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解説
オリヴィアをひと目見た瞬間から湧き上がった猛々しい欲望に、アーロンは必死で抵抗していた。彼女は天使だ。いくら天界から追放され、堕天使になったとしても、“怒り”の魔物を内に宿す自分が清らかな彼女を汚すことは許されない。それに、仲間の命を救うためには、オリヴィアを天界に追い返さなければならないのだ――どれほどそばにいたいと願っても。そのころ、アーロンを慕う幼い悪魔レギオンはオリヴィアに嫉妬するあまり、人間になることと引き換えに魔王と恐ろしい契約を結んでしまっていた。愛する者を天秤にかけられたアーロンの決断は?!
抄録
アーロンは一瞬で理解できた気がした。レギオンは地獄を表し、オリヴィアは天国を表す。天国のほうは知っていたが、地獄とは……だが魔物は故郷が恋しいのだ。両方の故郷が。オリヴィアが言っていたとおり、高位の魔物は空から堕ちる前は天使だった。だから天が第一の故郷であり、堕とされた地獄が第二の故郷になる。ただパンドラの箱を知るまでは魔物は故郷だとは思っていなかった。
天国と地獄か。今までそのつながりに気づかなかった。オリヴィアとレギオン。彼と魔物のように、二人はコインの表と裏だ。
レギオンといえば……。「レギオンはどこだ?」アーロンは部屋を見まわした。
「ウィリアムが連れ出してくれたけれど、いつまで引き留めておけるかわからないわ」オリヴィアはアーロンの胸に指を這わせた。「脈拍が回復している。強くなったわ」
オリヴィアが触れたところが熱くなった。
アーロンは少し離れた部屋の会話に聞き耳を立てた。サビンたち一行が“語ってはならぬ者”の神殿から戻ってきている。ほとんどが負傷したが、回復しつつある。完全によくなったら〈アサイラム〉を襲い、そこにいるハンターを一掃するつもりでいる。
誰もこちらに様子をうかがいに来ないし、今は何もすることがない。オリヴィアをのぞいては。
「きみが言ったとおり、おれはまだ裸だ」気がつくとアーロンはそう言っていた。「これから俗世の喜びを楽しもうじゃないか」
オリヴィアはぽかんと口を開けたが、すぐに閉じた。そしてまた開けた。オリヴィアが彼の意図を読み取って行動に移るのを待つのがもどかしく、アーロンは彼女のうなじをつかんで自分の上へと引き寄せた。オリヴィアの胸のふくらみが固い胸板にぶつかった。
そうだ、オリヴィアを自分のものにしよう。このふくらみも。甘い場所は今この瞬間も彼を求めてうるんでいるにちがいない。
「い、いったい何をしているの?」苦しげな問いは彼の体と魂を温めた。どの言葉にもあこがれがにじみ出ていたからだ。
「きみを自分のものにする」ようやくこのときが来た。
アーロンは顔を上げ、唇を重ねた。オリヴィアは一瞬たりとも抵抗しなかった。唇を開き、舌で彼を迎え入れた。
震える手のひらで肌に触れられ、アーロンの胸の鼓動が速まった。オリヴィアの肌は温かいというより熱く、彼を燃え立たせる。シルクの髪が肌をくすぐる。
空いている手でオリヴィアのヒップをつかみ、ぐっと引き寄せる。体がぴったりと合わさり、オリヴィアの脚は無意識のうちに開いて彼を包みこんだ。アーロンはうめいた。そうだ、それでいい……。
そうだ! 魔物も声を揃えた。
「だめよ」オリヴィアはそう言って体を引き離した。そのうえベッドから出て震える脚で立った。
アーロンも魔物も吠えたくなった。アーロンは両肘で体を支え、オリヴィアを見つめた。落ち着け。「きみもおれを求めてる」今この瞬間も女らしい興奮の香りを感じ取れるような気がする。
「そうよ。でも情熱をかき立てられたあげく、途中で放り出されるのはいやなの」オリヴィアがローブをつかんだので、裾が持ちあがって美しいふくらはぎがちらりと見えた。アーロンはあのふくらはぎを舐めるつもりだった。
「オリヴィア、おれは――」
「だめ」オリヴィアはそう繰り返してまた離れた。ドレッサーのところに行くまでに二度自分の足につまずいた。彼女はドレッサーの上に肘をついて両手で頭を抱えた。「もう耐えられないわ」
まさか……泣いてるのか?
アーロンはふいに苦しくなった喉のかたまりをのみくだし、立ちあがった。泣くのはやめてくれ。彼は全裸のままで、高まりが誇らしげに揺れている。「きみがほしい。もう二度と放り出さない。誓ってもいい」
「もうやめて!」
アーロンはまばたきした。言葉が届いていないのだろうか? すべてをだいなしにしたのだろうか? 「それなら黙らせてくれ」彼はそうとしか言えなかった。頼むから唇で封じてほしい。
「あなたじゃないわ。例の声よ。ローブを引きあげて、下に何も着ていないことをあなたに見せろと言われたの」
着ていないのか? アーロンは唇を舐めて近づいた。それを知ったからにはハンターの爆弾をもってしても彼を止められない。「自分で確かめたい」
アーロンが震える手を腰に置くとオリヴィアは息をのんだ。オリヴィアは頭を上げて体をひねり、彼を見上げた。うるんだその目を見てアーロンは胸が苦しくなった。
「何を……何をするつもり?」
「確かめるんだ」まず胸を包みこみ、先端を親指で愛撫すると、オリヴィアは身を震わせた。アーロンはそのすばらしい体から手を離さず、愛撫を続けながら膝をついた。「きみは喜びを知りたいと言った。だからおれが教えるんだ」
「途中で放り出すつもりならやめて。この数日で、もうじゅうぶん苦しんだわ。だから――」
「放り出さない。何があってもやめないつもりだ。何があっても」
アーロンはゆっくりとローブの裾を上げた。脚に鳥肌が立つのが見えたが、オリヴィアは一度も抵抗しなかった。はちみつとバニラが混じり合ったような色の、引き締まったなめらかな脚。腰があらわになって下着をつけていないのがわかると、それに応えるように彼の高まりが動いた。美しい。彼の翼までが背中の切れ目から顔をのぞかせた。
おれのものだ。
彼はオリヴィアのローブをウエストまでたくしあげ、ドレッサーに裾を押しこんで下半身をあらわにした。手のひらでそっと腿を撫でる。オリヴィアがまたあえいだ。アーロンは指と指の間にキスした。
「もっとほしい?」彼はきいた。
「ええ」ほしい。
*この続きは製品版でお楽しみください。
天国と地獄か。今までそのつながりに気づかなかった。オリヴィアとレギオン。彼と魔物のように、二人はコインの表と裏だ。
レギオンといえば……。「レギオンはどこだ?」アーロンは部屋を見まわした。
「ウィリアムが連れ出してくれたけれど、いつまで引き留めておけるかわからないわ」オリヴィアはアーロンの胸に指を這わせた。「脈拍が回復している。強くなったわ」
オリヴィアが触れたところが熱くなった。
アーロンは少し離れた部屋の会話に聞き耳を立てた。サビンたち一行が“語ってはならぬ者”の神殿から戻ってきている。ほとんどが負傷したが、回復しつつある。完全によくなったら〈アサイラム〉を襲い、そこにいるハンターを一掃するつもりでいる。
誰もこちらに様子をうかがいに来ないし、今は何もすることがない。オリヴィアをのぞいては。
「きみが言ったとおり、おれはまだ裸だ」気がつくとアーロンはそう言っていた。「これから俗世の喜びを楽しもうじゃないか」
オリヴィアはぽかんと口を開けたが、すぐに閉じた。そしてまた開けた。オリヴィアが彼の意図を読み取って行動に移るのを待つのがもどかしく、アーロンは彼女のうなじをつかんで自分の上へと引き寄せた。オリヴィアの胸のふくらみが固い胸板にぶつかった。
そうだ、オリヴィアを自分のものにしよう。このふくらみも。甘い場所は今この瞬間も彼を求めてうるんでいるにちがいない。
「い、いったい何をしているの?」苦しげな問いは彼の体と魂を温めた。どの言葉にもあこがれがにじみ出ていたからだ。
「きみを自分のものにする」ようやくこのときが来た。
アーロンは顔を上げ、唇を重ねた。オリヴィアは一瞬たりとも抵抗しなかった。唇を開き、舌で彼を迎え入れた。
震える手のひらで肌に触れられ、アーロンの胸の鼓動が速まった。オリヴィアの肌は温かいというより熱く、彼を燃え立たせる。シルクの髪が肌をくすぐる。
空いている手でオリヴィアのヒップをつかみ、ぐっと引き寄せる。体がぴったりと合わさり、オリヴィアの脚は無意識のうちに開いて彼を包みこんだ。アーロンはうめいた。そうだ、それでいい……。
そうだ! 魔物も声を揃えた。
「だめよ」オリヴィアはそう言って体を引き離した。そのうえベッドから出て震える脚で立った。
アーロンも魔物も吠えたくなった。アーロンは両肘で体を支え、オリヴィアを見つめた。落ち着け。「きみもおれを求めてる」今この瞬間も女らしい興奮の香りを感じ取れるような気がする。
「そうよ。でも情熱をかき立てられたあげく、途中で放り出されるのはいやなの」オリヴィアがローブをつかんだので、裾が持ちあがって美しいふくらはぎがちらりと見えた。アーロンはあのふくらはぎを舐めるつもりだった。
「オリヴィア、おれは――」
「だめ」オリヴィアはそう繰り返してまた離れた。ドレッサーのところに行くまでに二度自分の足につまずいた。彼女はドレッサーの上に肘をついて両手で頭を抱えた。「もう耐えられないわ」
まさか……泣いてるのか?
アーロンはふいに苦しくなった喉のかたまりをのみくだし、立ちあがった。泣くのはやめてくれ。彼は全裸のままで、高まりが誇らしげに揺れている。「きみがほしい。もう二度と放り出さない。誓ってもいい」
「もうやめて!」
アーロンはまばたきした。言葉が届いていないのだろうか? すべてをだいなしにしたのだろうか? 「それなら黙らせてくれ」彼はそうとしか言えなかった。頼むから唇で封じてほしい。
「あなたじゃないわ。例の声よ。ローブを引きあげて、下に何も着ていないことをあなたに見せろと言われたの」
着ていないのか? アーロンは唇を舐めて近づいた。それを知ったからにはハンターの爆弾をもってしても彼を止められない。「自分で確かめたい」
アーロンが震える手を腰に置くとオリヴィアは息をのんだ。オリヴィアは頭を上げて体をひねり、彼を見上げた。うるんだその目を見てアーロンは胸が苦しくなった。
「何を……何をするつもり?」
「確かめるんだ」まず胸を包みこみ、先端を親指で愛撫すると、オリヴィアは身を震わせた。アーロンはそのすばらしい体から手を離さず、愛撫を続けながら膝をついた。「きみは喜びを知りたいと言った。だからおれが教えるんだ」
「途中で放り出すつもりならやめて。この数日で、もうじゅうぶん苦しんだわ。だから――」
「放り出さない。何があってもやめないつもりだ。何があっても」
アーロンはゆっくりとローブの裾を上げた。脚に鳥肌が立つのが見えたが、オリヴィアは一度も抵抗しなかった。はちみつとバニラが混じり合ったような色の、引き締まったなめらかな脚。腰があらわになって下着をつけていないのがわかると、それに応えるように彼の高まりが動いた。美しい。彼の翼までが背中の切れ目から顔をのぞかせた。
おれのものだ。
彼はオリヴィアのローブをウエストまでたくしあげ、ドレッサーに裾を押しこんで下半身をあらわにした。手のひらでそっと腿を撫でる。オリヴィアがまたあえいだ。アーロンは指と指の間にキスした。
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