夏川まどか特集

見出し
王の獲物は無垢な花嫁
[著]夏川まどか [イラスト]サマミヤアカザ
白い鹿を射止めた者を、次の王とする─古いしきたりが少女を波乱の渦に巻き込む!王位を賭けた恋と陰謀のサスペンスストーリー!
 ――怖い! やめて!
 オルガは声も出せず、心の中で叫んだ。
 心臓が早鐘のように打ち、息が短く浅くなって、呼吸さえままならない。目を閉じることもできず、迫ってくる緑色の瞳を、魅入られたように見つめるばかりだ。
 頬を撫でた手が、首すじをなぞり、さらにその下へと移っていく。
――本文より抜粋


先生のことを教えてください。
ふだんは電子書籍がメインで、ティーンズラブやボーイズラブ(別ペンネーム)など、おもに女性向けの小説をいろいろ書いています。読むのはミステリやホラーなどが多く、最近のマイブームは海外ドラマ。ストレス解消は寝ること(笑)。



小説を書き始めたきっかけはなんですか?
おもしろい作品を読むたびに、自分もこんな物語を書いてみたい! と思い、見よう見まねで書くようになっていました。小学校低学年のときに、クラスで創作絵本コンテストのような企画があったりして、子供のころから何かを書く環境に恵まれていたと思います。



先生の好きな作家や作品を教えてください。
イギリスの児童歴史小説家、ローズマリ・サトクリフの作品が好きです。「第九軍団のワシ」など。また、小説ではなく実話エッセイですが、「ダンナ様はFBI」(著:田中ミエ)もお勧め。何もかも過剰なダンナ様が引き起こす愛と笑いのエピソードが、まるでコミカルなロマンス小説のようです。



好きなヒーローやヒロインのイメージはありますか?
男女問わず、芯が強く、自分で考えて行動するタイプが好みかも。変人だけどじつはやさしくて誠実、というヒーローもけっこうツボです。でも自分で書こうとすると、ただの「不思議ちゃん」や「不思議くん」になってしまいがち……。



作品を書く上で特に気をつけていること、こだわりは何ですか?
各エピソードやHシーンにも起承転結をとりいれ、つぎつぎに新しい展開をかぶせていって、なるべくだらだらしないように心がけています。急展開すぎると言われることもあるので、加減が難しいですね。どきどきしながら読み進めていただけるといいのですが。



今回の夏川先生の作品のアピールポイントをお願いします!
ヒーローとヒロインが、互いのためにどう行動するか……というあたりでしょうか。ときに空回りしてしまったり、コメディになってしまったりしているところも含め(笑)。2人のバカップル……もとい、熱愛ぶりを堪能していただければうれしいです。



読者の皆さんにメッセージをお願いします。
初めて書かせていただいた乙女ノベルなので、いろいろドキドキしていますが、ぜひ読んでみてください。ヒロインとともに、恋と冒険をお楽しみいただけますように! ご意見・ご感想もお待ちしております!


見出し
公爵様の読書係〜手探りの愛撫〜
[著]白石まと [イラスト]旭炬
一時的に視力を失った公爵、ギルバートの読書係を務めることになったフィアナ。毅然としていながら優しい彼に惹かれていくのだが…
 彼の膝の上に倒れるようにして乗ってしまった。腕が目のところに当たったりしたらと思うと、身が竦んでしまう。
「傍に、いるんだろう? 離れるな。君がいないと、……暗闇が襲ってくる」
「ギルバート様……」
 様子がおかしい。本当におかしい。それこそ、すでに悪夢に取りつかれてしまっているような感じだ。
――本文より抜粋

薔薇の罠〜囚われの乙女と銀の伯爵〜
[著]小出みき [イラスト]すがはらりゅう
夜は盗賊、昼は亡命貴族の令嬢として暮らすシャルロットは、鋭い目をした銀髪の伯爵ゲオルクに正体を見破られてしまう。
 いきなりのキスにわたしは驚き、思わず伯爵さまを睨んでしまった。
「キスは初めてみたいな反応をするね」
「初めて…ですもの」
 わたしは言ったが、伯爵さまは取り合ってくださらなかった。
「頬を染めて、微笑むのが普通じゃないのか? その反応はちょっと傷つくなあ。自分で言うのはどうかと思うが、わたしは女性たちに少なからずの人気がある。わたしが頬に口づけしようものなら、赤ん坊から老女まで、女性たちは一人残らず嬉しそうな様子を見せるものだ」
――本文より抜粋

氷の伯爵〜無垢なる乙女は愛に惑う〜
[著]見月ゆりこ [イラスト]U子王子
“氷の伯爵”と呼ばれるダレンヴィル卿の花嫁の条件は《歯が丈夫で腰が大きいこと》孤児のタリーは思いがけない求婚にとまどうが…
「私は見た目よりもずっと強いです。健康には自信があります」
「だが、式がすめば微妙な状態になるかもしれない。多くの女性は気分が悪くなるものだ」
「今こんなに健康でも? 結婚式くらいで気分が悪くなったりは……」
タリーは伯爵が何を言おうとしているかに気づいて、急に青ざめた。
(もしかして初夜のことかしら? とても辛くて血が流れるという……)
――本文より抜粋

監禁城〜冷たく甘い秘密のキス〜
『監禁城〜冷たく甘い秘密のキス〜』
伝家の宝石を盗んだ咎で、孤児アナベルは古城に監禁されてしまう。本当は無実で処女なのに、美しい伯爵は信じてくれず…。

暁の恋歌〜花嫁は聖夜に奏でられる〜
『暁の恋歌〜花嫁は聖夜に奏でられる〜』
寂れかけた旅籠〈泉の騎士〉亭の一人娘グレースは美貌の吟遊詩人アランと激しい恋に落ちる。蕩けるような一夜を過ごした翌朝…

月の王と神の宝石〜シークの略奪愛〜
『月の王と神の宝石〜シークの略奪愛〜』
アラビアの小国で身代金を目的に誘拐され、若き国王シーク・ラフィークに救われたベル。けれど、なぜか彼はベルを宮殿に軟禁し…

黒の王子と身代わりプリンセス〜戴冠式は蜜に濡れて〜
『黒の王子と身代わりプリンセス〜戴冠式は蜜に濡れて〜』
王太子ランドルフの代わりに突然、エルリアの女王として即位することを迫られたドロシー。重責に怯える彼女に悲運の王子は…

(C)夏川まどか、サマミヤアカザ/ヴァニラ文庫
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