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銀河番外地

銀河番外地


発行: オンライン出版
価格:530pt
形式:XMDF形式⇒詳細 
対応端末:パソコン ソニー“Reader”
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著者プロフィール

 高千穂 遙(たかちほ はるか)
 1951年11月7日、名古屋生。本名・竹川公訓(たけかわきみよし)。法政大学社会学部社会学科卒。大学在学中にアニメーションの企画・制作集団「スタジオぬえ」を設立。1977年、「クラッシャージョウ 連帯惑星ピザンの危機」で作家デビュー。1980年「ダーティペアの大冒険」で星雲賞(日本短篇部門)受賞。1986年「ダーティペアの大逆転」で星雲賞(日本長編部門)受賞。
 日本SF作家クラブに所属。

解説

 宇宙のモグリ運び屋“ビッグマウス(ホラ吹き)”サム。得意のレイガンを武器に、ボロ貨物船「マザーファッカー号」で厄介なブツを運びまわっている。因果な商売が災いしてか、はたまた本人の宿命なのか、行く先々でとんでもないトラブルにつきまとわれっぱなし。
 相棒はヨーガの達人アクラム・シャラーンと、色情狂の美女サロメ。宿敵はサムに女房を寝取られた恨みを持つ、星間警察のマティ中島。さて今回の騒動は?

目次

アンドロメダ・コネクション
トラピスト・エクスプレス
ドラグレース・カタストロフ

抄録

 「その通路を右にはいるのよ!」
 「わっ!」
 眠っているとばかり思っていたサロメが、だしぬけに毅然とした声でしゃべりだしたので、サムは仰天して、飛びあがった。
 「右よ、オップ! 右!」
 「どうしたんだ、サロメ? 唐突に……」
 「知ってる通路に出たの。こっちからなら道順がわかるわ」
 「ホ、ホントか?」
 「大丈夫よ。オップさえ、言うとおりにしてくれれば、間違いなくドッキングポートに着くわ」
 「オップ!」サムは怒鳴った。「サロメに従って操縦しろ!」
 オップは従った。そして、サロメのいうとおりになった。
 エアカーは、ほどなくドッキングポートに到着した。ドッキングポートはマニュアルで開放され、〈マザーファッカー〉のほかには宇宙船もなく、誰もいなかった。
 全員、〈マザーファッカー〉に搭乗した。サロメはブリッジの床に収納してあった予備シートに着いた。サムは主操縦席、オップはシートのない副操縦席、アクラム・シャラーンは航法席である。
 アクラム・シャラーンの手により点検を完了していた〈マザーファッカー〉は、実にスムースな発進を見せた。
 小惑星要塞から、離脱した。
 とたんに、逆管制映像がはいってきた。
 「サムっ! タングリアに着陸しろ!」
 スクリーンの中で包帯だらけのマティ中島は、そう喚いた。むろん、そんな命令に従うサムではない。
 「加速八十パーセント! ぶっちぎってやる!」
 〈マザーファッカー〉は貨物船とは思えない加速で、宇宙を疾駆した。ワープ可能域まで到達すれば、ISPOの戦闘宇宙艦なんぞ、あっという間に振り切れる。
 「ああっ、この加速……たまんないわ……」
 また、サロメがおかしくなった。
 「燃えるわ、あたし……。もう逃げたんでしょ。抱いて! 早く抱いて! おお、サム! 早く! 早く!」
 シー卜から立って、主操縦席までやってきた。
 「よっ、よせ! サロメ、まだワープがあるんだぞ! 今は猛加速中なんだぞ!」
 サムはあわてふためき、サロメを押し戻そうとした。
 「抱いて! お願い! 熱いの! サム! サム!……」
 「よせっ! バカっ!」
 「サムっ!」
 宇宙空間が真っ白になった。光が、〈マザーファッカー〉を眩く包んだ。
 小惑星要塞が爆発したのだ。
 プラズマ流が、渦を巻いて、〈マザーファッカー〉をなぶっていく。――それは、宇宙空間の嵐だ。〈マザーファッカー〉の構造材が、不気味なきしみ音を、一斉にたてた。(「アンドロメダ・コネクション」より)

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