マイリストに追加

和書>小説・ノンフィクションハーレクインハーレクイン・テンプテーション

プロポーズは禁止 恋人はメールオーダーで

プロポーズは禁止 恋人はメールオーダーで


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・テンプテーション恋人はメールオーダーで
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★★★1
◆レビューを書く

¥0サンプル
XMDFのファイルをご覧になるにはブンコビューア最新版(無料)をインストールしてください。

「書籍ファイルが壊れています」と表示される場合は、ブンコビューアを最新版にアップデートしてください。
購入する


著者プロフィール

 ヴィッキー・L・トンプソン(Vicki Lewis Thompson)
 子供のころから自室のクローゼットにこもって詩や物語を書いていたという、天性のストーリーテラーである。アリゾナ大学大学院で修士号を取得したのち、最初は英語教師に、つぎはジャーナリストになったが、満足できなかった。夫の励ましを受けて、ついにロマンス小説家へと転身。以来活躍を続け、黄金の羽根ペン賞をはじめとする数々の賞を受賞、RITA賞にもたびたびノミネートされている。今ではニューヨークタイムズのベストセラーリストの常連。夫ラリーとは偶然立ち寄ったダンスホールで知り合い、一男一女に恵まれた。子供が独立してからは、夫婦で気ままに出かける旅が大きな楽しみだという。自然豊かなアリゾナ州で暮らしている。

解説

 株のブローカーとして超一流の腕を持つマークは、こと恋愛に関しては、失敗続きだった。恋に恋する彼は、一度関係を持つとプロポーズせずにはいられない。ところが結婚式直前にその過ちに気づくのだ。婚約を破棄した数は、なんとすでに五回。親友のサムが、見るに見かねてマークにアドバイスした。雑誌『テキサス・メン』で文通相手を探し、手紙を通じて相手をよく知ってから本物のデートをすればいい、と。実際、その計画はうまくいった――少なくともマークはそう思った。チャーリーとの手紙のやり取りは楽しくて期待に胸がふくらんだ。そして文通を始めて三カ月後、ついに二人が顔を合わせた日、マークは彼女に恋をした――心も、体も、我慢しきれないほどに。

抄録

「シートは少しなら後ろに下がるわ」
 マークはシートを調節したが、それでも、狭い車内は窮屈そうだ。
 チャーリーはむしろうれしかった。手を伸ばせば届くところにマークがいる。横顔を見つめてみても、まだ信じられない気がした。アフターシェーブローションの香りに胸がわくわくしてきた。
「サムは確かに心配のしすぎだが……」マークは車をスタートさせながら言った。「僕たちのことを考えてくれているんだ」
 チャーリーはため息をついた。「アシュリーも同じよ。いくら三カ月間、文通したとはいえ、三カ月間デートをしたのとは違うって」
「サムもそう言ってたよ」
 とても心地のいい雰囲気だった。このままずっとドライブを続けたかったが、ホテルがそう遠くないのは知っていた。「サムは自分の問題をあなたの女性関係にまで当てはめようとしているのじゃないかしら?」
「問題?」
「だから、つまり、私も男なんじゃないかって」マークの唇を見つめてみる。たまらなく誘惑的だ。きっとキスがうまいに違いない。
「ああ、あの問題のことか。まさか君やアシュリーが男だとは思っていないだろう。それどころか、アシュリーと話しているときの様子を見る限り、女性恐怖症は回復してきているようだ」
「よかった。だったら、私たちのことも放っておいてくれるかもね」あなたとキスができるように。
 マークは笑った。「期待しすぎないほうがいい。彼に気を悪くしてほしくはないからね。彼とは兄弟みたいにいつも一緒だったんだ」
「でも、今はあそこよ」チャーリーはにっこり笑った。「あ、そ、こ」そう言って、前の車を指さす。ハンドルを握るマイクの両手を見つめ、その手がハンドル以外のものに置かれるところを想像した。
「サムは僕たちどちらにも傷ついてほしくないだけさ。君と僕の関係がうまくいくようにずいぶん頭を絞ってくれたからね。女性と付き合ったことなら……過去にも何回かあるが、この人だ、と思えるような相手はいなかった。『テキサス・メン』を利用する手を思いついたのもサムなんだ」
「そうだったの?」チャーリーのサムに対するいら立ちは一気に減少した。「だったら、感謝しなくちゃ」
「僕も君と文通を始めてから、感謝の気持ちは何度も伝えておいた。おかげで君に会えたからね。サムは僕が深い関係に急ぎすぎないかが心配なんだ。で、いちおう約束してきたんだが、その、今夜は君としないと……」
 チャーリーは彼の太腿に片手を滑らせた。太腿の筋肉がこわばるのを感じ、チャーリーの鼓動は高鳴った。「しないって、セックスを?」
 マークはうなった。「そうだ。でも、もう難しくなってきた。食事をして、少しダンスをして、一杯飲んで君を帰すつもりだったが、決心がぐらつきそうだ」
「うれしいわ」チャーリーは太腿に置いた手に力を込めてから離した。「これで目的達成よ」
「本当かい?」
「ええ」今がチャンスだ。前々から言おうと思っていたことを今、言おう。「私がどうしてあなたに――『テキサス・メン』の広告の男性に――手紙を書いたかわかる?」
「どうして?」
「これまで、ボーイフレンドたちとの関係って、いつもワンパターンだったの。ハイキングか友達の紹介で知り合って、お茶かランチのデート。一緒にハイキングを何回かして、相手によってはテニスを一、二回。次に夕食を三、四回一緒にしたあと、泊まっていくかどうかってことになるんだけれど、そのころには、私は飽き飽きしちゃっていて、その人のことなんかどうでもよくなっているの」
 マークの声がかすれた。「うれしいね。君がほかのやつと一緒のところなんて、考えるのもいやだ」
「マーク、勘違いしないでね。私はヴァージンというわけじゃないのよ」
「それは構わない。ただ、ほかにも君が本気で考えている男性がいるなら耐えられない」
 チャーリーは、張りつめた彼の表情に満足した。すでに所有欲が芽生えている。悪い気はしなかった。「そんな人はいないわ。胸をときめかせてくれる人さえいなかった。あなたとは、手紙でちょっとじらしたら、出会いはダイナマイトみたいになると思ったの」
「大成功だったね。特にそのドレスは」
「でも、ちょっとダンスを踊って、ブランデーを一杯飲んだら、別々のベッドに向かうなんて、ダイナマイトの導火線に水をかけるようなものだわ!」
「そんなことはない」マークは気持ちを込めて言った。「君の導火線はどうか知らないが、僕のは決して消えない。いつまでたっても」
「マーク、聞いて。私、奔放な欲望に身を任せてみたいの。一生に一度でいいから」
「来週じゃだめなのか? 来週ならキャンプに行って……」
 チャーリーはうなった。キャンプに行ったら、妖婦でいられるはずがない。「それまで待ったら、ほかのボーイフレンドたちと同じになるわ」
「僕は違う!」
「でも、気分的に同じような気になっちゃう。賢明で、慎重で、退屈」再び、彼の太腿に片手を滑らせる。「私たち、退屈な関係なんて、ごめんよね、マーク?」
 狭い車内で彼の呼吸が荒くなった。「ああ、なんてことだ。いったいどうすればいいんだ?」
「成り行きに任せるのよ」

*この続きは製品版でお楽しみください。

本の情報

この本を読んだ人は、こんな本も読んでいます

形式

【XMDF形式】

XMDFデータをご覧いただくためには専用のブラウザソフト・ブンコビューア最新版(無料)が必要になります。ブンコビューアは【ここ】から無料でダウンロードできます。
詳しくはXMDF形式の詳細説明をご覧下さい。

対応端末欄に「ソニー“Reader”」と表示されている作品については、eBook Transfer for Readerで“Reader”にファイルを転送する事で閲覧できます。
海外版の“Reader”は対応しておりませんので予めご了承くださいませ。

【MEDUSA形式】
MEDUSA形式の作品はブラウザですぐに開いて読むことができます。パソコン、スマートフォン、タブレット端末などで読むことができます。作品はクラウド上に保存されているためファイル管理の手間は必要ありません。閲覧開始時はネットに接続している必要があります。

詳細はMEDUSA形式の詳細説明をご覧下さい。