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聖獣の塔

聖獣の塔


発行: オンライン出版
価格:530pt
形式:XMDF形式⇒詳細 
対応端末:パソコン ソニー“Reader”
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著者プロフィール

 高千穂 遙(たかちほ はるか)
 1951年11月7日、名古屋生。本名・竹川公訓(たけかわきみよし)。法政大学社会学部社会学科卒。大学在学中にアニメーションの企画・制作集団「スタジオぬえ」を設立。1977年、「クラッシャージョウ 連帯惑星ピザンの危機」で作家デビュー。1980年「ダーティペアの大冒険」で星雲賞(日本短篇部門)受賞。1986年「ダーティペアの大逆転」で星雲賞(日本長編部門)受賞。
 日本SF作家クラブに所属。

解説

 宇宙のモグリ運び屋“ビッグマウス(ホラ吹き)”サム。ワープ時に安定を失うと大爆発するという高圧溶液の輸送を引き受けたが、宇宙港着陸寸前に他のシャトルの爆発に巻き込まれ、積み荷を失ってしまう。
 途方にくれていたサムに、事故をおこしたシャトルの女操縦士リサから奇妙な話が持ち込まれた。賠償金を払う代わりに、「聖獣の塔」にある先史文明の金属像を盗み出して欲しいというのだ。

目次

ACT1 カーゴシップ・クラッシュ
ACT2 サンドストーム・パニック
ACT3 サムライスォード・ヒーロー
ACT4 プラネット・デストロイヤー

抄録

 「砂嵐が吹かないから、岩も砕かれないで残っているんだな」
 無数の岩塊の迫力に目を奪われ、スクリーンに見入っていたベムスが言った。
 「もとは、地上のあらかたが、こんな岩塊だらけだったというのか?」
 サムが訊いた。
 「そうは言わんが、似たようなもんだったろう」
 「人為的に砂嵐を上空へ追いやったのかな?」
 「可能性があるわ」
 リサが同意した。
 「もし、そうならそんなすごい技術を『聖獣の塔』を守るために使っていることになる」
 「そうね」
 「そんなとこに盗みにはいると思うと気が重い」
 「泣きごとは聞こえないわ」
 リサは冷ややかに応じた。
 サムはいじいじと背中を丸め、あてつけがましく操縦に専念した。
 正面にひときわ大型の岩塊があった。さしわたし、高さともに数十メートルはある。ここまで巨大になれば、ちょいとした岩山といっていい。
 サムは迂回路を捜した。右手に進めば、早く抜けられそうだった。
 レバーを動かした。
 そのときだった。
 唐突にアクラム・シャラーンが口を開いた。
 「後退しろ!」
 反射的にサムはレバーを手前に引いた。
 急加速で、サンド・クローラーはバックした
 たった今までサンド・クローラーがいた場所が爆発した。
 凄まじい音、光。そして巨大な掌ではたかれるようなショックがサンド・クローラーを襲った。
 「うあっ!」
 シートにだらしなく腰をひっかけていたベムスが、そこから振り落とされた。今度は素面(しらふ)なので、驚きも痛みも感じる。
 頭を抱えて、床の上で丸くなった。
 「ミサイルじゃ!」
 アクラム・シャラーンが言った。グロクロボ人は、スクリーンのスイッチを操作した。メインスクリーンに、二発目が映った。
 サムはレーザー砲のトリガーを握っていた。応戦はいつでもできた。
 照準スクリーンがミサイルを捕捉した。
 トリガーを引いた。
 ミサイルが空中で爆発した。
 「前へ出て!」
 アクラム・シャラーンが指示した。
 サムは従った。
 「右三十度。五百メートル先の岩塊の蔭じゃ」
 すでにアクラム・シャラーンは敵の位置を正確に捉えていた。
 レーザー砲で反撃に移った。
 だが、敵が岩蔭に潜んでいる限り、レーザー砲は役に立たない。せいぜい威嚇程度だ。
 敵がミサイルを斉射した。

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