【限定おまけ付き】 緋を纏う黄金竜』のレビュー

トータル評価 ★★★☆☆ 3(1)

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★★★☆☆ 3

AnnaRoseさん
2016-05-12
「黄金竜」の2冊目です。元国王の無敵の団長様とかなり年下のかわいい他国から出稼ぎに来ている王子様のお話の続きです。無礼講で身分なんか関係ないという雰囲気での団体ですが、やはりそれなりに身分にとらわれている人々がいて、いろいろ嫌がらせがあるというのが発端です。どんどんエスカレートしていって、主人公の少年は王子様ですから当事者ではありませんが、巻き込まれて重傷を負うというところまで発展します。実はこの問題と粗筋にある団長様の隠し子疑惑が実は関連があり、これは他国を巻き込んだ権力争いに根差しているという事で、また戦闘になります。前作と同じような調子なのですが、今回の作品はどうもまとまりが悪いような気がします。個性的な騎士団員の方々、かなりいい加減な団長様と大変純朴な王子様の関係、エスカレートしていく身分の違いによる嫌がらせ、元国王の隠し子疑惑とそれにより発生する王室のごたごた、国内の反乱分子と他国の干渉、戦闘、前作ではずっと眠っていたファンタジー要素であるウサギの活躍(今回も眠っています)と盛りだくさんにし過ぎ、その結果散漫なお話になったように感じられました。前作もてんこ盛りでしたがそれなりにまとまっていましたし、「月狼」も同様です。その反面「月蝶」は各要素がそれぞれ別の方向を向いたまま、収束することなく終わりました。作品にムラがあるようです。