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精神分析が面白いほどわかる本

精神分析が面白いほどわかる本


発行: 河出書房新社
レーベル: KAWADE夢文庫 シリーズ: わかる本
価格:450pt
形式:XMDF形式⇒詳細 
対応端末:パソコン ソニー“Reader”
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著者プロフィール

 心の謎を探る会(こころのなぞをさぐるかい)
 心理学・精神医学・カウンセリングなどに関心を持つ面々で構成されたグループ。人間という小宇宙の核である「心」や「脳」の活動を鋭く観察し、隠された本心、性格、性質、人格などの謎と不思議を解き明かすことに日々、没頭。心の奥底まで見抜いてしまうその秀でた洞察力と分析力は注目を集めている。

解説

 異常性愛、犯罪心理、PTSDから、フロイトやユングが解析した無意識、夢、コンプレックスの正体まで、自分でもわからない“人の心の闇”をやさしく解いた入門書。アブナイ本能や、矛盾に満ちた人間行動の謎が明らかになる!

目次

1章 心の奥底に封じ込められた“無意識”とは何なのか
◆人間の心のしくみを知る、精神分析の基本のキー


 精神分析は、「無意識」の発見からはじまった〈無意識〉
 「意識」と「無意識」は、どう違う?〈意識・前意識・無意識〉
 「無意識」は、どうやって生まれるのか?〈抑圧〉
 失敗するのは「無意識」のしわざ?〈錯誤行為〉
 “欲望”は、どこから生まれるのか?〈エス〉
 「自我」って、そもそも何のこと?〈自我〉
 “良心”は、心のどこにある?〈超自我〉
 「無意識」は、人それぞれ違うのか?〈集合的無意識〉


2章 人が日々“悩み、苦しむ”ほんとうの理由とは
◆抑圧されたもう一人の私との見えない葛藤――


 「コンプレックス」って、劣等感のこと?〈コンプレックス〉
 人は、なぜ“よそいきの顔”と“素顔”を使い分けるのか?〈ペルソナ〉
 “もうひとりの邪悪な自分”は、どこにいる?〈シャドウ〉
 どうして“マザコン”になるのか?〈グレート・マザー〉
 “理想の父親像”は、何をもとに生まれるのか?〈オールド・ワイズ・マン〉
 なぜ、人間は失敗や間違いをくり返すのか?〈トリックスター〉
 なぜ、若者は“自分とは何か”で悩むのか?〈アイデンティティ〉
 なぜ、兄弟どうしが深く憎しみ合うのか?〈カイン・コンプレックス〉
 「内向的」って、“暗い”こと?〈内向と外向〉
 なぜ、悪夢を何度も見るのか?〈エロスとタナトス〉
 なぜ、激しい怒りを自分にぶつけるのか?〈破壊衝動〉
 「甘え」は、悪いことなのか?〈「甘え」の構造〉


3章“欲求不満”でキレないために人は無意識にこう行動する
◆壊れやすい精神を守る14の心の働き――


 欲求不満は、こうして解消される〈自我防衛機制〉
 (1)抑圧――イヤなことにフタをする
 (2)逃避――とにかく逃げる
 (3)退行――幼児に帰る
 (4)置き換え――弱いものをいじめる
 (5)昇華――スポーツなどのエネルギーに換える
 (6)反動形成――正反対を信じ、演じる
 (7)補償――劣等感を克服するよう奮闘する
 (8)男性的抗議――極端な“男らしさ”を演じる
 (9)取り入れ――“憧れの人”の真似をする
 (10)同一化――愛ゆえの一体化
 (11)投射――みずからの敵意の“被害者”になる
 (12)合理化――自分自身に言い訳する
 (13)打ち消し――“リセット”して、ゼロからやり直す
 (14)隔離――“見なかったこと”にする


4章 “夢”は私たちに何を教えようとしているのか
◆夢に隠されたメッセージを読み解く――


 夢は、いったい何を具象化しているのか?〈夢判断〉
 フロイトは、なぜ、夢を性に結びつけるのか?〈夢の象徴化〉
 夢は、なぜ支離滅裂なのか?〈夢作業〉
 夢は、なぜ核心を“ゆがませる”のか?〈夢の検閲〉
 ユングの「夢分析」は、フロイトとどう違う?〈イメージと象徴〉
 どうやって、自分の「無意識」をあぶりだすか?〈能動的想像〉


5章 あなたにも潜む“性と愛”の歪んだ欲望を分析する
◆あの抑えがたい衝動はこうして生まれる――


 赤ん坊にも“性欲”があるって本当?〈口唇期〉
 なぜ、三〜四歳児はウンチの話が好きなのか?〈肛門期〉
 なぜ、五〜六歳児は“お医者さんごっこ”が好きなのか?〈男根期〉
 “性欲”が満たされないと、人格がゆがむ?〈リビドー〉
 “赤ちゃん帰り”は、なぜ起こるのか?〈性的目標の退行〉
 なぜ、男の子は父親と敵対するのか?〈オイディプス・コンプレックス〉
 人はなぜ、自分を生んだ母親に“怨み”を抱くのか?〈阿闍世コンプレックス〉
 思春期になっても“父親が好き”な娘は危険?〈エレクトラ・コンプレックス〉
 えっ、男の中にも“女心”がある?〈アニマとアニムス〉
 性格は、何によって決まる?〈固着〉
 ナルシシストは、どうやって生まれるのか?〈ナルシシズム〉
 なぜ、女に威張りちらす男がいるのか?〈子宮羨望〉
 なぜ、男には女が不可解なのか?〈女性性〉
 母子相姦の背後には何がある?〈アグリッピーナ・コンプレックス〉
 なぜ、“コレクター”は男に多いのか?〈フェティシズム〉
 ロリコンは、少女の何に魅せられるのか?〈ペドフェリア〉
 ホモセクシュアルは、どうやって生まれる?〈同性愛〉
 SMは、どこが快感なのか?〈サディズムとマゾヒズム〉


6章 誰もが秘める“心の闇”をそっと覗いてみると…
◆「PTSD」「多重人格」…の境界線――


 人は、なぜ“不安”になるのか?〈出産外傷説〉
 「トラウマ」って、どんな“心の傷”のこと?〈トラウマ〉
 「PTSD」って、どんな状態のことをいう?〈PTSD〉
 「PTSD」は、どうやって治すのか?〈認知療法〉
 愛する人を失った時、人は、どのように立ち直るか?〈モーニング・ワーク〉
 「アダルト・チルドレン」は、なぜ生まれる?〈家庭内トラウマ〉
 「アダルト・チルドレン」から抜け出すには?〈インナー・チャイルド〉
 なぜ、人は妄想にとりつかれるのか?〈強迫観念〉
 “○○恐怖症”の本当の原因は何?〈置き換え〉
 極端すぎる“困った人”は、なぜ生まれる?〈スプリッティング〉
 “相手のためが”、なぜ、相手も自分もダメにするのか?〈共依存〉
 過食、無食欲は、やはり“痩身願望”のせいなのか?〈摂食障害〉
 なぜ、多重人格が生まれるのか?〈解離〉


7章 “犯罪”に手を染めてしまう深層心理を解き明かす
◆「幼児虐待」「快楽殺人」…は他人事ではない?!――


 ストーカーになりやすいタイプとは?〈エロトマニア〉
 人は、なぜ“覗き”に興奮するのか?〈窃視症〉
 なぜ、アソコを“見せたがる”のか?〈露出症〉
 レイプ犯に共通する性質とは?〈男性性〉
 なぜ、いじめが起きるのか?〈支配欲求〉
 なぜ、マジメな親から非行少年が生まれるのか?〈黒い羊の仮説〉
 なぜ、妻に暴力をふるうのか?〈ドメスティック・バイオレンス〉
 “母性本能”は、どこへいったのか?〈幼児虐待〉
 なぜ、わが子を殺す母親がいるのか?〈メディア・コンプレックス〉
 なぜ、人は血を見ると興奮するのか?〈血の酩酊〉
 なぜ、人を殺すことが快楽なのか?〈快楽殺人〉
 阿部定の行為は、やはり“異常”なのか?〈ニンフォマニア〉
 なぜ、死体をいとおしむのか?〈ネクロフィリアとカニバリズム〉


さくいん

抄録

   どうして“マザコン”になるのか?〈グレート・マザー〉


「マザコン」という言葉には、二つのイメージがある。「いつまでも母親を慕《した》う人」と「いつまでも母親を怖がる人」である。「マザコン」の強烈な影響力は、この二面性にある。優しくもあり、恐ろしくもある。まさに、人をとらえて離さない存在といえばいいだろうか。
 フロイトは、幼児期に植えつけられる「マザコン」は、実際に母親が与えた心理的な原因にあるのではなく、母親が読んでくれたメルヘンやファンタジーのイメージからきていると指摘する。メルヘンやファンタジーには、優しい女神が登場する一方、シンデレラを虐待する継母《ままはは》、白雪姫を呪う恐ろしい女王などが登場する。その相反するイメージが重なり合って、いつまでも消えない強烈なイメージを残すというわけだ。
 一方、ユングは、その理論を一歩進めて、「マザコン」の原因を、メルヘンやファンタジーの背景にある「集合的無意識」(1章「「無意識」は、人それぞれ違うのか?」参照)に求める。
 ユングは、ヨーロッパの各地に残された母神像に注目し、「グレート・マザー」の論理を打ち立てた。それらの多くは、優しく豊かな姿をしているが、恐ろしい怪物の姿をとっているものも少なくない。胸から多くの乳房が垂《た》れ下がった多産の神ディアナ、地獄の犬をしたがえて闇のなかを走り回る魔女の支配者ヘカテ、髪の毛が蛇で、見る者を石に変える眼光を持つメドゥーサ、人の血を飲むカーリー、子供をさらう魔女リリス――。それらは、ユングによれば、人類に共通の無意識から生み出されたシンボルなのだ。
 ユングは、集合的無意識から生まれるシンボルを「アーキタイプ」(元型《げんけい》)と呼び、人類の深層心理をあらわす記号であると定義づけたが、それらの「グレート・マザー」は、まさに「アーキタイプ」の典型にほかならない。つまり、ユングは、マザー・コンプレックスは、実際の母親の向こうにいる人類共通の「グレート・マザー」から生み出されるものだと主張する。
 もっとも、ユングによれば、メルヘンやファンタジーもまた、集合的無意識から生まれる「アーキタイプ」の一種なのだから、その点では、フロイトの主張と似てはいるのだが……。
「マザコン」は、一般的には男性が陥るものと思われているが、ユングの研究では、極度のマザー・コンプレックスは、むしろ女性のほうに多く見出されるという。
 息子にとって、母親はあくまでも異性だが、娘にとっては同性である。そこに、一種の同化が起こる。たとえば、あなたがつきあっている彼女が極度のマザコンという場合、彼女はあなたのことを、自分を育てた母親そのものの目で見つめている可能性があるのだ。 だから、たとえば、あなたが会社を辞めるかどうか迷っているとき、「あなたなら大丈夫よ、そんな会社なんて辞めちゃいなさい」などという彼女の励ましには、あまり乗せられないほうがいい。なぜなら、彼女は、母親と同様“わが子はバカでもかわいい”という目であなたを見ているかもしれないからだ。

本の情報

紙書籍初版: 2002/9/1
趣味・生活・雑誌生き方・教養心理学

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