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和書>小説・ノンフィクション>ボーイズラブ小説>美少年

解説
淫乱な朱鷺が本当に求めているのは、やさしくて真面目な慎一郎だけ。だけど、きつく乳首を吸われたり、激しく貫かれるとたまらなくて、つかの間の寂しさを埋めてくれる雄に躯をゆるしちゃう。でも、それ以上しつこくされるのがイヤで邪険にしてたら、複数の男達に酷いHをされちゃって!? 慎一郎以外は本当は嫌なのにぃ……。心は純情・躯は淫乱・カイカンSexyラブ!
※こちらの作品にはイラストが収録されていません。
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抄録
心臓が止まるかと思った。
それほど、朱鷺(とき)の発言は慎一郎(しんいちろう)に衝撃を与えた。
「愛人になろうと思ってる」
聞き間違いか、それともそらみみか。朱鷺の紅い唇がそう動いたなんて、信じられなかった。
「マンションを買ってくれるって、それに給料が五十万で……」
朱鷺は、そんなふうに言って、名刺を差し出してきた。
おそらく日本で一番有名な…少なくとも五指に入る大会社の名前が記載されている名刺。肩書は会長になっているけれど、たぶんいまだって会社に君臨しているだろう男の名。経済界の重鎮として、その男は会社を越えたところでもすさまじい力を持っているはずだ。
男として、最も高いところにのぼり詰めたヤツの名前に、慎一郎は自分の身の卑小さにうなだれてしまいそうになった。
だからといって、朱鷺を任せる気にはなれない。朱鷺を手放したくない。
愛人だなんて、とんでもない。マンションや手当てで朱鷺を釣ろうとするなんて許せない。
「……慎一郎さんに迷惑をかけるわけにはいかないし……」
朱鷺のことばに、慎一郎は弾(はじ)かれたように立ち上がっていた。
迷惑だなどと思っていない。そんなふうに考えてはいない。
はじめは、確かに朱鷺を引き受けることに対していい気分だったわけではない。嫌っている一族から押しつけられた厄介なお荷物だと思っていた。けれどいまは……。
どうしてそれがわからない? 迷惑だなんて思っていないということが、朱鷺にはわかっていないというのか?
「……だって……その方がいいって……」
なにがいいと言うのか、朱鷺の言いたいことがまるでわからない。
突き上げる衝動のままに、慎一郎は朱鷺を抱き寄せていた。
「なにがいいって言うんだっ!」
怒鳴りつけてやったら、ビクンと肩をすくませた朱鷺。
「行きたいのか、行きたくないのかっ」
かすかに、朱鷺が首を横に振った……ような気がした。いや、気のせいじゃない。朱鷺は本当は行きたくないのだ。
そうに決まってる。愛人になどなりたくないに決まってる。
絶対に許さない。愛人になど差し出すつもりはない。
そんなことをするくらいなら……朱鷺を自分のものにする!
抱き上げて、慎一郎は朱鷺を自分の寝室に運んでいった。
「……し…慎一郎さん……っ?」
不安そうに瞳をまたたかせて慎一郎を見上げてきた朱鷺。なにも言わないまま、慎一郎は朱鷺をベッドに放り投げた。
「あ……あの……?」
体を強張(こわば)らせる朱鷺から、慎一郎は乱暴に衣服を剥(は)ぎ取った。
「え……ね、慎一郎さん……?」
「黙ってろっ!」
抗う仕種を見せる朱鷺を、慎一郎はシーツに押さえ込んだ。
「どこにも行くなっ!」
だれにも渡さない。どこにもやらない。
「おまえはここにいればいいんだっ!」
驚愕(きょうがく)に見開かれる朱鷺の目を見ていられなくて、慎一郎はすぐに唇を重ねた。
「ん、んんぅ……」
なにか言おうとしている朱鷺のことばを聞くのが怖くて、やわらかい舌を吸い上げる。
深いキスで、朱鷺を動けないようにしてしまいたかった。
「愛人だなんて、許さないからなっ!」
キスで、言いつける。
「……ん、……ぅぅ……」
朱鷺が甘い吐息をこぼすのさえ許せなくて、慎一郎は強く吸い上げた。
白い肌。華奢(きゃしゃ)な体のライン。
腕をガシッと掴んで、慎一郎は朱鷺の薄い胸に唇をつけた。
「……ぁ……」
軽く触れただけで、朱鷺はもうガクガク震えだしている。
感じやすい朱鷺。どのくらいたくさんの男に、この姿を晒してきたのかと思うと、胸の奥がカッと熱くなる。
苦しくて、慎一郎は朱鷺の胸を、チュウと吸い上げた。
「あぁぁ……」
あふれた声にも、胸が痛くなる。
この声を聞いたヤツは、いったいどのくらいいるというのか。
「だれにも触れさせるなっ」
もう手放さないから。一生、側に置く。閉じ込めておきたいくらいだ。
独占してやる!
「……慎一郎…さん……?」
うっすらまぶたを開いた朱鷺に、慎一郎はぶっきらぼうに告げた。
「ずっとここにいろ。いいなっ」
朱鷺の目から、ポロンと大粒の涙がこぼれる。
*この続きは製品版でお楽しみください。
それほど、朱鷺(とき)の発言は慎一郎(しんいちろう)に衝撃を与えた。
「愛人になろうと思ってる」
聞き間違いか、それともそらみみか。朱鷺の紅い唇がそう動いたなんて、信じられなかった。
「マンションを買ってくれるって、それに給料が五十万で……」
朱鷺は、そんなふうに言って、名刺を差し出してきた。
おそらく日本で一番有名な…少なくとも五指に入る大会社の名前が記載されている名刺。肩書は会長になっているけれど、たぶんいまだって会社に君臨しているだろう男の名。経済界の重鎮として、その男は会社を越えたところでもすさまじい力を持っているはずだ。
男として、最も高いところにのぼり詰めたヤツの名前に、慎一郎は自分の身の卑小さにうなだれてしまいそうになった。
だからといって、朱鷺を任せる気にはなれない。朱鷺を手放したくない。
愛人だなんて、とんでもない。マンションや手当てで朱鷺を釣ろうとするなんて許せない。
「……慎一郎さんに迷惑をかけるわけにはいかないし……」
朱鷺のことばに、慎一郎は弾(はじ)かれたように立ち上がっていた。
迷惑だなどと思っていない。そんなふうに考えてはいない。
はじめは、確かに朱鷺を引き受けることに対していい気分だったわけではない。嫌っている一族から押しつけられた厄介なお荷物だと思っていた。けれどいまは……。
どうしてそれがわからない? 迷惑だなんて思っていないということが、朱鷺にはわかっていないというのか?
「……だって……その方がいいって……」
なにがいいと言うのか、朱鷺の言いたいことがまるでわからない。
突き上げる衝動のままに、慎一郎は朱鷺を抱き寄せていた。
「なにがいいって言うんだっ!」
怒鳴りつけてやったら、ビクンと肩をすくませた朱鷺。
「行きたいのか、行きたくないのかっ」
かすかに、朱鷺が首を横に振った……ような気がした。いや、気のせいじゃない。朱鷺は本当は行きたくないのだ。
そうに決まってる。愛人になどなりたくないに決まってる。
絶対に許さない。愛人になど差し出すつもりはない。
そんなことをするくらいなら……朱鷺を自分のものにする!
抱き上げて、慎一郎は朱鷺を自分の寝室に運んでいった。
「……し…慎一郎さん……っ?」
不安そうに瞳をまたたかせて慎一郎を見上げてきた朱鷺。なにも言わないまま、慎一郎は朱鷺をベッドに放り投げた。
「あ……あの……?」
体を強張(こわば)らせる朱鷺から、慎一郎は乱暴に衣服を剥(は)ぎ取った。
「え……ね、慎一郎さん……?」
「黙ってろっ!」
抗う仕種を見せる朱鷺を、慎一郎はシーツに押さえ込んだ。
「どこにも行くなっ!」
だれにも渡さない。どこにもやらない。
「おまえはここにいればいいんだっ!」
驚愕(きょうがく)に見開かれる朱鷺の目を見ていられなくて、慎一郎はすぐに唇を重ねた。
「ん、んんぅ……」
なにか言おうとしている朱鷺のことばを聞くのが怖くて、やわらかい舌を吸い上げる。
深いキスで、朱鷺を動けないようにしてしまいたかった。
「愛人だなんて、許さないからなっ!」
キスで、言いつける。
「……ん、……ぅぅ……」
朱鷺が甘い吐息をこぼすのさえ許せなくて、慎一郎は強く吸い上げた。
白い肌。華奢(きゃしゃ)な体のライン。
腕をガシッと掴んで、慎一郎は朱鷺の薄い胸に唇をつけた。
「……ぁ……」
軽く触れただけで、朱鷺はもうガクガク震えだしている。
感じやすい朱鷺。どのくらいたくさんの男に、この姿を晒してきたのかと思うと、胸の奥がカッと熱くなる。
苦しくて、慎一郎は朱鷺の胸を、チュウと吸い上げた。
「あぁぁ……」
あふれた声にも、胸が痛くなる。
この声を聞いたヤツは、いったいどのくらいいるというのか。
「だれにも触れさせるなっ」
もう手放さないから。一生、側に置く。閉じ込めておきたいくらいだ。
独占してやる!
「……慎一郎…さん……?」
うっすらまぶたを開いた朱鷺に、慎一郎はぶっきらぼうに告げた。
「ずっとここにいろ。いいなっ」
朱鷺の目から、ポロンと大粒の涙がこぼれる。
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