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小学生が子供を産むという、大変重くショッキングなテーマの漫画です。イマドキだけれども性の何たるかを知っているどころか初恋もまだの小学生が幼馴染の同級生男子と子供の時のノリのままに遊んでいて…妊娠。
けれど作品に漂う空気は、重くはありません。だからといって子供が出産することを軽く扱っている訳でもありません。よからぬ想像をしたなら裏切られます。
難しいテーマの扱い加減がとても良い塩梅で、現実味があるのか無いのかヘタしたら物語に入り込め無さそうな危うさをギリギリで保ちつつ、引き込んでくれます。
望まぬ妊娠をしても小学生なので現実感がわかず、悲観せず、親にも先生にも言わず、ただ純粋に赤ちゃんがお腹にいる、守らなきゃと日々を暮らします。具体的に「どう産む」「その後どうなる」等深く考えもしない。
このあたりの小学生の単純で短絡的な思考には共感がなかなかできません。けれどなぜ、親や先生に言えずに出産に至るのか。その背景が丁寧に描かれています。
小学生女子同士の脆い友情や学級崩壊、身近な大人が繰り広げる残酷なエピソードが織り交ぜてあり、このあたりの現実でもありそうなことを読んでいるうちに知らず知らずに、主人公と心情が同調されます。
そして心情は言葉での説明に頼っていないのがこの漫画の凄みです。しっかりと話の流れと表情と間で表現されています。そしてやはり出産はどうなるのかが作品の最大の楽しみとして保ち進んでくれるので、安心して読み続けられます。
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