんなセリフを本気だと思った。だが、現実には、ヤッちゃんはこんな情事をおばさまとくり返しながら、ちゃんとアコにも子供を作っていたのだ。それに、あの当時、私が知っているだけでも、ヤッちゃんの情婦は数人いた。
おばさまも、それくらいは判っているはずだ。なのに、
「あんたしかダメよオ。おにいちゃま、あン、あン……」
などと甘い嬌声を洩らし、ヤッちゃんのズボンに頬ずりまでしている。そして、いつもの前歯をまたカッポーンとはずし、ズボンのファスナーを下ろしたとたん、待ってましたとばかり飛び出してきたヤッちゃんのペニスをアグッ……。
(もうダメ、見られない!)
私は、思わず目をそむけた。
こんな声を聞いたら、覗きたくなっても仕方がないだろう。私は、またそうっとドアの隙間から玄関に目をやった。
おばさまのパンティーは、ストッキングごと引き降ろされ、片足を抱え上げられるような恰好で、花唇にはヤッちゃんの指が……。恐らく、クリトリスを撫で上げられているのだろう。おばさまの顔は、もうメロメロ。声も、ほとんど呻き声だけだ。
「そうだ。ここは、オレだけのもんだ。他の奴に触らせてみろ。ぶっ殺してやる。ほら、おまえだって、オレだからこんなに濡れるんだろう? 違う奴でもこんなに濡らすのか? えっ、言ってみろ!」
ヤッちゃんがもともと嫉妬深いタチであろうことは知っていたが、こんなことまで言うとは、私としては驚きだ。いや、驚き以上に、あまりに刺激的で、私の方まで体が熱くなってくる。
「いや、おにいちゃまじゃなきゃいや。判ってるじゃないン……ああっ、ダメエ……たまんない。ああっ、あン……」
これが、さっきまで物を投げつけられ、震え、あげく、ソープランドに行くとまで決意した女のセリフだろうか。私には、どうしても夫婦というものが、よく判らない。
「もっともっとたまんなくしてやる。オレ以外に感じない女にしてやる……オレが、おまえしかダメなようにな……」
ウソばっかり、と私は思った。
アコのことが発覚する前は、私もヤッちゃんのこんなセリフを本気だと思った。だが、現実には、ヤッちゃんはこんな情事をおばさまとくり返しながら、ちゃんとアコにも子供を作っていたのだ。それに、あの当時、私が知っているだけでも、ヤッちゃんの情婦は数人いた。
おばさまも、それくらいは判っているはずだ。なのに、
「あんたしかダメよオ。おにいちゃま、あン、あン……」
などと甘い嬌声を洩らし、ヤッちゃんのズボンに頬ずりまでしている。そして、いつもの前歯をまたカッポーンとはずし、ズボンのファスナーを下ろしたとたん、待ってましたとばかり飛び出してきたヤッちゃんのペニスをアグッ……。
(もうダメ、見られない!)
私は、思わず目をそむけた。
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