邂逅(かいこう)の森』のレビュー

トータル評価 ★★★★★ 5(2)

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★★★★★ 5

パルパルさん
2011-07-09
当時の東北訛りが読み進むうちにすんなりと耳に入ってきて、マタギという山を畏れ敬う神聖な仕事が、主人公が熊と対峙する姿を通じて伝わってきました。朴訥で誠実な主人公が妻を迎えに行き再開を果たすくだりは何度読み返しても泣けます。素晴らしい作品です。

★★★★★ 5

昆布さん
2018-02-07
山を追われたマタギが放浪の末、又、山に帰る話。 南会津の山中でマタギと言葉を交わしたことがある。 彼らは山に登って下りるだけの我々が理解できず、 当時は我々も山に生きる人々の生活を窺い知る術がなかった。 頂を目指す山ではなく、人の生きる山を垣間見せてくれる連作集と言うのが9章までの感想。 ところが最終章に至り、話は思わぬ方向に・・・ 目を覆いたくなるような壮絶な展開にもかかわらず ラストシーンで主人公の帰りを待つ村の佇まいが静謐な読後感を与える。 それにしても「山の神」とは、はたして何だったのだろうか。