マイリストに追加

和書>小説・ノンフィクションボーイズラブ小説外国人

傲慢な龍の遺言

傲慢な龍の遺言


発行: イースト・プレス
レーベル: アズ・ノベルズ シリーズ: 傲慢な龍
価格:850pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★★★6
◆レビューを書く

¥0サンプル
購入する


解説

 「気絶するまで、してほしい」
 大学生・三枝の恋人は、精悍な美貌をもつチャイナマフィア、王と喧嘩しつつもスイートな関係を続ける二人に突然、降ってきた王の結婚話。一族の長老がバツイチの愛娘を押しつけようという魂胆で……。思わず荒んだ気持ちになる王を灼熱の愛で癒す三枝。同じ頃、王の側近の小野や楊が次々と命を狙われだして、三枝の身にも危険が…!? 年の差カップル☆ 暴走リスキーラブ!
※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

抄録

「どうした、珍しいじゃないか。おまえの方から手を握ってくるなんて」
「そうしたかったんだ」
「さっきはあんなに怒っていたのにか?」
 衣擦れの音がしたかと思うと、あおむけで寝ていた王が姿勢を変え、横向きになった。つないでいない方の腕を伸ばして三枝の体を引き寄せる。
「もう、怒ってないよ」
「風向きがずいぶん変わったな」
「うん……まぁね」
 暗がりの中で、王の目が白く浮かびあがる。笑っているようで、どこか冷めている。そんな瞳だった。
 矜持を傷つけられて怒っているのか。それとも、怒りを抑え込むしかなかった自分に腹を立てているのか。とにかく、三枝にはわからない深く複雑な表情であった。
「……」
 傷ついた獣にするように、三枝が漆黒の髪を撫でる。優しく、優しく。傷に触れないように、そして傷が癒えるように願いながら。
 そんな三枝の行動に、王はよほど驚いたのか目を見開きながら黙って見ていたが、ややあって口を開いた。
「……謙一から聞いたのか」
 重々しい声だった。まるで、リビングで三枝が小野と交わした会話のすべてを聞いていたかのように。
 知っていることを悟られたのはまずかったかも。
 三枝の頭を一瞬後悔がよぎったが、それでも正直に事実を告げた。
「うん」
「そうか。情けないところを見せてしまったな。……見損なっただろう?」
「いいんじゃない、別に。男同士なんだし、情けなくっても。かっこつける必要なんてそもそもないんだからさ。俺は、王さんの恋人より相棒の方が対等っぽくていいな。ほら、相棒にはさ、弱味を見せても平気でしょ? 無理もしなくていいしさ」
「相棒ね。ずいぶんと頼りない相棒だがな」
「しょうがないじゃん。俺はただの大学生なんだし」
 唇を尖らせて答えながら、三枝は胸を撫で下ろした。
 よかった。ちょっとは元気が出てきたみたいだ。しおらしく謝ったりする王さんより、こうやって憎まれ口を叩いている方がずっといいもんね。
「そうだ! 頼りないんだったらさ、俺も頑張って強くなるよ。楊さんにナイフの使い方を習うってのはどう?」
「やめておけ。怪我をするのがオチだ」
「じゃあ小野さんに拳銃、とか? でも違法だしなぁ……。地道に空手でも習うか」
「せいぜい合気道にしておけ。護身術ならそれで十分だ」
「なんだよ、やる気ないなぁ……。俺は本気なのに」
 せっかくやる気を出したのに、王に軽くあしらわれて三枝が頬を膨らませる。王は三枝の手を放して覆い被さり、触れるだけのキスをする。
「おまえが強くなる必要はない。俺が守る」
「王さん……」
 切なくなるほど真剣なまなざしを注がれ、三枝の胸が締めつけられる。
 どうしよう、俺、この人のことがすごく好きだ……。

*この続きは製品版でお楽しみください。

本の情報

この本を読んだ人は、こんな本も読んでいます

形式

【XMDF形式】

XMDFデータをご覧いただくためには専用のブラウザソフト・ブンコビューア最新版(無料)が必要になります。ブンコビューアは【ここ】から無料でダウンロードできます。
詳しくはXMDF形式の詳細説明をご覧下さい。

対応端末欄に「ソニー“Reader”」と表示されている作品については、eBook Transfer for Readerで“Reader”にファイルを転送する事で閲覧できます。
海外版の“Reader”は対応しておりませんので予めご了承くださいませ。

【MEDUSA形式】
MEDUSA形式の作品はブラウザですぐに開いて読むことができます。パソコン、スマートフォン、タブレット端末などで読むことができます。作品はクラウド上に保存されているためファイル管理の手間は必要ありません。閲覧開始時はネットに接続している必要があります。

詳細はMEDUSA形式の詳細説明をご覧下さい。