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著者プロフィール
雅 孝司(みや こうじ)
小説・エッセイ・パズル・コンピュータゲームなどで活躍するマルチクリエイター。
おもな小説作品には、『街が謎の緑に染まる』(講談社)、『世界一周パズル』(PHP研究所)、『カズの魔法使い』(パピレス)などがある。
テレビ「マジカル頭脳パワー」「平成教育委員会」では常任出題者。
インターネットでも作品を発表している。(http://www.puzzle-j.com/)
くわしいプロフィルと作品リストは(http://www.puzzle-j.com/prof.htm)
小説・エッセイ・パズル・コンピュータゲームなどで活躍するマルチクリエイター。
おもな小説作品には、『街が謎の緑に染まる』(講談社)、『世界一周パズル』(PHP研究所)、『カズの魔法使い』(パピレス)などがある。
テレビ「マジカル頭脳パワー」「平成教育委員会」では常任出題者。
インターネットでも作品を発表している。(http://www.puzzle-j.com/)
くわしいプロフィルと作品リストは(http://www.puzzle-j.com/prof.htm)
解説
黒づくめの怪人が現れ、あやしいメロディを口ずさみながら、街を歩き回る。怪人は、密室状態で2度3度と姿を消す。ハーメルンの笛吹き男の伝説にからめて、「怪人は子供をさらうんじゃないか」という噂が広まる。
やがて、ほんとうに連続誘拐事件が起きる。被害者がとじ込められていたアジトには1台のPHSが残っており、それには奇妙な着メロが……。
謎に挑むのは、天然ボケの料理研究家(ポケ〜ッとしたママ、略してポケママ)と3人の中学生。
奇妙な着メロはじつはさらわれた者からのメッセージ(一種の暗号)だった。それを解読して救出に向かった中学生たちは、逆にとじ込められ、ピンチに。
最後に明かされる、怪人の意外な正体と意外な動機。
注:このコンテンツはPDF(のみ)で提供し、PDFファイルに音声ファイルを組込み、読者がクリックすると、怪人が口ずさむメロディと奇妙な着メロが実際に聴けます。
この作品は、1999年講談社刊の『天然ポケママの事件レシピ1 街が謎の緑に染まる』の続編です。
やがて、ほんとうに連続誘拐事件が起きる。被害者がとじ込められていたアジトには1台のPHSが残っており、それには奇妙な着メロが……。
謎に挑むのは、天然ボケの料理研究家(ポケ〜ッとしたママ、略してポケママ)と3人の中学生。
奇妙な着メロはじつはさらわれた者からのメッセージ(一種の暗号)だった。それを解読して救出に向かった中学生たちは、逆にとじ込められ、ピンチに。
最後に明かされる、怪人の意外な正体と意外な動機。
注:このコンテンツはPDF(のみ)で提供し、PDFファイルに音声ファイルを組込み、読者がクリックすると、怪人が口ずさむメロディと奇妙な着メロが実際に聴けます。
この作品は、1999年講談社刊の『天然ポケママの事件レシピ1 街が謎の緑に染まる』の続編です。
目次
第1章 怪人、第一の消失
第2章 怪人、第二の消失
第3章 怪人、第三の消失
第4章 狙われた大輝
第5章 狙われた翔太
第6章 大輝を救出せよ
第7章 翔太の証言
第8章 ひかりの報告
第9章 怪人はなぜ歌う
第10章 六年めの再会
第11章 六年前の怪事件
第12章 祝のお弁当
第2章 怪人、第二の消失
第3章 怪人、第三の消失
第4章 狙われた大輝
第5章 狙われた翔太
第6章 大輝を救出せよ
第7章 翔太の証言
第8章 ひかりの報告
第9章 怪人はなぜ歌う
第10章 六年めの再会
第11章 六年前の怪事件
第12章 祝のお弁当
抄録
どこからか、変な音が聞こえる。いや、音というより声だ。低い、うなり声のようなうめき声のような……よく聴くと、へたくそな歌のようにも聞こえる。
誠吾はあたりを見回した。ここまで来ると住宅街だ。どこかの家で音痴のおっさんがカラオケでもやってるのか?
しかしそれらしい気配はなかった。
その時誠吾は、前方に一人の男――後ろ姿しか見えないが、たぶん男――が誠吾と同じ方向に歩いているのに気がついた。そろそろ蒸し暑くなりはじめた季節だというのに、男は黒い帽子と黒いマントを身につけ、マントは足元までほぼ全身をおおっている。身長はおとなの平均よりやや高いぐらいか。
男は、少し酔っ払っているのか、ふらつきながら歩いていた。へたくそな歌は、どうやら男が歌っているらしい。
(たんなる酔っ払いか? でも、あのかっこうは、かなり怪しいぞ)
誠吾は直感した。同時に、空腹と好奇心の戦いがはじまった。珍しく好奇心が勝った。誠吾は、しばらく男のあとをつけてみることにした。
男は、それに気づいているのかいないのか、同じペースで、同じあぶなっかしい足取りで、ゆっくりと歩き続ける。
男は、少しずつ児童公園に近づいていた。その途中は、ちょっとした丘になっている。坂道を上り下りして丘を越えるか、トンネル(半地下道)をくぐって丘を抜けるか、どちらにしても、その先が児童公園になっていた。
トンネルは、誠吾も小学生のころよく遊んだ場所だ。幅は人がすれちがえるぐらいで、うす暗くてせまくて曲がりくねったトンネルは、少年たちの冒険心といたずら心を刺激した。
男は、坂道とトンネルとに別れる個所で、どちらにするか少し迷ったようだったが、トンネル側に進んだ。誠吾も続く。まもなく、男はトンネルに入った。
(いっそ、出口に先回りしようか?)
誠吾は思った。トンネルは一本道だ。目を離しても男に逃げられる心配はない――やつがとつぜんUターンしないかぎり。
しかし、誠吾はけっきょく先回りはせず、そのままあとをつけた。トンネルは一本道だが一直線ではない。その構造上、いずれにせよ、一時的に目を離す(姿が見えなくなる)ことに変わりはない。
誠吾はあたりを見回した。ここまで来ると住宅街だ。どこかの家で音痴のおっさんがカラオケでもやってるのか?
しかしそれらしい気配はなかった。
その時誠吾は、前方に一人の男――後ろ姿しか見えないが、たぶん男――が誠吾と同じ方向に歩いているのに気がついた。そろそろ蒸し暑くなりはじめた季節だというのに、男は黒い帽子と黒いマントを身につけ、マントは足元までほぼ全身をおおっている。身長はおとなの平均よりやや高いぐらいか。
男は、少し酔っ払っているのか、ふらつきながら歩いていた。へたくそな歌は、どうやら男が歌っているらしい。
(たんなる酔っ払いか? でも、あのかっこうは、かなり怪しいぞ)
誠吾は直感した。同時に、空腹と好奇心の戦いがはじまった。珍しく好奇心が勝った。誠吾は、しばらく男のあとをつけてみることにした。
男は、それに気づいているのかいないのか、同じペースで、同じあぶなっかしい足取りで、ゆっくりと歩き続ける。
男は、少しずつ児童公園に近づいていた。その途中は、ちょっとした丘になっている。坂道を上り下りして丘を越えるか、トンネル(半地下道)をくぐって丘を抜けるか、どちらにしても、その先が児童公園になっていた。
トンネルは、誠吾も小学生のころよく遊んだ場所だ。幅は人がすれちがえるぐらいで、うす暗くてせまくて曲がりくねったトンネルは、少年たちの冒険心といたずら心を刺激した。
男は、坂道とトンネルとに別れる個所で、どちらにするか少し迷ったようだったが、トンネル側に進んだ。誠吾も続く。まもなく、男はトンネルに入った。
(いっそ、出口に先回りしようか?)
誠吾は思った。トンネルは一本道だ。目を離しても男に逃げられる心配はない――やつがとつぜんUターンしないかぎり。
しかし、誠吾はけっきょく先回りはせず、そのままあとをつけた。トンネルは一本道だが一直線ではない。その構造上、いずれにせよ、一時的に目を離す(姿が見えなくなる)ことに変わりはない。
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