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不運な不破氏の愛人契約

不運な不破氏の愛人契約

著: 鳩村衣杏 画: タクミユウ
発行: イースト・プレス
レーベル: アズ・ノベルズ



解説

 かつては一流のギャルソンだった隼人も、今ではバツイチ、リストラの三十路ダメ男。そんな隼人の実家の小さな喫茶店が経営難に陥り、大手外食企業から買収の話が……。店を守りたい隼人に、企業の御曹司、栄は「昼はカフェで働き、夜は自分のペットになるなら金を出そう」と契約を持ちかける。だが、そこには意外な落とし穴が…栄には双子の弟、光がいて、隼人は二人の共有物に……!? 夜ごと開花するエロス♪
※こちらの作品にはイラストが収録されています。
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抄録

 栄の本心は計りかねたが、金子の話を疑う理由はない。カフェに注ぐ情熱は本物なのだろう。
(ぜひ、あのユニフォームで店に立ってください。私のカフェを伝説にしてください)
 あれを聞いたとき、全身が熱くなった。長いこと忘れていた感激を味わい、涙があふれそうになった。それは、かつての輝きを思い出させ、ギャルソンとしての働きを期待されたから──だけではない。ひとりの人間として認められ、求められる喜びを手にしたからだ。
 直後に「肉体も」となり、双子の弟まで出てきて混乱させられたが、もしも……あの言葉が嘘じゃないとしたら……本心だとしたら……。
(年齢を重ねた人間にしかできないことがあります。そして、今の不破隼人にしかできないことも……それをやっていただければいいんです)
 自分なりに真面目に生きてきたつもりだった。上手くいかないことも多かったが、この十年を悔やむつもりはない。そう思えるなら、それでいいじゃないか。『セロー』にいた頃には戻れない。戻らなくていい。三十五歳の不破隼人から、新しいギャルソン人生を始めればいい。
 自分のため、姉の家族、『ひなぎく亭』のために。
 そして、栄のために。
 あんなことをした男のために……だなんて、バカげているかもしれない。それでも、きっかけを与えてくれたのは彼なのだ

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