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KISSと革命

KISSと革命


発行: ぶんか社
レーベル: ぶんか社BLノベル シリーズ: KISSと革命
価格:800pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
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解説

 妻の死後、彼女の連れ子であった佳順(けいじゅん)(16才)のために、恋人も作らず、身を粉にして働いてきた旭(あきら)(26才)。彼は今、脅迫されていた……。あることがきっかけで、XXXを強要されているのだ! 童顔でハンサム、年相応に見えない外見はそりゃあ魅力的で、おまけに人気ヘアスタイリストとくれば、狙われちゃうのは当たり前♪ しかも、身体ばかりか心まで奪われそう。だけどそれを知ってしまった佳順が、ついに旭への気持ちを告白! 『寝てる時にキス……ってまさか、いつ……!』
※こちらの作品にはイラストが収録されていません。

抄録

『何を考えてるんだか…俺は』
 自分の発想に自分で照れながらも、佳順の視線は旭の口元に移っていった。豊かな膨らみを持つ、やわらかそうな唇…。
「……。」
 佳順は葛藤した。いや、それはやはりマズイだろう。いくらなんでもそこに照準を合わせたら、俺はかなりヤバイよ。相手は親だよ?て、いうか男だって。佳順は心の中、一人で突っ込みを入れた。しかし無防備に眠っている旭に対して、何らかの欲求がこみ上げてきた事には、違いがなかった。
 ひとしきり悶々としていたが、それだけでは気持ちの中の靄は晴れる事はない。佳順は思いきって行動に移してみる。
『どうせ誰も見てないんだし…。旭だって気がつかないだろ。いいよな?』
 自分で自分を納得させながら、佳順は旭に顔を近づけていった。旭の寝息をすぐそばに感じながら、佳順はそのほんのりと実った果実のような唇に、キスをした。
 初めての感触だった。佳順が今まで触れてきた女のそれとは、まったく別の感触がした。なんだか感慨深いような気もした。これまで一番近くに居て、一番大事に思ってきた人間に、初めてこんな風に触れた事が、佳順には嬉しく思えた。
『旭…』
 佳順は軽く旭の上唇にキスをし、その内側をちょっと舌で触ってみた。
『う、柔らかい…』
 いたずらな子供のように、佳順の気持ちは盛り上がってきた。舌を使って優しく、旭の歯列を割る。佳順が旭の舌先に触れた時、旭はひく、と眉をひそめた。それでも目を覚ます様子はないので、佳順は調子に乗って愛撫を続けた。
『旭…。好きだ、どうしよう…』
 気持ちがここまで盛り上がると、歯止めが利かなかった。男にキスをしているのに、嫌悪感など微塵もない。かえって今まですっきりしないで心の中に固まっていた塊が、氷解していくようだった。
 佳順は大胆にも深く舌を絡めていった。しかしそこで突然、信じられない事が起こった。
 旭が佳順に応えてきたのだ。
『うっ!?…嘘だろ?』
 冗談ではなく、本当に旭の方も佳順の舌を求めてきた。目を覚ました様子はない。どうやら寝ボケているらしかった。相手が誰だかを認識しているとも思えない。もしかしたら、死んだ母親の事を夢に見ているのかもしれない―――。
 そういえば旭は佳順に気を使ってか、本当にそんな相手はいないのか、ともかく恋人らしき女の影は見当たらない。以前、旭に言った事があった。自分のことは気にしなくていいから、恋人でもなんでもつくればいい。でも旭は、そういう相手は縁がなければみつからない、自分は縁のある女とつきあえればそれでいいから、むやみに欲しがったりしないんだ―――、なんて言ってたな。佳順の母とは縁があったんだと思う、と言っていた。愛していた―――とも。
 佳順はなんだか急にせつなくなってきた。旭は母親の事を愛している。死んで五年経った今も、夢にみるぐらい母の事を想っているのだ。母はこんな男に愛されていながら、仕方がなかったとはいえ、なんで死んでしまったのだろう。
『旭…旭』
 佳順は思いを込めて、旭にくちづけた。濡れた音が、二人の唇の間から漏れる。
『旭…俺じゃだめなんだろうな…』
 旭は佳順と長い長いキスを交わした。佳順が舌を引けば、旭がそれを追ってくる。結局いつ終わるとも知れないほど、二人はお互いの舌を味わいつづけた。
 佳順は旭の顎、首筋に唇をあわせる。男の欲望はとっくに堅く、立ちあがっていた。
「んん…っ…ふ」
 旭が声をあげた為、佳順は突然我にかえった。
『は!俺、今何しようとしたか?』
 あわてて旭から身体を離す。手で口を抑え、息を詰めて旭の様子を伺い見る。しかし旭は深い眠りに落ちたままだ。佳順は股間のものが熱く昂ぶっていることを、改めて冷静に認識し始めた。
『最低…俺って…最低だ』
 性的な興味から、男親にキスして勃起するというのは気合の入った変態ぶりではないか。佳順は慌ててなんとかこの火照りを鎮めようと、自分の部屋へ戻った。
 佳順はベッドに身体を投げ出した。しばらくそうやって静かに寝転がっているうちに、昂ぶりは落ち着き、普段の状態に戻っていった。
『なんだよ…俺は。旭に惚れてたのかよ…』
 自分でも今まで気がつかなかった。たしかに旭のことは誰よりも大事だと思っていた。自分を育ててくれた男だ。尊敬もしているし、感謝してもしきれない。だからこそ――― 


*この続きは製品版でお楽しみください。

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