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二百万ドルの情事 スキャンダラスな姉妹 I

二百万ドルの情事 スキャンダラスな姉妹 I


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・ロマンススキャンダラスな姉妹
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader”スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★★★4
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著者プロフィール

 メラニー・ミルバーン(Melanie Milburne)
 シドニー郊外で生まれ、現在はタスマニアに住む。十七歳のときに初めてハーレクインの小説を読み、生涯ロマンス小説を読み続けること、そして、背が高く日焼けしたハンサムな男性と結婚することを決心した。毎日をもっとロマンティックにする秘訣は、ロマンティックな男性と結婚することだと語る。二度目のデートで結婚を決めた外科医の夫との間に二人の息子がいる。

解説

 ジゼルはある日、自分の店に現れた男性を見て息が止まりそうになった。エミリオ! 2年前、二人が結婚式を控えた直前、ジゼルとおぼしき女性のあらわなセックス映像が世間に出まわり、スキャンダルを嫌った彼は一方的に私を捨てたのだ。もう顔も見たくないのに、いったいなんの用なのだろう? どうにかその場では追い払ったものの、翌朝、店の立ち退きを迫られ、ジゼルはその黒幕がエミリオだと知る。思わず彼のもとに押しかけ、怒りをぶつけたジゼルに彼は静かに告げた。イタリアで1カ月、一緒に過ごしてくれれば100万ドルを払おう、と。わけがわからないながらも、せめて彼を困らせたくてジゼルは同意した。「いいわ。ただし報酬は200万ドルよ」

 ■いつも情熱的でセクシーなストーリーを届けてくれるメラニー・ミルバーンの2部作のミニシリーズ1作目です。存在も知らなかった双子の姉妹それぞれの波乱に満ちたラブストーリーです。

抄録

 エミリオはマグカップにミルクをつぎ、バーコーナーの近くにある電子レンジに入れた。「事業とはストレスがたまるものだ。たとえうまくいっている場合でもね。経験があるからわかる。僕だって何度となく眠れない夜を過ごした」
「だったら、きっとたくさんの女性がいたんでしょうね。帳簿から気をそらすために」
「君が思っているほどではない」
「そう。じゃあ、念のために言っておくけど、私はあなたに群がるお金めあての女性とは違うわよ。安っぽい娼婦みたいに脚を開くつもりはないから」
「昔はあっさり開いてくれたと思うがね。それに君には二百万ドルも払うんだよ、カーラ。安い女じゃないのは間違いない」
 ジゼルは手を上げ、エミリオをたたこうとしたが、鋼鉄の手錠のような指に細い手首をがっちりつかまれた。
「つまらないことを考えるな。ろくな結果にならないぞ」
 ジゼルは必死に抵抗した。しかし、それは子猫が豹を撃退しようとするのと同じだった。
「どんな結果になるっていうの? すぐに私をたたき返すとか? それがタフで荒っぽいイタリア男のやり方なのかしら?」
 エミリオは顔をこわばらせた。「君には指一本触れない。よくわかっているはずだ」
「まさに今、五本の指を私にかけているけど」
「ああ。君が強情な子供のようなふるまいをやめない限り、ずっとこのままだ」
「あなたなんか大嫌い」ジゼルは憤然と吐き捨てた。
「それはもう聞いた」
「本気で言っているのよ」
「そうだろうな」
「死んで地獄に落ちればいいのに」
「それもわかっている。だが、ここでののしり合ったところで問題は解決しない」
 距離が近すぎる、とジゼルは思った。エミリオの体の熱が伝わってくるし、吐息からブランデーの香りがするのもわかる。筋肉質の固い胸板が迫ってくると、胸の先が痛いほど硬くなり、ジゼルはまつげを伏せてエミリオの唇をじっと見つめた。かつてはこの唇に数えきれないほど何度もキスされた。彼のキスは激しいけれどもやさしく、奪うと同時になにかを与えてくれた。「あなたなんか大嫌いよ」ジゼルは繰り返したが、エミリオに向かって言っているのか、自分自身に言い聞かせているのかはよくわからなかった。
 怒りが必要だ。この激しい感情が消えてしまえば、私は無事ではいられない。今の私に唯一残されたもの、身を守る鎧になってくれるものはそれだけなのだから。
 エミリオは大きな手でジゼルの顔を包みこみ、こけた頬を親指でなぞった。催眠術をかけるようなリズムで指が行ったり来たりすると、ジゼルはなにも考えられなくなった。「闘うのをやめろ、ジゼル。僕たちはやり直せるかもしれないんだ。試してもみないうちから、あきらめないでくれ」
「なにをしても取り返しがつかないこともあるわ。もう手遅れなのよ。時間がたちすぎてしまったの」
「本気でそう思っているのか?」
 わからなかった。まるで現在進行形のようにこうしてぴったり体を寄せ合っていると、なにを信じればいいのか見当もつかない。エミリオの一部が硬くなっているのを感じる。ジゼルの体もひそかに反応していた。体の芯がなめらかにうるおっていくにつれ、こういうところは昔と少しも変わらない、やっぱり彼に反応せずにはいられないのだと思い知らされた。どんなに彼を憎んでいても関係なかった。体は独自の欲求を持ち、その欲求があらゆる理性的な思考をのみこんでいた。
「あなたがなぜこんなことをするのかはわかっているわ。理由はたった一つよ。つぐないをする姿勢を見せないと、マスコミや仕事仲間になんと思われるか心配なのよね」ジゼルは傲然とエミリオを見つめた。「全部見せかけなのよ。一カ月間の仲直りであなたは私への義務を果たそうとしているけど、結局すべては無駄に終わる。だって、私は絶対にあなたのもとには戻らないもの。いくらお金を積んだって、私の心は動かないわよ」
 エミリオは怒りと敵意に満ちた険しい表情で、手荒くジゼルを引き寄せた。「だったら、今のうちに払う金に見合うだけのものを確保したほうがいいな」そして彼女の唇に激しく唇を押しつけた。
 やさしさのかけらもない、焼けつくようなキスに、ジゼルの心の堰がついに決壊した。胸にあふれる怒りのすべてをこめて、彼女はキスを返した。エミリオの舌が中に入りたがっているのを感じると、ためらうことなく受け入れた。
 そうしてほしかったから。
 二人がともに欲望で息を切らすまでぶつかりたかった。この男性を味わい、いつも全身が震えるような喜びを与えてくれた男らしさを満喫したい。
 エミリオを傷つけ、捨てたものの価値を思い知らせたくて、ジゼルは貴重な獲物を捕らえた雌虎のように彼の唇を噛んだまま離さなかった。
 雄虎がつがいの相手を服従させようとするように、エミリオも噛んできた。血の味がしたが、どちらの血かはわからない。姿勢を変えたエミリオは両手でジゼルの頭をとらえ、さらにキスを深めた。

 *この続きは製品版でお楽しみください。

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