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赤い名月
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十六歳の鶴吉は、江戸の花川戸にある高級料理店「木村屋」に奉公している。冬のある子の刻のこと、まだ女を知らない鶴吉は、下女たちの寝る部屋の匂いに昂奮しながら厠に向かっていた。すると、裾がまくりあがって白い尻を露わにした女が床に転がっているではないか。暗闇のなか、うっすらと覗かせる女の股間に吸い寄せられた鶴吉は、いつしか夢中で舐め回していた。しばらくすると女は起き上がり、自らの蜜壺に鶴吉の亀頭を導いた。時は流れ……五年後。あのときの白い尻にもういちど会いたいと願う鶴吉は、町で出会った掏りの女から、有力な情報を得るのだが……。
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