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冷たい瞳のプリンス

冷たい瞳のプリンス

著: ふゆの仁子
発行: リブレ
レーベル: ビーボーイノベルズ シリーズ: 冷たい瞳のプリンス



著者プロフィール

 ふゆの 仁子(ふゆの じんこ)
 星座:天秤座・誕生日:10月10日・血液型:A型。

解説

 K大学付属病院で医者をしている進藤潤は、職場も仕事も同じ大堂高史を想い続けていた。だが、学生時代より天才と称えられ、その整った顔立ちから「冷たい瞳の皇太子」と異名を持つ大堂は、潤にとって遠い存在だった。そんなある日潤は盲腸で倒れる。何故か執刀医は大堂が受け持つことに……。お互いの胸の内を明かし、両想いだったことに気づく二人だったが、潤の不安は消えなかった――。同時収録「幸せになりたい」を含む、ふゆの仁子のハートエイクラブストーリー。
※こちらの作品にはイラストが収録されていません。

目次

冷たい瞳のプリンス
君がいることの意味
瞳の奥の真実
幸せになりたい

抄録

「進藤さん………」
 甘い吐息まじりに大堂は潤の名前を呼ぶ。
「愛しています……」
 唇で大堂は潤の顔を啄みながら、手はシャツのボタンにかかっていた。けれどもいつもの大堂らしくなく、なかなかそのボタンを外すことができなかった。
「……自分でやる」
 いろいろと大堂に文句があったはずの潤も、こうなっては今さらやめることなどできなかった。2か月振りに触れた大堂の唇が、抑えていた潤の欲望をすべて解放してしまった。身体中で大堂を求めているのがわかっていた。ここで焦らされては自分もつらい。だがそれ以上に、いつも潤を抱くときでさえ冷静さを欠かない大堂が、ボタンをうまく外せなくていらいらしている姿に、何かひどく心を動かされてしまった。それゆえ、普段でも言わないことを潤は言った。そして実行に移そうとした。
 潤は上半身を起こし、自分で服を脱ごうとしたが、大堂の手がそれを制した。そしてベルトを外し、シャツの下からそっと手を差し入れ、潤の身体に触れた。
「このままでいい……」

*この続きは製品版でお楽しみください。