和書>小説・ノンフィクション>ハーレクイン>ハーレクイン・ディザイア
その手を止めないで ラスト・チャンスへようこそ II
著: ヴィッキー・L・トンプソン 翻訳: 藤峰みちか発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・ディザイア、 ラスト・チャンスへようこそ
価格:630円(税込)
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著者プロフィール
ヴィッキー・L・トンプソン(Vicki Lewis Thompson)
子供のころから自室のクローゼットにこもって詩や物語を書いていたという、天性のストーリーテラーである。アリゾナ大学大学院で修士号を取得したのち、最初は英語教師に、つぎはジャーナリストになったが、満足できなかった。夫の励ましを受けて、ついにロマンス小説家へと転身。以来活躍を続け、黄金の羽根ペン賞をはじめとする数々の賞を受賞、RITA賞にもたびたびノミネートされている。今ではニューヨークタイムズのベストセラーリストの常連。夫ラリーとは偶然立ち寄ったダンスホールで知り合い、一男一女に恵まれた。子供が独立してからは、夫婦で気ままに出かける旅が大きな楽しみだという。自然豊かなアリゾナ州で暮らしている。
子供のころから自室のクローゼットにこもって詩や物語を書いていたという、天性のストーリーテラーである。アリゾナ大学大学院で修士号を取得したのち、最初は英語教師に、つぎはジャーナリストになったが、満足できなかった。夫の励ましを受けて、ついにロマンス小説家へと転身。以来活躍を続け、黄金の羽根ペン賞をはじめとする数々の賞を受賞、RITA賞にもたびたびノミネートされている。今ではニューヨークタイムズのベストセラーリストの常連。夫ラリーとは偶然立ち寄ったダンスホールで知り合い、一男一女に恵まれた。子供が独立してからは、夫婦で気ままに出かける旅が大きな楽しみだという。自然豊かなアリゾナ州で暮らしている。
解説
モーガンは独立記念日を祝うパレードで、開業したばかりの不動産会社を宣伝しようとはりきっていた。ところがパレード用に借りた馬が暴走し、あわや落馬かというとき、意外な人物に窮地を救われた。ゲイブリエル・チャンス――この町の名士チャンス一家の三男で、いまは馬術競技の名選手だ。高校時代ゲイブに恋焦がれていたモーガンは、思いがけぬ再会と、彼が自分を覚えていてくれたことに胸を躍らせた。二人はパレードをともに楽しみ、その後すいかの早食い競争に出場する。見事モーガンが優勝を飾ったところで、事件は起きた。甘い果汁がついたモーガンの唇に、ゲイブが熱いキスをしたのだ!
■大人気作家ヴィッキー・L・トンプソンによる、最高にセクシーなチャンス三兄弟の物語〈ラスト・チャンスへようこそ〉二話目です。運命の再会を果たし、たちまち燃えあがる二人ですが……。
■大人気作家ヴィッキー・L・トンプソンによる、最高にセクシーなチャンス三兄弟の物語〈ラスト・チャンスへようこそ〉二話目です。運命の再会を果たし、たちまち燃えあがる二人ですが……。
抄録
「そうは思わないわ」モーガンはぴりっとしたビールをひとくち飲み、缶をテーブルに戻した。「彼女はあなたのことをよく知ってるし、私のこともだんだんわかってきてる。私たちがただ酒のために嘘をつくなんて思ってないわよ」
「なら、おもしろい話を作り上げることに、俺たちが抵抗できないだろうと思ってるのかも」
「それも筋が通らないわ。私は不動産業を軌道に乗せようとしているところだし、あなたはチャンス家の人間よ。チャンス家の男たちは、個人的な利益や娯楽のために嘘をつくほど無節操じゃないわ」
ゲイブが静かに笑う。「チャンス家の男の高潔さを買いかぶってない?」
「違うの?」二人は椅子を並べて、ふだんカントリーバンドが演奏している小さなステージのほうを向いて座っていた。モーガンは、もし幽霊が出るとしたら、ステージの上に現れるような気がしていた。
ゲイブはステットソンを脱ぎ、テーブルの上に置くと、モーガンの肩に腕をまわした。「そんなに高潔じゃないよ。俺がこの幽霊狩りに同意したのには内緒の動機があった」
「それは何?」モーガンは彼にすり寄ってその気があることを伝えたい衝動をこらえた。
「暗い部屋で君と二人きりになること」
モーガンは彼の顔をちらりと見て、少し粉をかけてみることにした。「私も同じこと考えてたって言ったらどうする?」
彼の手がモーガンの腕を軽くさする。「なら、どうして俺たちはここに座って幽霊が出るのを待ってるのか、疑問に思ってしまうな。もっと……満足できそうなことだってできるのに」
モーガンの脈拍が跳ね上がった。彼が私を求めている――それを知った気分は最高だった。「両方いっぺんにできるんじゃない? 幽霊を見張りつつ、ほかのこともするの」
彼はモーガンを引き寄せ、空いているほうの手でモーガンの頬を包んだ。「まともにやろうと思ったら無理だな」
それが自信のある男の答えなのだ。彼が自信たっぷりであることは予想できた。でも、その自信をじかに浴びるとぞくぞくする。超常現象への興味は消え失せた。幽霊が現れるのならどうぞご勝手に。ゲイブ・チャンスが私にキスをしようとしている――それはほかの何よりも優先される。
彼の口がさらに近いところを漂っている。「こうしてると、映画館の後ろの座席や車の中に座っていたのを思い出すよ。角度がぎこちなくて」
「期待でどきどきして苦しいところも」モーガンは冷静を心がけ、普通に呼吸をしようとしたが、勝ちめのない闘いだった。今日、何度かゲイブとキスをしたけれど、いつも観衆がいて自動的にブレーキのかかるシステムが備わっていた。今はそれがない。
ゲイブは唇と唇をかすめた。「この姿勢、もっと楽にできるね」
「そうね」モーガンは積極的すぎると思われるのではないかと心配するのはやめ、自分の椅子を離れて彼の膝によじ上った。「ましになった?」またがって座ったモーガンには、彼が何を考えているか疑問はなかった。その証拠が、ちょうどモーガンの太腿のあいだに熱いふくらみとなっている。それを自分が引き出したのだと思うと、脈が速くなり、気持ちが浮き立つ。
彼がうめいた。「君の“まし”の定義によるね。角度はいいけど、誘惑が強すぎる」
モーガンは彼の首に両腕をかけ、彼の下唇を軽くしゃぶった。「あなたは誘惑に抵抗するためにここに来たのではないわ」
「うん」彼はモーガンのTシャツの裾を両手でつかんだ。「差し出される誘惑はすべて手に入れたい」
「私のシャツを脱がせたいのかしら」
「それもひとつだ」
モーガンは興奮に身を震わせながら、両腕をあげた。「どうぞ、ミスター・チャンス」
彼はモーガンのシャツを引き上げて頭から抜くと、テーブルの上に放った。「くそ、ビールのネオンサインより明るい光があればいいのに」
「私は要らないわ。窓が通りに面してるもの」モーガンは両手を背後にまわしてブラのホックをつまんだ。大きな胸にはホックが四つは必要だ。ゲイブがその全部をすんなりはずすのは無理だろう。
「たしかにそうだ」彼の声はかすれていた。
「それに、明るいと幽霊が出てこないかもしれないし」モーガンはブラを取り去り、適当に放った。
彼はごくりとつばをのんだ。「今この瞬間、キャスパーが仲間たちを引き連れて現れても、俺にはどうでもいい。君はとびきり上等の女だ」けれども彼は触れようとしなかった。手を伸ばしさえしなかった。まるで促されるのを待っているかのようだ。
モーガンは自分の胸を両手で包み、暗くてはっきりしない彼の顔を見つめた。「私がチャンス一族の支配をもくろんでこの長所を利用していると、あなたのお兄さんに責められたわ。あなたには弱みがあるとおっしゃってた」
ゲイブは震える息を吸いこんだ。「そのとおりだ。あのスナップが弾けたときからずっと、君に触れることを夢見ていた」
「でも、今こらえてるわ」
「一度……君に触れてしまったら、ストップが効かなくなる」
*この続きは製品版でお楽しみください。
「なら、おもしろい話を作り上げることに、俺たちが抵抗できないだろうと思ってるのかも」
「それも筋が通らないわ。私は不動産業を軌道に乗せようとしているところだし、あなたはチャンス家の人間よ。チャンス家の男たちは、個人的な利益や娯楽のために嘘をつくほど無節操じゃないわ」
ゲイブが静かに笑う。「チャンス家の男の高潔さを買いかぶってない?」
「違うの?」二人は椅子を並べて、ふだんカントリーバンドが演奏している小さなステージのほうを向いて座っていた。モーガンは、もし幽霊が出るとしたら、ステージの上に現れるような気がしていた。
ゲイブはステットソンを脱ぎ、テーブルの上に置くと、モーガンの肩に腕をまわした。「そんなに高潔じゃないよ。俺がこの幽霊狩りに同意したのには内緒の動機があった」
「それは何?」モーガンは彼にすり寄ってその気があることを伝えたい衝動をこらえた。
「暗い部屋で君と二人きりになること」
モーガンは彼の顔をちらりと見て、少し粉をかけてみることにした。「私も同じこと考えてたって言ったらどうする?」
彼の手がモーガンの腕を軽くさする。「なら、どうして俺たちはここに座って幽霊が出るのを待ってるのか、疑問に思ってしまうな。もっと……満足できそうなことだってできるのに」
モーガンの脈拍が跳ね上がった。彼が私を求めている――それを知った気分は最高だった。「両方いっぺんにできるんじゃない? 幽霊を見張りつつ、ほかのこともするの」
彼はモーガンを引き寄せ、空いているほうの手でモーガンの頬を包んだ。「まともにやろうと思ったら無理だな」
それが自信のある男の答えなのだ。彼が自信たっぷりであることは予想できた。でも、その自信をじかに浴びるとぞくぞくする。超常現象への興味は消え失せた。幽霊が現れるのならどうぞご勝手に。ゲイブ・チャンスが私にキスをしようとしている――それはほかの何よりも優先される。
彼の口がさらに近いところを漂っている。「こうしてると、映画館の後ろの座席や車の中に座っていたのを思い出すよ。角度がぎこちなくて」
「期待でどきどきして苦しいところも」モーガンは冷静を心がけ、普通に呼吸をしようとしたが、勝ちめのない闘いだった。今日、何度かゲイブとキスをしたけれど、いつも観衆がいて自動的にブレーキのかかるシステムが備わっていた。今はそれがない。
ゲイブは唇と唇をかすめた。「この姿勢、もっと楽にできるね」
「そうね」モーガンは積極的すぎると思われるのではないかと心配するのはやめ、自分の椅子を離れて彼の膝によじ上った。「ましになった?」またがって座ったモーガンには、彼が何を考えているか疑問はなかった。その証拠が、ちょうどモーガンの太腿のあいだに熱いふくらみとなっている。それを自分が引き出したのだと思うと、脈が速くなり、気持ちが浮き立つ。
彼がうめいた。「君の“まし”の定義によるね。角度はいいけど、誘惑が強すぎる」
モーガンは彼の首に両腕をかけ、彼の下唇を軽くしゃぶった。「あなたは誘惑に抵抗するためにここに来たのではないわ」
「うん」彼はモーガンのTシャツの裾を両手でつかんだ。「差し出される誘惑はすべて手に入れたい」
「私のシャツを脱がせたいのかしら」
「それもひとつだ」
モーガンは興奮に身を震わせながら、両腕をあげた。「どうぞ、ミスター・チャンス」
彼はモーガンのシャツを引き上げて頭から抜くと、テーブルの上に放った。「くそ、ビールのネオンサインより明るい光があればいいのに」
「私は要らないわ。窓が通りに面してるもの」モーガンは両手を背後にまわしてブラのホックをつまんだ。大きな胸にはホックが四つは必要だ。ゲイブがその全部をすんなりはずすのは無理だろう。
「たしかにそうだ」彼の声はかすれていた。
「それに、明るいと幽霊が出てこないかもしれないし」モーガンはブラを取り去り、適当に放った。
彼はごくりとつばをのんだ。「今この瞬間、キャスパーが仲間たちを引き連れて現れても、俺にはどうでもいい。君はとびきり上等の女だ」けれども彼は触れようとしなかった。手を伸ばしさえしなかった。まるで促されるのを待っているかのようだ。
モーガンは自分の胸を両手で包み、暗くてはっきりしない彼の顔を見つめた。「私がチャンス一族の支配をもくろんでこの長所を利用していると、あなたのお兄さんに責められたわ。あなたには弱みがあるとおっしゃってた」
ゲイブは震える息を吸いこんだ。「そのとおりだ。あのスナップが弾けたときからずっと、君に触れることを夢見ていた」
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