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月の砂漠で抱きしめて

月の砂漠で抱きしめて


発行: イースト・プレス
レーベル: アズ・ノベルズ
価格:850pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★★☆4
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解説

 商談先で聞いてはならない会話を耳にしたことにより命を狙われる優司。敵なのか味方なのか……異国の血を引くアレクセイに助けられたのはいいが、命の保障と引き換えに求められたのは優司の身体だった……。アレクセイの愛撫に身体は堕ちても心まではと殻に閉じこもる優司だったが、彼を慕う人々に触れ……彼の過去が心の傷となっていることを知り、戸惑いながらも次第に……。エキゾチック監禁愛★
※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

目次

月の砂漠で抱きしめて

抄録

「別にかまわない。好きにしていいと言ってあるんだから。じいのところは楽しいか?」
「ええ」
「じいはなにを作ってた?」
 背中から響いてくるアレクセイの低い声に、優司は目を閉じて答える。アレクセイとの会話は、背中越しのほうが不思議と穏やかに続くことに最近優司は気づいた。
「小箱を。花柄模様のすごくきれいな小箱を作っていました。細い筆で一本ずつ描き込んで。思わず時間も忘れて見惚れてました」
「ああいうのが好きなのか?」
 どこかで聞いたような会話の流れのような気がして記憶を辿り、優司は「好きです」と言いかけた口をつぐんだ。
「どうして黙る。好きなんだろ」
「──好きですけど。そんなこと言うと、アレクセイさんはこれだから日本人は平和ボケしてるとかまた言うつもりだと思って」
 くすりとアレクセイが笑う気配がした。
「よく覚えてるな」
「忘れませんよ」
「モスクワのホテルだ」
「ええ」
 腰から回ったアレクセイの腕に力がこもった。密着するように抱き寄せられて、アレクセイが笑っていることに気づく。背中に触れる胸が細かく震えている。またとくりと優司の体が温かくなる。
 アレクセイが笑いを含んだ口調で言う。
「本当にのんきだと思ったんだから仕方ない。命を狙(ねら)われているさなかに、調度品なんかに見惚れてるんだから」
「まあ、それはそうですけど。あのときはそんなに追われている実感はなかったし。本当にきれいな家具だったんですよ」
 くっくっとアレクセイは笑う。
「銃を持って追いかけられてたくせに実感がなかったって言うのか?」
「──銃、持ってたんですか?」
 驚いて目を瞬く。
「なんだよ、気づいてなかったのか。しっかり握ってたじゃないか」
 呆れたように言いながら、アレクセイは身を起こして優司の顔を覗き込む。目と目が合う。
「──振り返ってる余裕もなくて……」
 くっとアレクセイは笑い出す。楽しそうなその表情に優司は膨れる。
「ほんと、日本人ってやつは……」
「すみませんね、危機感がなくて」
「本当だ」
 笑いながらアレクセイは優司の肩を押して仰向けにする。首筋に顔を埋められて、優司はかすかに息を詰めた。胸のピアスをさわりと撫でられて体がびくりと跳ねる。

*この続きは製品版でお楽しみください。

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