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勘十郎まかり通る
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できたての、お江戸で、どえらい漢が大活躍!
十文字鑓は家康公下賜。
大目付の父から勘当され、日本橋の米屋に居候しつつ萬揉め事相談で糧を得る!
豊臣秀頼の遺児が頭目の野盗を報ずる読売を手に……。
「居眠り同心 影御用」の早見俊、新シリーズ第1弾!
向坂勘十郎は群がる男たちを睨んだ。空色の小袖、草色の野袴、右手には十文字鑓を肩に担いでいる。六尺近い長身、豊かな髪を茶筅に結い、浅黒く日焼けしているが、鼻筋が通った男前だ。肩で風を切り、威風堂々、大股で歩く様は戦国の世の武芸者のようでもあった。寛永十二年、大坂落城から二十年、江戸の町には未だ戦国の気風が漂い、町のあちこちで争い事が絶えない。
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
十文字鑓は家康公下賜。
大目付の父から勘当され、日本橋の米屋に居候しつつ萬揉め事相談で糧を得る!
豊臣秀頼の遺児が頭目の野盗を報ずる読売を手に……。
「居眠り同心 影御用」の早見俊、新シリーズ第1弾!
向坂勘十郎は群がる男たちを睨んだ。空色の小袖、草色の野袴、右手には十文字鑓を肩に担いでいる。六尺近い長身、豊かな髪を茶筅に結い、浅黒く日焼けしているが、鼻筋が通った男前だ。肩で風を切り、威風堂々、大股で歩く様は戦国の世の武芸者のようでもあった。寛永十二年、大坂落城から二十年、江戸の町には未だ戦国の気風が漂い、町のあちこちで争い事が絶えない。
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
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