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和書>小説・ノンフィクションハーレクインハーレクイン・テンプテーション

かわいい秘書にご用心

かわいい秘書にご用心


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・テンプテーション
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 ジル・シャルヴィス(Jill Shalvis)
 鉛筆が持てるようになるとすぐに物語を書きはじめたという根っからのストーリーテラー。ジャーナリストとしてキャリアをスタートさせたが、今では主にロマンス小説を執筆している。夫と三人の幼い子供たち、犬とハムスターと共にカリフォルニア州レイク・タホに在住。

解説

 仕事……事務職……社長秘書。この私が? ケイトリンは途方にくれていた。今まで一度も働いたことはない。その必要がなかったのだ。大金持ちのお嬢様だったのだから。ところが父が急死し、状況は一変した。どうしてパパは一人娘の私に一セントも残さなかったの? いいえ、一つだけ残してくれた。子会社の社長秘書という仕事を。手元には一ドル札しかなく、食べるものにも事欠く状態だ。働く以外に、生きる道はない。ケイトリンの運命は〈コンピュソフト〉という会社にかかっていた。そして、意地悪で傲慢なおじいさんと思われる社長に。だが、社長のジョゼフ・ブラウンリーは若くてハンサム、しかもセクシー。当たっていたのは“意地悪で傲慢”だけだった。彼の下では働けない……遅かれ早かれ言い寄られるわ!

抄録

「ええ。頭がおかしいのよ」だがケイトリンは上体をジョーの方へ傾け、豊かな胸のふくらみを彼の胸に押しつけた。
 ジョーは我を忘れた。
「とめてくれ」ジョーはケイトリンの顎に唇をすべらせられるよう、頭を下げた。そして、彼女の甘い唇の端をついばんだ。「僕をとめてくれ、ケイトリン」
 ケイトリンはジョーのシャツの下から両手をすべりこませて背中にすばやく這わせ、彼の耳たぶを噛んだ。ジョーの目に欲望の色が浮かび、何日も体の中でくすぶっていた熱の塊に火がついた。
「私……とめたくないわ」ケイトリンはあえいでいた。うろたえ、欲望に高ぶっていた。
「じゃあ、二人ともどうかしている。なんということだ」ジョーはケイトリンにキスをした。
 ケイトリンが指をジョーの肩にくいこませると、熱の塊はいっきに炎となった。彼女の唇からもれる、やわらかく差し迫った哀願に、ジョーは落ち着きを失った。そしてケイトリンを引き寄せて抱きあげ、もっと彼女の唇へ、その奥へ近づきやすいようにした。指に触れるケイトリンの肌はとてもやわらかく、温かく、気をそそられ、彼はくらくらした。
 それはケイトリンも同じだった。
 情熱。
 欲望。まさかたった一度のキスがそんなものを呼び起こすとは。ジョーは強さと飢えでケイトリンをつつみこんだ。これこそ彼女が求めていたものだった。これこそが。そして、もっと先までも。
 ジョーはケイトリンの首をなでおろし、脈を打っているところを見つけた。こらえきれず、頭を下げて唇を這わせる。彼女はすばらしい味わいだった。甘く、とろけるようで、味わわずにはいられない。ジョーは唇をケイトリンの唇に戻し、体にぴったりしたシルクのブラウスに手をすべらせながら、彼女のあえぎをのみこんだ。彼はケイトリンの胸のふくらみをつつみ、つんととがった胸の頂を親指でもてあそんだ。彼女は息をのみ、ジョーの腕の中で弓なりになった。
 ジョーはケイトリンの目を見なくてはならなかった。彼女が自分の半分でも感じているのかどうか確かめなくては。ケイトリンを見ようと顔を上げたとき、ジョーは息を切らしていた。突然温かい唇が離れ、ケイトリンはジョーの髪をつかんで抗議し、再び彼の唇をとらえた。
 ジョーは彼女の気持ちがわかった。彼もキスをやめられないかもしれないと不安だったからだ。そしてケイトリンの目の中に、自分とまったく同じ、曇った欲望を見た。彼女はジョーに熱く飢えたように唇を開き、オフィスは二人の喜びの声でいっぱいになった……。そのとき、ドアが開く音がした。
 ケイトリンはジョーの腕の中でびくっとした。ジョーは彼女を抱いたまま頭を上げ、相手が誰であれ、くってかかろうとした。
 けれども、その相手はすでに姿を消していた。
 ジョーは思いきってケイトリンの目をのぞきこんだ。後悔と、彼が受けても仕方のない非難を覚悟していたが、そんなものはなかった。
 まだ両腕をジョーの首にまわしたまま、ケイトリンはほほえんだ。まばゆい、生き生きしたほほえみに、彼の心はおかしくなり、喉が締めつけられた。
 なにが起きているかは、立派に説明がつくさ――狂気だ。この手に負えない、なにをしでかすかわからない、腹のたつ女性を腕に抱いているのは、狂気としか説明がつかない。彼女にキスをするうち、二人とも正気をなくすとは。
「たぶん」ケイトリンは穏やかに言いながら、ジョーの髪を指ですいた。その軽やかな感触に、彼は満足の声をあげたくなった。「あなたはもうこんなことはしたくないでしょう」
「ケイトリン」もう無理だ。そもそもするべきではなかった。ゆっくりと、いくらかの後悔の念を持って、ジョーは手を伸ばして自分の首からケイトリンの腕をはずした。
「したくないようね」ケイトリンはそれでも楽しそうに言い、一歩下がった。すばらしい濃い茶色の瞳をジョーはのぞきこむことができた。その目は悲しみに満ちていた。ジョーは胸の中で自分にありとあらゆる罵声を浴びせ、ケイトリンに手を伸ばしたが、彼女は身をよじってあとずさった。「いやよ」そしてジョーの椅子のまわりをまわって、椅子を盾代わりにした。「同情で抱かれるのはごめんだわ。わかった? あなたは私にキスをして、後悔している。そこまでにしておきましょう」
「君に同情はしない」ジョーはうなるように言った。「癪にさわるから、同情なんかできるものか」
「またおほめの言葉ね」ケイトリンは胸に手を押しあて、まばたきをした。「そのへんでやめてちょうだい――私が調子にのるから」
「ここは仕事場なんだ」ジョーは慎重に言った。「僕は仕事と楽しみは混同しない」

*この続きは製品版でお楽しみください。

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